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日本古来の修験道が ビジネスと金運に効く

2019/09/20

山伏は山に伏して修験を積む

神道と修験道はいずれもすばらしい叡智を伝える

私は、29歳のときにビジネスプロデューサーとして独立しました。ビジネスをサポートし発展させるものにアンテナを張り巡らせていたところ、たどり着いたのが神道でした。

実際に神道を学んでみると、それは日常生活やビジネスにも好影響を与えるもので、日々の充実や成功にもつながることがわかりました。

以来、私は神道研究家として、より深く神道を掘り下げ、その叡智を皆様に生かしていただけるように活動をしてきました。

そうした中、あるきっかけで出会ったのが修験道、そして私が師事する山田龍真師匠でした。

私は戸隠山と飯縄山のふもとにも家があるのですが、修験道のことを調べるうち、実は飯縄山が修験道の山だったことがわかりました。

調べを進める中で、修験道のすごさを直感しました。そして、神道と修験道の両方からバランスよくよいところをもらえば、もっと高い効果が得られると確信したのです。

そこで、山田龍真師匠にお願いしてこの道に入り、龍現という法名をいただいて活動しています。

山田龍真師匠は、20代で事業を成功させたのち密教の門をくぐり、1世紀以上も途絶えていた千日回峰行を復活させました。そして、一般には7年をかけて成すその行を、連続して千日間で達成したかたです。

さらには、真言宗と天台宗の双方に認められ、最高位である大行満大阿闍梨となり、独立して求菩提山修験道を開いては焚いた護摩が250万枚を超えるなど、伝説となるほどのすさまじい荒行を乗り越えられてきたかたです。

厳しく怖い人だと想像されそうですが、実際にお会いすると柔和な笑顔をたたえ、私にも辛抱強く、手取り足取り教えてくださいます。

山をご神体として護摩焚きで神を降ろす

修験道といえば、多くの人が思い浮かべるのは、天狗のような装束をまとった山伏でしょう。山伏は、文字どおり山に伏して修験を積む、修験道の行者(修験者)です。牛若丸(源義経)が朝敵として追われたとき、山を自由に行き来する山伏の姿を借りて逃げた物語は有名です。

日本には、古くから山岳信仰があります。自然を崇拝し、森羅万象に神霊が宿るとする古神道においても、数多の神々が座す山そのものを神としています。そこに、神仏習合の流れの中、仏教、道教が融合する形で生まれたのが修験道です。

山をご神体として、修行によって覚醒して神を出し、護摩を焚いて神と一体化するべく、山によりそって修行するのです。

西洋的には、登頂することによって山を征服する、自然に勝つというた発想がありますが、修験道は山を神とし自然を崇敬する日本独自の信仰です。登頂もしますが、山や自然に勝つのではなく、神を出し、一体化し、力を得るという考え方です。

修験道は、明治期の神仏分離、廃仏毀釈の流れから、修験道禁止令にいたって活動はひとたび途絶えますが、最盛期には修験者が20万人を数えたといわれるほど大きな勢力があり、修験道から生まれた風習や文化、歴史も数あります。

例えば、忍者は修験の山である戸隠山から生まれています。また、お盆やお彼岸の風習は、仏教のものと思われがちです。が、実は中国やインドの仏教にはこの風習はありません。自然と祖先を崇敬する神道と、仏教の「季節」とが融合した修験道ならではのものなのです。

護摩焚きには潜在力を覚醒させる作用がある

私が修験道を修め、皆さんにもその叡智をご紹介すべく活動している理由は、大きく2つあります。1つは、日本独自の信仰としてたいせつだと考えられること。そしてもう1つは、人々に願望実現を呼び、喜んでいただけるものだからです。

山田龍真師匠は、私との共著となる本で、幸福の条件としてお金と健康と精神問題を挙げておられます。修験道には、それらを満たす叡智があります。中でも、私が特に注目しているのが護摩焚きです。

戦国武将として知られる上杉謙信は、生涯で70もの戦をしながら、大きな戦いでは敗戦は一度もなく、軍神と称されましたが、兵力や戦略で突出していたわけではありません。

では、なぜ強かったのでしょうか。謙信の軍隊の旗に「毘」の文字があるように、毘沙門天を味方につけていたのです。修行を積み、護摩焚きの行で毘沙門天と一体となった謙信には、弓から放たれた矢も避けていったと語られたほどです。

もちろん、それほどの法力を駆使するには、相当な修行が必要です。が、そこまではいかなくても、護摩焚きの行には、その人が潜在的に持っているパワーを覚醒させていく作用があると私は見ています。

潜在意識の浄化は願望実現や成功を呼ぶ

心理学的に、人には顕在意識と潜在意識があります。自分自身が意識しているのは顕在意識ですが、意識全体からすると氷山の一角で、3%ほどにすぎないとされています。

顕在意識と潜在意識との間には、「クリティカルファクター」と呼ばれる壁があり、潜在意識は封じられながらも、思考や行動、感覚などに影響を与えています。例えば「こんなことはできない」とか「この病気は治らない」と潜在意識にあると、顕在意識のもとで実現しようとしてもできなかったり、病気が治らなかったりといったぐあいです。

天才や成功者は、その潜在意識の部分をうまく活用していると言われています。催眠では、クリティカルファクターの壁を開いた状態をつくり、潜在意識にアクセスして悩みの解消などを図ります。また、禅やそれを簡略化したマインドフルネスでも、アプローチや度合いは違えど、潜在意識にアクセスしています。

修験道の護摩焚きでは、炎を見ているうちに、変成意識状態が作られます。修験者が不動明王を降ろすと、弱き心を強くするそのお力が相まって、潜在意識にあるネガティブなものが浄化されるのです。

潜在意識が浄化されれば、意識が覚醒し、その人本来の力や、病気の自然治癒力、天才性などが遺憾なく発揮されるようになり、ひいては願望の実現やビジネスの成功を呼びます。いうまでもなく、経済的な豊かさ、金運にもつながります。

実際、政治家やスポーツ選手をはじめ一流の人々の多くが、積極的に護摩焚きに参加しています。

日常生活に修験道の叡智を取り入れる方法

ここまでご紹介してきた修験道の叡智は、日常生活の中に容易に取り入れることができます。前述のとおり、修験道はもともと自然崇拝と仏教、神道などの融合ですから、ほかに信仰があるかたも、気にする必要はありません。

具体的な方法の1つは、山に足を運ぶことです。必ずしも山頂まで登らなくても、短時間でもかまいませんので、山のパワー、自然のエネルギーをいただくのです。

できれば5分くらいは裸足になって、足元からじかにエネルギーに触れるのもよいことです。スマホなどはリュックに収めておくなど、できるだけ触れないで、全身とすべての感覚を、神が宿っている自然に集中させるとよいでしょう。

山を歩くと、鳥のさえずりや川の流れだけでなく、羽音や葉音などさまざまな音も届きます。人の耳には聞こえないとされる高音も含まれますが、実はそうした音も、人は産毛を含めた体表で聴取できます。

耳からの自然音とともにそれを受けとめると、心身に好影響があることが近年明らかになってきました。ハイパーソニック・エフェクトと呼ばれる効果ですが、修験者はこれも経験的に体得していたのでしょう。

そして、併せて家でも取り入れられる修験道の叡智は、護摩修行体験による潜在意識の浄化です。写真や動画で炎を繰り返し見つめることにより、変性意識に入る練習をするのです。

機会があれば、山田龍真師匠のような一流の先生の護摩焚きや、火わたりの行を体験したりすると、自分の潜在意識の明らかな変容を体感できるはずです。

求菩提山での山田龍真師による護摩焚き。炎の形が聖人となっている瞬間

 

 

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