おすし屋さんの大将はいつもどこかをふいている
「台所は汚れていてあたりまえ」
「台所の汚れはガンコだ」
と思い込んでいるかたは、少なくありません。
でも、ほんとうにそうでしょうか?
フラットな台所は、汚れが絶対にたまりません。
台所の汚れがガンコになってしまうのは、汚れをすぐに落とさないからです。調理しながら、ふきんでこまめに汚れをふいていれば、汚れは楽に落ちます。専用の道具や洗剤はいっさい不要です。
おすし屋さんをイメージしてください。大将は、ネタを切っては包丁をふき、まな板をふき、握っては手をふき、お客さんと会話しながらも、手は調理台をふいています。
だからおすし屋さんは、いつでも清潔です。安心して、生のお魚を食べられます。
ぜひ今日から、調理の際にはふきんを3枚用意してください。
そしてそれぞれ、シンクの横、コンロの横、作業台のまな板の横に1枚ずつ置きましょう。
3枚使うと汚れを別の場所に持っていかずに済む
3枚も使うのには、理由があります。例えば、コンロ横で油をふいたふきんで、シンクをふくとします。すると、油で汚れていない場所にまで、油汚れを塗り広げることになってしまいます。
また、シンクやコンロをふいて汚れたふきんで、まな板をふくのが不衛生だというのは、いわずもがなですよね。
調理台と同じく、床も、汚れに気づいたらすぐにふくようにします。
ティッシュやキッチンペーパーもいいですが、私は、古くなったぞうきんを床に置き、調理の手は休めずに、足でクイクイッとふきます(笑)。
毎回の料理でふきんを3枚も使うなんて、もったいないと思われたかもしれません。
でも、安いふきんは、スーパーや量販店ですぐ買えます。それに、1枚でも3枚でも、洗濯機に入れてしまえば、洗う手間は同じです。
専用の洗剤やぞうきんを準備して、時間をかけてガンコな汚れを落とすよりも、よほど楽ちんですし、経済的だと思いませんか?
大量のふきんを毎日洗うのがどうしても億劫だという場合は、厚手のキッチンペーパーを使ってもいいでしょう。
とにかく台所の汚れは、放っておかないのがいちばんです。
(次回に続きます)