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【レモン白湯】血管が若返り冷えや便秘も解消!魔法の毒出しドリンク

消化力や排泄機能が高まり毒素がどんどん出る

 私の専門であるアーユルヴェーダ(インドの伝統医学)では、白湯は体内の毒を浄化し、体調を整えるうえで欠かせない飲み物です。

 私自身も毎日、朝起きて白湯をカップに1杯、昼食や夕食をとりながら1杯、さらに仕事の合間にときどき、すするようにして飲んでいます。

 白湯が体の毒出しに効果的な主な理由は、次の2つです。

 第一は、白湯が内臓に流れ込むことによって、汚れを洗い流してくれることです。

 第二は、白湯の持つ熱の力で、胃腸が温まり消化力が上がって、毒出しができることです。

 食べたものはまず胃腸で消化されますが、この消化力をアーユルヴェーダでは「消化の火(アグニ)」と呼び、すべての生命活動の根源と考えています。胃腸の消化力が弱ると、食べたものがきちんと消化・吸収されずに未消化物として体内に残ってしまいます。この未消化物が毒素です。

 体内に未消化物が増えてくると、日中眠い、だるい、意欲がわかない、といった症状が現れ、太りやすくなります。便秘や冷え症、肌荒れ、頭痛・肩こりをはじめ、さまざまな体の不調や病気を招きます。

 白湯を飲むと、胃腸の消化力が上がり、食べたものがよく燃えるようになるので、毒素がたまりにくくなるのです。腸の排泄機能も高まり、体内にたまった毒素や老廃物がどんどん出ていきます。その結果、あらゆる不調が解消し、心身ともに活力に満ちた、健康な状態を取り戻すことができるのです。

正しく作った白湯は生命エネルギーを高める

 正しい作り方で作った白湯(は、体全体のエネルギーバランスを整え、生命エネルギーを高めます。

 アーユルヴェーダでは、人間を含む自然界のすべては、3種類のエネルギーから構成されていると考えます。「ヴァータ」と呼ばれる風のエネルギー、「ピッタ」と呼ばれる火のエネルギー、「カパ」と呼ばれる水のエネルギーです。

 風は「動き」を生み出し、火は「熱」を、水は「滋養や安定」をもたらします。これら3つのエネルギーバランスが、私たちの生命活動を成り立たせています。風・火・水のバランスを整えることが、体の純粋性を取り戻し、生命エネルギーを最大限に高めるためにたいせつなのです。

 正しく作った白湯は、風・火・水の3要素を完璧に満たした飲み物です。もともとの水のエネルギーに、火にかけることによって火のエネルギーが加わり、さらによく沸かすことによって風のエネルギーが加わります。こうして自然界を構成する風・火・水の3つのエネルギーがバランスよく備わった、完璧な飲み物になるのです。

 完全にバランスがとれた純粋な飲み物は、飲んだ人の心身をも浄化します。私たちの体に本来備わっている免疫力や自然治癒力も、正しく機能し始めます。すると、病気を寄せつけず、心にも幸福感が増し、生き生きとした生命エネルギーにあふれた毎日を送れるようになるのです。

 このように、白湯は心身のバランスを整え、生命力を高める「魔法の飲み物」と言えます。

レモン白湯で毒素をため込まなくなる

レモン白湯を飲み続けると顔色がよくなる

 こうした白湯の毒出し効果をよりパワーアップした飲み物が、レモン果汁を加えた「レモン白湯」です。

 レモンの酸味は、腸の動きを活発にするので、便秘の改善に効果があります。体内の余分な水分を排泄する利尿作用もあり、むくみ解消にも有効です。レモンに含まれるクエン酸には、疲労物質である乳酸を減らす働きや、新陳代謝を高める働きがあります。美肌やダイエットに欠かせないビタミンCも豊富です。

 また、レモンの香り成分であるリモネンには、リラックス効果や、気分をリフレッシュさせる働きがあります。

 レモン白湯を飲むのは、朝が効果的です。朝一番(朝食の前)に熱いレモン白湯を飲むと、体が温まって消化力が高まり、代謝もアップします。レモン白湯は最強のデトックス飲料です。毒素を体内にためこまない「毒出し生活」の基本として、レモン白湯をぜひお試しください。

1カ月で2~3㎏やせる!老眼・動脈硬化にも効くレモン白湯の作り方と飲み方

余分な脂肪が落ちて太りにくくなる

 白湯やレモン白湯を飲むことを習慣にすると、ほとんどの人が自然に1カ月で2~3㎏はやせます。これは、胃腸の消化力が上がり、体内にたまった毒素や老廃物が排泄されていくためです。便秘やむくみも解消します。

 さらに、白湯やレモン白湯を飲み続けることで、太りにくくなります。白湯で消化力が高まり、代謝が最後までしっかり行われるようになると、食べたものがよく燃えるようになるので、余計な脂肪がつかなくなるのです。

 代謝が高まると自然と体温も上がり、末端まで血流がよくなるので、冷えも解消します。

 また、白湯を飲むうちに心身が浄化され、五感が鋭敏になるので、体に必要な食べ物を必要なぶんだけ欲するようになります。甘いもののとり過ぎや過食が治まり、自然と太りにくい食事内容に変わっていきます。

代謝がアップして糖尿病も改善する

 それだけではありません。白湯やレモン白湯を飲む習慣は、生活習慣病や加齢に伴う不調の予防・改善にも役立ちます。

 例えば、動脈硬化は、血管にたまった未消化物が血管を詰まらせて起こります。白湯飲みで消化力を高め、体がよく燃えるようになれば、血管内の未消化物も燃えて、血管が若返り動脈硬化の改善につながるのです。

 糖尿病は、消化力が弱っているために代謝が停滞して起こる病気です。白湯やレモン白湯を飲み続けると、代謝がスムーズに進むようになるので、糖尿病の初期であれば改善が期待できます。

 また、視力をつかさどる網膜は、体の火の力によって支えられています。体の火の力の「火種」が、胃腸の消化力です。白湯飲みで体の火の力が強くなると、目のかすみや疲れも改善し、老眼の予防にもなります。

 中高年の女性に多い更年期障害は、体の風・火・水のエネルギーバランスの乱れによって起こります。白湯やレモン白湯は、風・火・水のエネルギーバランスを整えてくれるので、更年期障害の改善にも有効です。

 さらに、白湯やレモン白湯を飲むと体温が上がり免疫力が高まるので、カゼやインフルエンザなどの感染症にもかかりにくくなります。

朝はレモン白湯 昼食と夕食は白湯

 白湯の効果をじゅうぶんに発揮するには、正しい作り方・飲み方で毎日続けることが重要です。

作り方のコツ

 白湯に使う水は、水道水でじゅうぶんです。水の質が気になる人は浄水器を通した水道水を使うとよいでしょう。

 白湯作りのポイントは、沸騰した後、やかんのふたを外し、最低でも10~15分、しっかり沸かすことです。

飲み方のコツ

【朝】

 朝起きたらすぐにレモン白湯を作り、できたてをカップ1杯、すするようにして少しずつ飲みます。

 朝一番のレモン白湯は、全身を温めて代謝を高め、腸や膀胱を刺激して排泄を促すので、毒出しに特に効果的です。必ず飲んでください。

 レモンの酸味にも体を温める効果があるうえ、胃腸を刺激して腸の動きを活発にして、便の排泄を促す働きがあるからです。

 レモン白湯の作り方は、カップに入れた白湯にレモン果汁を4~5滴たらすだけです。

【昼食・夕食】

 昼食と夕食のときは、カップ1杯の白湯を、食事の合間に少しずつすすりながら飲みます。

 このようにして白湯を飲むことで、消化力が高まり、毒素の元となる未消化物ができるのを防ぎます。

 白湯の温度は、体温以上の温かさであれば、自分の好みの温度でOKです。体の冷えを感じるときは70~80℃くらいの熱めの白湯を少しずつすするとよいでしょう。

 朝と食事どき以外にも白湯を飲むとよいですが、飲み過ぎは禁物。多くても1日カップ4杯程度(700~800㎖)です。

 日本人は体質的に火のエネルギーが弱く、とりわけ日本人女性は、世界でいちばん体が冷えていると言っていいかもしれません。胃腸を冷やす冷たい飲み物や食べ物は、日本人女性には大敵です。

 ですから、白湯やレモン白湯を飲む習慣をつけることは、美容や健康、ダイエットの力強い味方になってくれるでしょう。

 白湯やレモン白湯は、最初は味気なく感じるかもしれませんが、毎日飲み続けるうちにその甘さや滋味がわかるようになってきます。1週間ほどで体が浄化され、体調がよくなるのを実感できるので、まずは1週間、続けてみてください。