根源へと立ち返る国つ神や古神道の時代
スピリチュアルの世界で起きているもう一つ大きな変革の流れが、「根源に立ち返ること」です。
神様というと、私たちは天界の存在というふうにイメージしがちです。しかし、日本神話によると、天つ神(天界=高天原にいる神々)が降臨する前から、日本には国つ神と呼ばれる古来の土着の神々が鎮座し、国土を治めていました。
また、山や岩、滝、森など自然そのものに神聖で偉大な力を感じ、崇拝する自然信仰も、宗教の原初的な形として古くから人々の間で行われてきました。
「見えない化」が加速し、先が見えず、常識が通用しなくなる時代だからこそ、自分たちの原点やルーツをもう一度見直すために、国つ神などの地母神や自然の神々が、改めてクローズアップされているのです。
神道でいえば、現代神道とは異なる民間伝承の要素を持った古神道に、注目が集まりつつあります。近年の縄文ブームも、そうした流れの一つといえるでしょう。
私自身の感覚でも、今は、宇宙や天界の神々よりも、地の神や、海を司る海神に深く惹かれます。
地球上の最初の生命体は、火と水(マグマと海水)が交わる海底から生まれたといいます。自分の根源にアプローチするには、自分の足元から、地中深くへ意識を広げていく感覚が必要な気がしています。
私たち一人ひとりの中に魂=内神様が宿っている
そんな時代にあって、私たちに必要なのは自分の魂を磨くことです。
魂は、私たちが生きる源であると同時に、私達の中にいる内神様(内なる神様)でもあります。
神道には「分霊」といって、一つの魂をみんなで分け合いながら生きているという考えがあります。
太陽には天照大神、月には月読命など、自然界のものにはすべて神としての名前があり、人間もまたしかり。私たち一人ひとりの魂は、八百万の神々の分霊だという考え方です。
つまり本来、私たちの魂は神様と同様に神々しく輝いているのです。
でも、自分の魂と向き合わずにいると、本来の魂の輝きは曇り、その声も聞こえなくなっていきます。
魂磨きとは、この魂の曇りを浄化して、内神様である自分の魂とつながれるようになること。そして、魂を満たすことを最優先とする「魂ファースト」の生き方を通して、魂を進化・成長させることです。
魂磨きで自分の魂とつながれるようになると、自分の根っこが安定し、悩み、不安、恐れが消えていきます。どんなときも、自分を愛する心と自信を持てるようになります。
自分がやりたいことも明確になり、望む方向へ進むのを後押しするするように、ベストなタイミングで人とのご縁も生まれます。
魂磨きは、この先の見えない時代を生き抜く道標となり、開運と自己成長をもたらすのです。次回からは、この魂磨きの方法についてお話していきましょう。
(次回へ続きます)