変化のスピードが加速している
2020年は激動の年で、きっと後から振り返ったら、「時代の転換点だった」と誰もが確信するはずです。これまでどおりの慣れ親しんだ日々が「安定」なら、古い概念が崩されようとしている現在は「不安定」。地球全体が、大きな揺さぶりの中にいる状態です。
ある日突然、これまでどおりに働けなくなった、ものが買えなくなった、自由に行動できなくなった、将来の予測がつかなくなった、何かを強制的に手放さなければいけなくなった……。
一見するとネガティブだと感じられることが、世界のあちこちでたくさん起きています。
しかも、それらの出来事は、ゆっくりじわじわと変化していった先で起こるのではなく、突然起こっているのです。
これまでの時代と比べ、変化のスピードのあまりの加速ぶりに、危機感を覚えている人も多いことでしょう。「この先、どうなってしまうのだろう」と、不安が募るのももっともです。
自分の反応を冷静に見つめるといい
ただ、このような不安定な時代にこそ、状況だけにフォーカスし、原因を追及するのではなく、むしろ、その物事に対しての自分の反応を冷静に見つめてみることが、何よりも大事なのです。
なぜなら、変化が起きるたびに、過度な反応をして、ネガティブな捉え方をしていると、その怖れは現実化してしまうから。怖れの伝染力はとても強烈ですし、伝わるスピードも速いから。油断していると簡単に、怖れに飲み込まれてしまいます。
大変なときこそ、その大変さに飲み込まれないように、あえて自分を俯瞰し、観察する余裕を持っていただきたいのです。足元がグラグラしている状況だからこそ、光だけをまっすぐに見ていれば、「私はグラグラしていない」と気がつけます。
心の真ん中に、一本の光の軸をしっかり持っていれば、周りの環境がどれだけグラグラしていても、自分が揺らぐことはないでしょう。(『奇跡が起きる光の絵 ChieArt』より)
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本書の発売に寄せて、Chie先生から特別メッセージが届きました。