1933年、東京生まれ。有馬正賴男爵の次男で、学習院幼稚園では明仁上皇のご学友に選ばれた。8歳のとき、戦局拡大のなか、軍人として中国に往く父と居残る母は離婚、一人、禅寺に出されることに。同年、大分県日田市臨済宗岳林寺で得度。55年、京都臨済宗相国寺僧堂に入門、大津櫪堂老師に師事。84年、相国寺承天閣美術館設立。88年、京都仏教会理事長に就任(現在も)。95年より現職。当代随一の茶人でもあり、能筆としても有名。著書多数。『「雑巾がけ」から始まる禅が教えるほんものの生活力』(集英社)では、ふき掃除の重要性を説いている。