「ののじ」のこだわりを教えます。
普段何気なく使っているスプーン。カレーライスや、チャーハンを食べている時「なんとなく大きすぎるな」とか、「サジが深すぎるなー」とか感じたことはありませんか?
元々スプーンはフォークやナイフと一緒に西洋から伝わり、西洋料理と共に日本の食卓に定着しました。しかし、そもそも西洋ではスプーンはスープを掬って飲むための道具。ご飯をあまり食べない西洋の食文化では、肉や野菜はフォークとナイフで食べるものでスプーンを使うのはマナー違反。スープを飲むことに使われてきました。
ところが日本の家庭では、むしろご飯を食べる時に使うほうがメイン。日本のスープ=味噌汁は箸を使います。
日本人は西洋、東洋を問わずどんな国のものでも取り入れて日本の文化にあったものに作り変えてしまう天才的な国民です。特に食に関しては旺盛で、主食となるご飯を食べるため、カレーライスや、オムライス、ハヤシライスのような日本独特のご飯を作り出してきました。
中国オリジナルのチャーハンなども含めて、そんなご飯は簡単に作れて美味しいとどれもご家庭での定番人気メニュー、週に一度はどれか食べているのではないでしょうか?そして、そのような新しい日本の食事(洋食の取り入れ)を食べる時に使われるのがスプーンです。
ところがそこに使われていたのは西洋の”飲む為のスプーン”。”食べる為のスプーン”ではないのです。”ののじのスプーン”は、この何気ない違和感や食べにくさを解消し、美味しくご飯を食べるを商
品開発コンセプトとして創られました。
ののじ「食べるスプーン」誕生の経緯
ソフト開発を行っていた時に趣味で作った銀の耳かきが1998年に今日のおすすめとしてヤフーにおいて紹介されました。その後皆様のご要望が多いことなどがあり、3 連ワイヤーの耳かきの開発に至る事となり、製造を委託するために、銀を加工する新潟燕市のスプーンメーカーを訪れました。そして、スプーンの製造工程や考え方を教わりました。その際のちょっとした疑問から、スプーンも開発する事となるのです。
そのスプーンは、TVで「食べこぼさない魔法のスプーン」として紹介される事となりました。このスプーンは、匙の縁に平らな縁を設けた事により、平らな縁が食材をとらえこぼしにくく、口触りがなめらか、匙部が浅く食べ残しのないと幼児用として評判になりました。
我々が求めたスプーン(カトラリー)は、食事の時に意識下に感じる小さなストレスを解消し、“リラックスした状態での食事を”を重視した「食べる為」を考えたスプーンでした。そして、スプーンの本質は食べるところ=さじ部が重要であると考えました。
一般的に普及しているスプーンは、その本質(実用)部分を追求せず、(柄部等の)装飾性をデザインした旧態依然のスプーンが大多数を占めておりました。そんな事もあり、ほとんどの方は、スプーンとは「こんなもの」という感覚を持たれていました。
我々は、そのような感覚を人々から払拭してもらいたいという思いから、「「スプーン」はもっと
使いやすくなるハズだ」という命題を掲げ、“新しいスプーン”の開発に邁進して参りました。そして「切り易く」「掬い易く」「食べ易い」=食べる為に便利なスプーン本来の機能を見直し、更に。
○ 食べこぼし、食べ残しのないフラットなさじ形状=テーブルナイフの代わりにもなりました。⇒唇の形状にフィット 食べ姿勢にも好影響(掬い上げ等)
注:先程も述べたように、西洋ではスプーンはスープやシチューを食べる(飲む)時に使われていた為、掬いやすく、たっぷり掬うためカップを深めにしていたので、洋食等を食べる時スプーンのカップ部の底に食べ物が残りやすくなり、その結果「シャクリ上げ」の原因ともなっていました。
○ 掬いやすさ ・・・スリ加工により掬い残しを無くしました。それはまた切り易さにも繋がりました。
(日本ではテーブルナイフは一般的でないため、スプーンを使ってカットする事が多かった)
*仕上げについて:カトラリーには大きく2つの製作方法があります。
1つは月生産数千本の高級食具(ののじのスプーンはこれに属します)で最終仕上げのスリ加工は熟練した職人による手作業となります。そのため時間とコストが掛かり価格も高くなります。
もう1つは、大量生産の全工程自動プレスの方式=業務用仕上げで、プレスから研磨及びスリ加工もオート化されるためエッジ部が甘くなり、バリの発生等も起こりやすくなります。が、大量生産が可能なので、その分価格を下げる事が出来ます。
○ ミラー仕上げ・・・洗い易く(衛生的)、美しい(心の潤い)という効果を生み出しました。
以上の条件を加味して生まれたのが、カレー等の具を切り分ける事も出来る「カットスプーン」とソフトな口当たりで唇にフィットする為、食べこぼしを起こしにくい「ソフトスプーン」でした。
その後、使い易さをより細分化し、スプーンのバリエーションの充実。「食べ心地の良さ」を追求した次世代の高級スプーン「野々慈」や廉価版の普及モデル「素直シリーズ」「キッズカトラリーシリーズ」を投入。
◎開発はまだまだ続く
ストレスを感じるモノがある限り、解消する手段はあるはず。感性を磨き、モノの本質を真に理解することが発想の原点とし、これからも皆様に喜ばれる製品の開発にまい進して参ります。
こだわり抜いて作られた「ののじ」の魅力的な商品は以下をチェック!
ののじ株式会社