ゆほびか ゆほびか
  • 文字サイズの変更
  • 大
  • 中
  • 小
  • SNS
  • twitter
  • facebook
  • instagram

【秋元隆良の奇跡の写真】運を開く奇跡の富士

トリプルダイヤモンド

 太陽の光が放射状に写る時、その光景をダイヤモンドの輝きに例える事があります。
有名なのは、富士山頂に太陽が重なる瞬間の、「ダイヤモンド富士」ですが、朝日や夕日を景色と組み合わせて見られる場所は、ダイヤモンドポイントとして知られて、訪れる方を魅了します。
独立峰である富士山に太陽を加えた光景は、どの方向から見ても素晴らしいダイヤモンドポイントですが、今回は、富士山と共に低い位置から昇る朝日を組み合わせた写真を写したいと思い、雪のある富士山の稜線が下りきった位置から太陽が昇る光景を求め、冬の精進湖に向かいました。
当日は、天気予報通りの快晴で、居合わせた多くの方が素晴らしい日の出を期待し、氷点下の中でその時を待ちました。
稜線から神々しく昇り出る光は、水平線から昇る太陽とは別の強力なエネルギーを感じました。精進湖は、湖で精進をすることから名付けられたとも言われる神秘な湖です。
そのようなことを感じながら、輝き飛び出るような光をファインダーで確認していました。
太陽が昇り行くと、当日の無風状態のおかげで、太陽光が湖面に映る状態となり、太陽が二つになったダブルダイヤモンドと言われる状態になりました。富士山もそのままの形で湖面に反射して逆さ富士を見せてくれました。水平線を境に景色が二面となる絶景です。
写真では、さらに強い太陽光がレンズ内で、もう一つの光源を作り出し、それが写し込まれて、トリプルダイヤモンドとなった現象を写し込んでいます。
数々の条件が重なり合って出会えた奇跡の写真になりました。よく綺麗に見えた画像は、「開運」「縁起が良い」とした言葉で例えられます。現状を打破し、文字通り「運が開ける」写真となればこれ以上の喜びはありません。

(秋元隆良)