エネルギーがあふれる”イヤシロチ”に建つ3社
数多の企業の運営を支援・指導するコンサルティング会社を興し、成功者の1人として知られる故・舩井幸雄氏が、「お金に困りたくなかったらここを訪れなさい」と提唱して以来、3大金運神社に数えられているのが、金釼宮、安房神社、新屋山神社です。
舩井氏によると、エネルギーにあふれ、快適で心地よく、生命力が盛んになるイヤシロチ(弥盛地)と呼ばれる場所があり、3大金運神社は、どれもそのイヤシロチに建っているといいます。参拝すると、活動が旺盛になって人間力・仕事力が向上し、金運が開けるのです。
●本記事は『大成功を呼ぶ「最強の開運神社』(マキノ出版刊)掲載記事を再編集したものです。
●安房神社
千葉県館山市大神宮589
主祭神:天太玉命
忌部氏の祖神である産業の神様を祀る別表神社
事業繁栄、商売繁盛、そして金運に大きなご利益があるとされるのが、千葉のイヤシロチ・房総半島の南にある安房神社です。創建は初代神武天皇の時代と伝えられ、明治時代には最高位の官幣大社、戦後は別表神社(※)に列せられた名社です。
※神社本庁が神職の人事に関して特別な扱いをすると規程の別表で定めた神社。
社格制度廃止前に社格が高かった神社や規模が大きい神社が指定される
伝承によると、神話時代に徳島の阿波地方を開拓したとされる忌部氏が、黒潮に乗ってこの地に渡り、新たに開拓。そこから安房国の国名や神社名がついたとされます。
安房神社の主祭神は、忌部氏の祖神となる天太玉命で、日本のすべての産業創始の神とされています。
上の宮と呼ばれる本宮には、天太玉命とその妃神の天比理刀咩命を祀るほか、忌部五部神として、装飾・美術の神、紡績・製紙業の神、林業・建築業・武器製造業の神など5柱の神が鎮座します。事業や商売の御神徳が高いといわれるゆえんです。
下の宮と呼ばれる摂社には、天太玉命の孫神である天富命と、兄弟神の天忍日命が祀られています。
天富命は、神武天皇のために奈良の畝傍山のふもとに橿原の御殿を作ったとされる神様です。阿波で布や紙の原料となる麻と穀(かじ)を植え、土地を富ませたのち、この地に渡って麻と穀を植えました。このとき、麻がよく育った国は総の国と呼ばれたことが房総という地名につながっていると言います。天富命はその後、安房神社を建てて祖父の天太玉命を祀ります。
このように、技能と産業発展に優れ、開拓精神に富んでいた忌部氏の祖神をたくさんお祀りする神社ですから、降ってわくような金運をいただくというよりは、自分がかかわるさまざまな活動へのご守護や、発想力、知恵、行動力を授かり、それを自らの発展、人生の成功へとつないでいくイメージです。
ビジネスや学業も含めて、なんらかのアクション、思索から富に結びついていくような金運、仕事運に、大きなご利益がありそうです。
(3大金運神社③金劔宮に続きます)