芸能人2000人を含む7万人を鑑定してきた
私は占い芸人として、手相や算命学(暦を用いる、古代中国発祥の占術)の知恵を用いて、よしもとの劇場の占いブースを中心に、1日40~50人の鑑定を行っています。
昔、まだ会社員だった頃、新宿の母(故・栗原すみ子さん)に当時の彼女との将来を占ってもらおうとしたところ、「そんなことより、吉本興業に入りなさい。
吉本興業がお笑い以外にも商売を広げようとしたときにあなたが活躍している姿が見える」と言われました。
その後、子どもの頃からの夢だった芸人を目指し、会社勤めを辞め、3年経たないうちに吉本興業に入社。ところが同期の芸人のネタのクオリティが高すぎて、まったくついていけなかったのです。
そこで、新宿の母の言葉を思い出し、お笑い以外のことを始めようと決心したのが、占いを学び始めた経緯です。
そうして、周りの人を占っていたところ、千原ジュニアさんなど多くの芸能人の婚期が的中し、「当たりすぎて怖い」と評判になったのです。以来おかげさまで、芸能人2000人を含め、7万人以上のかたを鑑定してきました。
40代女性は困難に陥りやすい
今、最も鑑定依頼が多いのは40代の女性です。おおぜいのかたを鑑定させていただいて気がついたのですが、40代とその前後では、家庭、結婚、恋愛、仕事、お金面で、厳しい状況に陥る可能性が高いようです。
家庭や結婚、恋愛については、既婚のかたの多くが、「このまま一生、夫と居続けるのは苦しいが、別れて母子家庭でやっていけるのだろうかか?」と悩んでいます。
独身のかたは、「男性に振り向いてもらえないが、独身では経済的に厳しい」とおっしゃいます。
結婚生活がうまくいく人よりも、未婚、離婚の人のほうが多い時代です。悩む人が多いのは仕方ないことですが、男性との縁に困っているというより、問題の本質は仕事とお金なのです。
その仕事面では、まず、働き方や年収の男女格差が埋まらないことに、あせりを感じるというかたが少なくありません。
会社でいじめに遭って、仕事を辞めざるを得なくなったという話もよく聞きます。いじめている側の人は、自分の働き口を奪われないよう、他の人をいじめているのです(仕事が長続きしているかたは、ふと気づくと、いじめる側に回っていることもあるので要注意です)。
しかし、そんな状況にあっても、「時流を知り」、「自分に合った方法を知る」ことで、状況を打開し、運を伸ばすことは可能です。
時流を知るには、算命学。自分の志向や物事の向き不向きを知るには、手相。この2つの知恵を組み合わせると、まさにストレッチのように、運を伸ばす効率が上がります。
オンリーワンの時代がようやく実現する
まずは、2020年や令和という時代の特徴を把握してみましょう。
算命学の観点では、今年は「庚子」の年です。「子」は干支の始まりにあたり、今年はいろんなことを始めることで、運気が上がります。
もし、今、失業や失恋をしたとしても、終わらせるべきことは終わらせて、次のよりよいことを始める、いいチャンスだと捉えてください。
もう一方の「庚」には、行動する、動く、働く、スポーツをするといった意味があります。今年、東京オリンピックがあるのも、庚という暦に合っています。
庚子の年は、とにかく「行動する」のが運気を上げるには不可欠です。前向きに物事をスタートさせることが大事な1年になります。
次に「令和」の元号について見てみましょう。248番目の元号にあたる令和は、個人が個々の場所で、自由に元気に働く時代となります。副業を楽しむ人やフリーランスの人が、ますます増えるでしょう。
昭和・平成の時代には、多くの人が「誰もが知っている」会社やサービスを実現しようとしていました。それが令和では「知る人ぞ知る」的な人気を得ようとする人が増えていきます。
多くの人が、世界に向けて広く展開するというよりも、地域や友人、知人、SNSでつながっている人どうしなど、小さなコミュニティのために働くようになるでしょう。その規模でも、きちんと稼げるようになるということです。
いわゆる「No.1ではなく、オンリーワン」の時代がようやく実現されると、大いに期待されます。
「やりたいこと」を「できること」に!
「人間は暇な生き物だ。暇を埋め、人生を楽しくするのは仕事である」とは、ある芸術家の言葉です。仕事は、人間にとって、生きる意義の一つです。
ほとんどの人にとって、仕事をして、お金を稼ぐという行為は一生ついて回ります。でもそれはしんどいことではなく、楽しいことであるべきです。
人生の晩年までしんどい仕事や嫌な職場に苦しめられないためにも、令和が始まったばかりの今こそ、自分に合っていて、20年、30年、40年……と長く続けられる仕事を確保したり、体調を崩さずに働き続けられる環境を整えたりしておくことが大事です。
もし今やりたいことがあるなら、勉強したり、資格を取ったりして、「やりたいこと」から「できること」にするためのアクションを起こしてみてください。
仕事であれ、対人関係であれ、今年のうちに思い切って、何か新たなことにチャレンジすると、誰でも大きく運を伸ばせるチャンスの年です。ぜひ、自分自身を向上させることを楽しんでみてください。
手相から知るあなたの「金運」「社交運」「情報運」「向上運」を伸ばすコツ
ここからは手相の知恵を使って、あなたの生き方や考え方の傾向を探っていきましょう。「始まりの年」である2020年にふさわしい生き方のヒント、自分に向いている仕事や働き方の指針として、ご活用ください。
◎金運
【自分の将来に思い切った投資をするといい1年!ムダ遣いは極力避けるべし】
手相の意味・金運の伸ばし方→大きな投資はタイミングが命!
今年は何かと「行動を起こす」重要な機会が訪れる年です。ここぞというときにタイミングよく動く、すなわちお金を遣う(投資する)のが、望ましいお金の遣い方です。
その点で、今年の金運が高いのは、薬指と小指の間から線Aのような線が伸びる「投資型」のかたで、将来につながるお金の遣い方がうまいのです。
線Bのように小指中央の真下に濃い線がある「貯蓄型」のかたは、お金を貯めることはできるのですが、タイミングよく思い切ってお金を遣うのが苦手。貯めるべきか、遣うべきかの適切な見極めが肝心です。
小指のすぐ下にたくさん薄い線がある「ザル型」、小指の付け根と知能線線の間に線がまったくない「無謀型」は、いざというときにお金がないという事態を避けるため、衝動買いには要注意。新たに口座を作り、お金をお財布に入れすぎないのも手です。
◎社交運
【人づきあいはいい運をもたらすが、交友関係は広ければいいとは限らない】
手相の意味・金運の伸ばし方→自分がこなせる人間関係の量を知る
今は「行動すること」が運気を上げる時期ですが、行動の糸口をもたらすのは人。人づきあいは、運気上昇には不可欠なのです。
ただ、積極的な社交が本質的に苦手なかたもいます。誰もが、やたらおおぜいの人と明るく賑やかに接しなければいけないわけではありません。
線Aのような長い社交線は、「社交型」。線が薄くても濃くても、多くの人と関わるのが得意です。人が集まる場所には、積極的に参加してください。
線Bのように線の長さがほどほどで薄い場合は「恥じらい型」。社交が苦手ですが、完全に人づきあいを拒んでしまうと、運気上昇の機会を逃します。今年は自分を変えるチャンス。元気よく挨拶をすることから始めてください。
線Cのように線が短い人は、「内輪づきあい型」なので、家族や少数精鋭の友人を大事にすること。その範囲だけでも、運気上昇にじゅうぶんなご縁を享受できます。
なお社交運の線は、転職の際に、職種や会社の規模を見極めるのにも大いに役立ちます。
◎情報運
【自分に合った情報の取り入れ方が自分に合った仕事と運をもたらす】
手相の意味・金運の伸ばし方→将来の不安には適切な情報で対処せよ
「今ある職業の大半は、数年後には消えている」とよく聞きますが、何十年後の将来も働いている自分であるためには、適切な情報に触れる習慣もたいせつです。
線Aのようなaの辺りに向かってまっすぐ伸びた知能線は、現実的に物事を考えられる「リアリスト型」。信頼できるニュース源に触れ、社会情勢を的確に把握するのが苦になりません。正しい情報が、いい仕事、いい運をもたらします。
線Bのようなbの辺りに向かって下がった知能線は、想像力豊かな「ロマンチスト型」。堅いニュースより、本、映画、絵画、音楽に触れ、その感動を活かすと、自分に向いた仕事や幸運をつかみ、ストレスもたまりません。
◎向上運
【自分を信じて前進するエネルギー満タン線!もみ出すのもお勧め】
手相の意味・金運の伸ばし方→今年の気運と相性のいい線No.1!
今年は、向上心を持って、いろんなことにがんばるといい年です。Aのように生命線から上に向かって伸びる線があるかたは「チャレンジャー型」で、かなり動けるはず。
なかでも、Bのように向上線が中指の真下まで伸びている“自力開運線”がある人は、自分のひらめきに自信を持って、やりたいことに挑戦し続けてください。
線がないかたは、Bの辺りを指でもんだりこすったりしてシワを作ってもいいでしょう。