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【足さすり気功】が腰痛・ひざ痛・肩こりに効く

2020/11/21

「足さすり気功」で人生の流れもよくなる

「慢性的な疲労感が抜けない」「夜、よく眠れない」「なんだかやる気が起きない」など、仕事や家事ができないほどではないが、いつも調子が悪い。あるいは、頭痛や肩こり、腰痛などが持病になっている──

 現代人ならこの程度の症状を抱えているのはあたりまえ、と思っている人もいるかもしれません。

 しかし、こうした不調を放置すると症状は慢性化し、それがさらなる症状を誘発させることになります。

 私の治療院にも「腰痛が悪化してマッサージに通っているが、いっこうに治らない」「原因不明の首の痛みが出て、仕事ができない」といった相談がよくあります。

 この場合、痛みが出ている首や腰だけを治療してもしかたがないケースがほとんどです。全身のあらゆる場所に不調をきたしているので、首や腰の痛みを治療しても、また別の場所に痛みが出るからです。

 体の不調は、精神面にも現れます。体がつらいのに、心からニコニコできる人はいないでしょう。

 体がつらいと、なことでイライラしたり、落ち込んだりもします。こうなると職場や家庭での人間関係にも悪影響を及ぼすことは必至です。

 逆に、体の不調が解消されれば、心身ともに軽やかになり、心に余裕が生まれます。イライラもクヨクヨもなくなり、人間関係もよくなります。

 仕事もはかどるようになり、人生が充実します。体の不調が治ると、ドミノ倒しのように、どんどんよい波動が波及していくのです。

 私は、多くの人が心身の不調を自分でケアできる方法を広めるために、治療家として独立しました。

 自分で心身をケアできるようになると、体のどこかに不調が生じても、すぐにそれを感じ取り、大事に至る前に改善させることができます。

 私は多くのセルフケア法を教えていますが、その中でも特に簡単で、なおかつ効果が高い方法が、今回ご紹介する「足さすり気功」です。

「足さすり気功」は不調の原因となる邪気を流す

 足さすり気功とは、その名の通り、を発した自分の手で足をさする手法です。こういうと、「私は気功師ではないので、気は出せません」と思う人もいるかもしれません。

 東洋医学では「気血水(きけつすい)」というように、私たちの体には誰でも「気」が流れています。右手を左腕に当ててください。温かいですね。温かいのは、そこからエネルギー(気)が発せられているからです。

 両手をこすり合わせると、さらに手は温かくなります。より大きな気を発しているということです。

 もちろん人によって気の強弱はありますが、自分の心身をケアできる程度の気は、誰でも発することができます。

 心身の不調は、「気が滞ること」で起こります。気が滞った場所に、「邪気」がたまるようになるのです。この邪気が不調の原因となります。

 気の流れは、自分の手から発せられる気を当てるだけで改善します。さらに優しくさすると、体の緊張が緩みます。緊張が取れることで、さらに気の流れはよくなります。

 体内によい気が巡るようになると、邪気が流れ、心身の不調は改善していきます。「肩こりがひどい」「首が痛い」などの不調がある人は、まずその場所に手を当てたり、優しくさすったりして、気の滞りを解消してください。これだけでもかなり楽になっていくはずです。

 特に、足をさするのが有効なのは、邪気は手や足など、体の末端から放出されるからです。

 気の流れる道を「経絡」といいます。体にはいくつも経絡が走っていますが、その中に「太陽膀胱経」と呼ばれる、目のというツボから、頭頂部、後頭部と回り、背中、腰から足へと流れる経絡があります。

 足さすり気功を行うと、下方にある足の気の流れがよくなるため、太陽膀胱経を通じて、腰、背中、肩、首、頭、顔の気もよく流れるようになります。

 ひざ痛に悩む人が、実は全身に不調を抱えていて、たまたま痛みが出ているのがひざだった、というパターンでも、足さすり気功だと、ひざだけでなく全身に効果を与えることができます。不調を根っこから改善することができるのです。

 また、背中にも大きく作用するのも、足さすり気功のポイントです。

 背中は、頭、首、肩と腰をつなぐ、大きな筋肉で覆われている部位です。不眠や慢性疲労に悩む人は、ほぼ背中が硬くこっています。背中がこると、肩や首のこり、腰痛につながるだけでなく、睡眠の質も低下するのです。

 入浴後、寝る前に、ゆっくり優しく足さすり気功を行うと、背中が緩んで休息モードになり、よく眠れるようになります。

 のちほど紹介する足さすり気功のやり方では、股関節から下腹部の辺りまでさすります。こうすることで、おなかの調子もよくなります。腸の働きがよくなり、便秘も解消します。

 おなかの中が温まるため、生理痛や婦人科系の病気の改善も期待できます。不妊で悩んでいる人にもお勧めです。

ヒマラヤを8時間歩いても疲れない

 足さすり気功をやってみましょう。まず、イスに浅く腰掛け、意識を両手に持っていき、こすり合わせて温めてください。

 手が温まったら、足をソッと優しく、なでる感じでさすっていきます。赤ちゃんをなでるように、優しくさすってください。

 股関節の外側から始まり、そのまま足の外側をさすっていき、くるぶしまで来たら、足の内側に回り、内もも、部まで上がってきます。動作が途切れないように、流れるように行うのがポイントです。

 特に下半身に不安がある人は、足さすり気功を行う前、あるいは行った後に、ひざ裏を重点的にさするとさらに効果的です。

 通常、ひざの痛みは、、軟骨、前十字といった、ひざの前面に感じることがほとんどです。

 しかし、疲労が蓄積するのは、実はひざの裏側なのです。ひざ裏に疲労がたまると、ひざだけでなく、腰、股関節、ふくらはぎ、足首などの痛みの原因になります。

 ひざ裏をもんだり、さすったりなどのケアをすることで、腰から下の下半身の不調を改善できます。

 足さすり気功は、私自身も大いに活用しています。

 私の趣味は登山です。毎年のようにネパールを訪れ、ヒマラヤ山脈を歩き回っています。ヒマラヤを歩くときは、10㎏以上の荷物を背負い、毎日7~8時間歩きます。

 歩いた後、毎晩、足さすり気功や足の指もみなどのケアを行い、足の疲労を取っています。すると翌日、体や足にまったく疲労が残ることなく、朝からまた何時間も歩けるのです。

 日本人の私がヒマラヤを毎日歩いてもまったく疲れないので、現地の人も驚きます。そこで私は、現地の人に足さすり気功を教えました。すると、「疲れが取れた」「元気になった」と、とても喜ぶのです。

 先日、新婚旅行で妻とヒマラヤに行きました。妻はヒマラヤは初めてでしたが、足さすり気功を教えていたので、私といっしょに最後まで歩くことができました。

自分でケアして早期に不調を治す

 足さすり気功を習慣にした人の中には、どこに行っても治らなかった体の痛みや、原因不明の体調不良が改善した人がたくさんいます。

 自分にとって、最も腕のいい治療家は自分自身です。足さすり気功などで毎日自分の体に触っていると、不調を感知するセンサーが高まり、体の気の流れが滞っているところを違和感といった反応でわかるようになります。

 その結果、不調に早期に対処できるようになり、重症化を防げるようになります。

 さらに慣れると、体に悪い動きやものをかぎ分けられるようになり、自然と健康を冒すことを避けるようになります。それがまた、病気を防ぎ、健康の維持につながるのです。

 幸せの根本は「健康」にあります。心身がよい状態であれば、連鎖するように物事はうまくいきます。足さすり気功を習慣化し、心身と人生の気の流れをよくしていきましょう。

 なお、足さすり気功は、あくまでセルフケアを目的としています。人にやってあげることもできるのですが、その人が持っている邪気をもらってしまう危険があります。人

 にやってあげる場合、お子さんや親、ごく親しい友人など、身近な範囲にとどめてください。