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食あたりも瞬時に撃退!【梅肉エキス】の強い殺菌・整腸・解熱作用が万病に効く

にごった血液を浄化し血行をよくする

 梅肉エキスとは、青梅を絞った汁を長時間煮詰めて、濃縮したもののことです。今回、『ゆほびか』編集部では、梅肉エキスを作り続けて40年という薬草研究家の平田真知子先生にお話を伺いました。

平田真知子先生の主宰する「薬草の会」では毎年5月半ばから終わりにかけて、1年分の梅肉エキスを作る。おかげで、会員の皆さんはとても元気で声もはつらつとしている。

 梅肉エキスは、日本独自の伝承薬として、古くから「高貴薬」と呼ばれ重宝されていました。なぜなら、1㎏の青梅から取れる梅肉エキスは、たったの40gとごくわずか。そのぶん、梅肉エキスの一滴に、青梅10粒分ほどの有効成分がギュッと濃縮されています。そのため、さまざまな症状に卓効があります。例を挙げましょう。

食中毒・食あたり

 強力な殺菌作用で、赤痢菌や病原性大腸菌といった強い細菌をも打ち負かす

胃もたれ・胸やけ

 胃の働きを正常にして、消化・吸収を促す

便秘・下痢

 整腸作用があり、便秘と下痢のどちらも改善

カゼ・インフルエンザ

 殺菌作用や解熱作用で、感染症を速やかに治癒に導く

疲労感の解消

 クエン酸が疲労物質の代謝を促す

高血圧・低血圧

 血液をサラサラにして血流をよくして血圧を安定させる。このほかに、肝臓や腎臓の働きをよくする作用や、免疫機能を活性化する作用などもあります。つまり、梅肉エキスは万病に効くのです。現代食は酸性のものが多く血液をにごらせる

現代食は酸性のものが多く血液をにごらせる

 これほど幅広い症状に効くのは、梅肉エキスが究極のアルカリ性食品だからです。食品をPH値(酸性、アルカリ性の程度を表す単位)で分けると、現代の食品のほとんどは、酸性に属しているのはご存じでしょうか。例えば、白米、肉、魚、卵、砂糖は、酸性の食品です。

 アルカリ性の食品には野菜や海藻がありますが、食事全体で見ると量が少なめで、現代食は酸性に偏りがちです。酸性に偏った食事は、糖質や脂質が多く、血液がにごります。すると、すべての臓器の機能が低下するので、さまざまな病気にかかりやすくなります。

 また、血行が悪くなるので、体温も下がります。低体温は万病のもとといわれ、内臓の働きの低下やがんなどを招きやすい体質になったり、脳に十分な血液が行き渡らないため、認知症にもなりやすくなったりするでしょう。

 このように血液のにごりは、全身に悪影響を及ぼします。梅肉エキスは、味は酸っぱいものの、強いアルカリ性の食品です。ですから、少量で血液を浄化してくれるのです。

 農学博士の忠田吉弘先生の研究によると、梅肉エキスには、血液をサラサラにする「ムメフラール」という成分が豊富に含まれていることがわかっています。ムメフラールは、青梅の果汁を煮詰める過程で生成される物質で、梅干しや梅酒には含まれていません。

病気予防には11回アズキ粒大をなめる

 梅肉エキスのとり方ですが、直接なめてもお湯で溶いてもおいしくいただけます。お子さんには、お湯に溶いたうえに、砂糖で甘味をつけるとより飲みやすくなるでしょう。

驚くほど酸っぱいが、なめた瞬間、体内の血液が
サラサラと流れるような感覚を覚える梅肉エキス

 病気予防には、1日1回、アズキ粒くらいの量を毎日とることをお勧めします。食あたりや腹痛など、なんらかの症状があるときは、大豆粒1~2個分に量を増やします。

 とるタイミングですが、梅肉エキスは空腹で飲むと胃を傷めることがあるので、必ず食後にとりましょう。吐き気があるときも、水一杯を飲んで、胃を潤してからにしましょう。

 35年前に私が立ち上げた「薬草の会」の会員さんは、高齢になっても元気で、がんや認知症になる人はいません。通常、年を重ねるほど血液はにごりますが、会員さんたちは梅肉エキスで日々、血液を浄化しています。だから、若々しくて元気いっぱいなのでしょう。

 梅肉エキスは、塩分や糖分が入っていない、純粋な食品です。そのため、だれが飲んでも安心で役に立ちます。ちなみに、梅肉エキスは賞味期限がなく、何年たっても薬効は衰えません。よい青梅が手に入る機会があれば、まとまった量を作るといいでしょう。(平田真知子)

 梅肉エキスのすごい薬効、納得いただけましたでしょうか? では次は、梅肉エキスで実際に命を救われたという、江崎紀子さん(主婦・75歳)の体験談をご紹介しましょう。

 かなり昔の話ですが、友人とフランス料理店に行き、生ガキを食べました。すると、なぜか私だけがカキに当たってしまったのです。帰りの車内から胸がムカムカし、帰宅後1時間たった頃には、七転八倒の苦しみとなりました。

 胃がねじれるように痛く、脂汗が浮き出てきます。痛みで体がよじれたりのけぞったり。じっとしていることができないほどでした。気持ちが悪いのでどうにか吐けないかと、這ってトイレに向かうものの、吐くことはできませんでした。

 家にある胃腸薬を片っ端から試しても少しもよくならず、痛みでだんだんと意識がもうろうとしてきました。このまま死ぬのではないか。そしたら子どもたちの面倒は誰が見てくれるのだろう。

 そんな考えがよぎるなか、突如として頭に浮かんだのが「梅肉エキス」です。私の母は、私が子どもの頃から、梅肉エキスを手作りしていました。食あたりなど、子どもが体調を崩すたび、母は梅肉エキスをなめさせました。そんな母が持たせてくれた梅肉エキスが家にあることを思い出したのです。

あれほど激しかった痛みがピタリと治まった

 わらにもすがる思いで、私は梅肉エキスを手に取りました。そして、数回なめたのです。おそらく、合わせて小さじ一杯程度の量をとったのではないかと思います。これは通常より、かなり多めの量です。

 すると、30分たたないうちでした。あれほど激しかった痛みが、ピタリと治まったではありませんか。その後2~3回続けて、下痢状の便が出ました。このときに痛みはなく、悪いものが体から出ていく爽快感さえありました。

 ちなみに、梅肉エキスをとる前、娘が帰宅して私の苦しむ様子を目の当たりにしました。そのときやはり「お母さんはこのまま死んでしまうのではないか」と思ったそうです。

 それほど激しかった症状がこんなにスッと治まるなんて。梅肉エキスはやはりすごい、と思いました。以来、梅肉エキスは、私にとって命の次に大切な、絶対に手放せないものとなりました。

 60歳のときには平田真知子先生が主催する「薬草の会」に入り、梅肉エキスを自分で作っています。今では毎夕食後、箸の先で梅肉エキスをとり、なめるのが習慣となっています。食べ過ぎたときや外食したときにも梅肉エキスをなめます。これで胃もたれもしません。

 そうやって習慣的に梅肉エキスをとっているからでしょう。私は40年間、カゼ知らずです。予防接種はしていませんが、インフルエンザにかかったこともありません。

 コロナ禍で不安になる人が多いなか、私は少しも怖いと思うことがありません。梅肉エキスをなめているからだいじょうぶ、そうやって過ごしています。     (江崎紀子)

 平田真知子先生は、「昔は田舎に病院もなく、医師もいないのが普通だったので、自分の体は自分で守るという意識が高かったのでしょう。そうやって生まれたのが、梅肉エキスという優れた伝承薬です。こうした先人の知恵は、末永く受け継いでほしいものです」と言います。

 梅の薬効が詰まった梅肉エキス。血液をサラサラにするだけではなく、強い殺菌効果で体を守ってくれる強い味方といえるでしょう。

平田先生の梅肉エキス作り

1 もいできた青梅を一晩水に漬ける

2 ジューサーで絞った青梅の汁を弱火でじっくりと煮る

3 数時間も煮ると、緑色でサラサラだった汁は、真っ黒くなり、ねっとり粘りが出てくる

4 青梅1㎏に対し、わずか40gしかとれない貴重な梅肉エキスの出来上がり