
中学入学時に100kg 越え!
「ダイエットで50㎏やせた」というと、皆さん必ず「えっ!」と驚きます。そして、信じられない、という表情を浮かべながら「どうやって、やせたんですか?」と質問されます。
方法はいたって簡単です。毎日の食事を太りにくいものに切り替えただけです。

そもそも私が太っていた原因は、食べすぎでした。
実家が総菜店を営んでいたおかげで、物心ついた頃から、いつでもおいしいものが食べ放題だったのを覚えています。そんな生活をしていたため、中学校に入った時点で、すでに100㎏超えの超肥満児でした。
その後も体重は増加の一途を辿ります。最大体重を記録したのは、27歳の時で、身長169㎝にして体重は134㎏! 足腰が痛み、疲れやすく、慢性的な倦怠感に悩むようになりました。
そして、この年頃になると気になるのが結婚です。周りの友人や同僚が女性とお付き合いをして、続々と結婚していく中、私には全くご縁が回ってきません。
「このままでは一生独身で、へたすれば老後は寝たきりになってしまうぞ」という不安感に駆られ、本気でダイエットを決意しました。
ビリヤニは罪悪感なく食べられる!
以前から、さまざまなダイエット方法は試していました。
ただ結果が伴わず、少しやせてはリバウンドする悪循環を繰り返していたのです。
しかし、ダイエットの失敗経験から得た教訓もあります。
それは、「無理しない」ことです。
例えば、食べる量を無理に減らしても、かえってストレスになり爆食い。必ずリバウンドし、逆に太りやすい体質になってしまいます。さらに、いくら太りにくい食品でも、おいしいと思えないものを無理して食べるのはNG。絶対に続きません。
そこで始めたのが、カロリーが高い料理を食べるときに、糖質を減らし、糖質が多い料理を食べるときにはカロリーを減らす——という食事のコントロール法です。
しかし、このように食べるのは外食だと難しいので、自然と自炊中心の食生活になりました。
とはいえ本業の会社経営もありますから、できるだけ簡単に、すぐに作れる料理を基本にしました。その一つが「ビリヤニ」です。
以前からインド料理が好きで、ビリヤニはよく食べていました。たっぷりのスパイスと太りにくいバスマティーライス(※)が使われていて、ダイエット向きと思ったのです。それなのにやせなかったのは、おいしすぎて食べすぎていたから(笑)。
※インドで栽培されているインディカ米の一種。細長い形とパラパラした食感が特徴
気持ちを改め、YouTubeなどを参考にして、ヘルシー度をアップしたビリヤニを作り始めました。
まず、油を控えて、さらに水分を多めにしてバスマティーライスを炊くようにしました。そのように炊くと、ライスが水で膨らむので、通常の白米の1/3の量でも満足できるボリュームが出ます。これならたくさん食べても罪悪感がありません。
胃の疲れ・カゼもビリヤニで予防!
残り物を活用するようにしたのも、私のビリヤニの特徴です。例えば、スープの残りをカレーにして、カレーが残ったら旬の食材を足してビリヤニにします。

とても本格的!

牛すじ肉を煮込んだスープやトマトベースなど、何でもOKです。味わいのバリエーションも出ますし、私は胃を休めたいときなどは、トマトベースにしてさっぱりといただきました。体調に合わせて調整できるのも魅力です。
具材には、野菜やきのこをたっぷり使いました。そのおかげで、腸内環境が整うからでしょうか。お通じが非常によくなりました。
そして、ショウガやニンニク、ブラックペッパーなどのスパイスには、体を温める作用のあるものが多いので、「カゼをひきそう」と思ったときには、迷わずビリヤニです。これで風邪を予防できました。
疲れたときには、鶏肉をミンチにして入れることもよくします。
爆食いグセも、ボリューム満点なのに低脂肪なビリヤニなら、遠慮なく思いっきり食べられるので、非常に助かりました。
ビリヤニをダイエットに役立てて4年。なんと50㎏の減量に成功しました! おかげで腰や足の痛みはなくなり、疲れにくくなりました。
そしてついに念願の彼女ができ、無事にゴールイン! 今はかわいい子どもにも恵まれ、幸せな結婚生活を送っています。