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【チーズバナナ】話題のカフェでも大人気!腸内環境を整えて肌トラブルを一掃

石原新菜医師も激賞!「チーズバナナ」が肌を若返らせる!

 内科診療を行う私のクリニックには、治療に漢方を取り入れていることから、ニキビなどの肌トラブルに悩む患者さんも多く来院します。

 特に冬のシーズンは、かゆみやくすみといった肌トラブルが増加、もしくは悪化し、駆け込んでくる人も少なくありません。

 その大きな原因が、空気の乾燥と寒さです。空気が乾燥することで、肌から水分が蒸発し、肌の表面にある角質層がひび割れ、肌を健康に保つバリア機能が低下します。

 さらに、このひび割れから、病原体などの不純物も侵入しやすくなり、肌荒れの原因となります。

 そこに追い打ちをかけるのが、寒さです。気温が低下し、肌が冷やされると、血管が収縮し、血流が悪化します。

 すると、血流によって届けられていた酸素や栄養分が、血管の末端まで行き届きにくくなります。その結果、細胞が劣化し、肌トラブルとして表出してくるのです。

肌質改善には食事の見直しが重要

 肌トラブルを改善するには、薬やスキンケア用品を使用することはもちろんですが、食事も見直しましょう。

 暴飲暴食や余計な間食を控え、栄養バランスが整った食事をし、不足しがちな栄養素をしっかりと摂取することがたいせつです。

 そこで今回、お勧めしたいのが「チーズバナナ」です。「その組み合わせ、ほんとうにおいしいの?」と思う人もいると思いますが、チーズとバナナはとても相性のよい食材なのです。

 行列必須の飲食店のデザートメニューに「バナナチーズケーキ」があったり、話題のカフェでは、パンに乗せてデザートトーストにしたり、大人気のパンケーキに合わせたりしているお店もあるほどです。

 チーズとバナナは、スーパーやコンビニで手軽に買える食材ですから、自宅でも手軽に楽しめることもポイントです。

 カフェのメニューのようにトーストに乗せて楽しんでもよいですし、そのままでもバナナの甘さをチーズの塩味が引き立たせ、おいしくいただけます。

 栄養面を見ても、この組み合わせはとてもお勧めです。まず、注目したいのがチーズ、バナナともに、ビタミンB2・B6 を豊富に含んでいる点です。

 これらのビタミンは、肌のターンオーバー(細胞の入れ替わり)を促進し、肌荒れを治して、弾力を取り戻すために役立ってくれるのです。

 各食材の栄養素も重要です。チーズが含むたんぱく質は、肌の乾燥予防、ビタミンA・Eは肌に潤いを与え、ターンオーバー機能の改善、肌の血行促進、活性酸素(※)を除去し、シワやたるみを予防します。

※体内で増えすぎると細胞を傷つけ老化の一因となる物質

 一方、バナナは、腸内環境を整え、体内の不要物を体外に排出するのに役立つ食物繊維を含んでいます。便秘のときにバナナを食べたら、肌荒れが改善するのは、この作用のおかげです。

 意外かもしれませんが、緑茶や赤ワインでおなじみのポリフェノールも豊富に含みます。ポリフェノールは抗酸化作用に優れた成分で、体内の活性酸素を除去し、シミの予防に役立ちます。

 バナナは、熟すとポリフェノールの含有量が増えますので、シュガースポットと呼ばれる茶色い点が出てきた〝食べ頃〟がお勧めです。

「チーズバナナは肌質改善にピッタリ!」と石原新菜 先生

熱を加えることで美肌効果が倍増する!

 東洋医学的な側面から見ても、チーズバナナはお勧めです。

 バナナは、中国では「香蕉(こうしょう)」と呼ばれ親しまれ、便秘やに用いる漢方薬として用いられてきました。その一方で、体を冷やす「陰(いん)」の食材としても知られています。

 冷えは、美肌の大敵ですから、生のバナナを食べることは、肌質改善を目的にする場合、本来、あまりお勧めできません。

 ですが、陰の食材はチーズバナナのように、加熱すると「平性(へいせい)」、つまり体を冷やさない状態に変化します。

 ここに、体を温める効果がある「陽(よう)」の食材であるチーズを加えることで、より一層温める効果が期待できるようになるのです。

 体が温まれば、血管の収縮も緩和し、血液が流れやすくなります。末端までしっかりと酸素や必要な栄養も行き届きますので、肌トラブル改善が期待できるのです。

 さらに、必須アミノ酸の一種であるトリプトファンが、2つの食材に含まれていることも特徴です。

 トリプトファンは、「幸せホルモン」と呼ばれる神経伝達物質「セロトニン」を作り出す材料です。摂取量が増えれば、脳内のセロトニンの生成量も比例して増加します。

 セロトニンは、精神を安定させ、意欲を高める作用を持ちますから、ストレスによるダメージを受けにくくなり、うつ病も予防できます。

 別の食材をプラスすることで、さらなる美肌・健康効果も期待できますよ。お勧めのアレンジ方法や食べる時間帯をご紹介します。ぜひ、日頃の食事に加えていただき、おいしく楽しく、チーズバナナを活用してください。

バナナにチーズを乗せてレンジで1分!超美味しい!「チーズバナナ」の作り方

【材料】

・バナナ1本 ・チーズ1枚

【作り方】

①皮をいたバナナを耐熱皿に置き、チーズを乗せる

②500Wの電子レンジで1分加熱する

※バナナは食べやすい大きさに切ってからチーズを乗せて温めてもいい

【Point】バナナが熟すと抗酸化作用の高いポリフェノールが増える。そのため、使用するバナナは、表面に茶色い斑点「シュガースポット」が出てきた〝食べ頃′′がお勧め

チーズバナナを食べるのにお勧めのタイミング

【朝】朝食に、トリプトファンを含む食材を摂取することで、脳内にセロトニン(幸せホルモン)の分泌を促すことができる。

 また、セロトニンは日光を浴び、運動することでも分泌が促進されるので、晴れた日は10~15分ほどのウォーキングなどを併せて行うとよい。食物繊維が摂取できるので、血糖値の上昇も防いでくれる。

【間食】チーズバナナはおやつにもピッタリ!この時間に食べることで、夕食時の血糖値の上昇を抑制する効果が期待できる。

【夕食後】夕食後のデザートにもお勧め。ビタミンEの働きで、シミ・シワ・たるみの予防だけでなく、疲労回復効果も期待できる。

【シナモンチーズバナナ】

 シナモンも、東洋医学でいう「陽」の食材の1つ。毛細血管の機能を維持・改善する成分を含んでいる。

 血流が改善し、末端までしっかり酸素や栄養素が届くようになるので、冷え・肌荒れ改善が期待できる。

 また、抗酸化作用があるといわれているフラボノイドが多く含有されているため、シミの予防にも効果的。

【ハチミツチーズバナナ】

 ハチミツには、腸内細菌のエサとなるオリゴ糖が多く含まれている。チーズバナナと併せて食べることで、整腸作用がより期待できるようになる。

 ハチミツは、肌のターンオーバー機能を調えるビタミンB群や抗酸化作用のあるビタミンC、ポリフェノールなども含むことから「天然のサプリメント」と呼ばれることもある。

 美肌はもちろん、動脈硬化などの生活習慣病の予防にも役立つ。

【チーズバナナアーモンドかけ】

 数あるナッツの中でも「若返りのビタミン」と呼ばれるビタミンEを豊富に含んでいるのがアーモンド。

 その含有量は、全食品の中でもトップクラスといわれるほど。シミ・シワの予防や、肌のバリア機能を調え、肌荒れを防ぐ効果が期待できる。

 健康面でも、アーモンドの主成分であるオレイン酸やリノール酸などの不飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールを減少させ、血栓予防にもつながる。

 チーズバナナは、下の写真のようにトーストと合わせたり、パンケーキと一緒に食べたりすることもお勧め。