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【体から毒を出す足のもみ方】老廃物が排出されてさまざまな病気や不調が改善!

今ある不調を解消し将来の不調を防ぐ

 私は44年前に「足もみ」と出合って以来、これまで延べ11万人以上の足をもみ続けてきました。足をもむと、今ある不調が解消されるだけでなく、将来の不調を防げます。

 なぜ、足もみにこれほどの効果があるのか、説明しましょう。足には、頭からつま先までの全身の器官や臓器に対応する「反射区」と呼ばれるゾーンが集まっています。

 反射区とは、体の各器官や臓器につながっている抹消神経の束が集中しているゾーンです。反射区に老廃物がたまってしまうと、その反射区に対応した器官や臓器の血液やリンパの流れが滞り、病気や不調が引き起こされます。

 例えば、足裏の胃の反射区に老廃物がたまって硬くなっている人は、胃の調子が悪くなります。子宮の反射区に老廃物がたまると、婦人科系の病気にかかりやすくなります。

 そこで、反射区にたまってこびりついた老廃物を、棒や指で崩し、かき出し、流すことで、対応している各部位の血液やリンパの流れを改善し、健康を取り戻す——これが、足もみのしくみです。

 また、足をもんで、反射区に老廃物がたまるのを日頃から防いでいれば、病気の予防になります。

毒をもみ崩し、かき出し、体の外に排出する足もみ

 足もみには多くの方法がありますが、私が行う「KMR式毒出し足もみ®」は、足もみの本場・台湾出身の官有謀先生からじかに教わった「官足法」をもとに、私の長年の施術経験からアレンジを加え、30年以上続けてきた、独自の足もみ法です。

 私の足もみでは、足にたまった老廃物、すなわち「毒」を出すことを重視しています。そのため、足の反射区のもみ方も、一般的なやり方とは少し違います。

 ただ足裏を押したりもんだりするのではなく、足全体をしっかりもみほぐし、それぞれの反射区にたまった毒を念入りにもみ崩し、かき出して、リンパ液や血液の流れに乗せて流していきます。

 かき出した毒は、最後は尿となって体の外に出ていきます。そこで、効率よく毒を排泄できるよう、足をもむ前の「準備もみ」として、老廃物の出口となる鼠蹊部(足の付け根)や、老廃物がたまりやすいひざの関節周りをもみほぐし、毒を流すルートを作ります。

 準備もみの後、老廃物の出口となる膀胱と尿道の反射区をもみほぐし(「基本もみ」)、それから各反射区の足もみを行います。このプロセスを守ることで、毒出し効果はグンとアップします。

コロナ禍で、足の老廃物がたまりやすくなっている

 病気でないかた、心身に不調を感じていないかたでも、誰でも、老廃物は毎日少しずつ体にたまります。

 足は、体の下方にあるため、老廃物がたまりやすい部分です。本来は、歩いたり走ったりして足の筋肉を刺激することで、血液やリンパ液が足先から心臓へ戻ってくるのですが、運動不足の生活をしていると、老廃物はたまっていく一方です。

 昨年来のコロナ禍の影響で、当院にいらっしゃるお客様の足も、これまで以上に老廃物がたまっているようです。外出を控えたり、自宅勤務で通勤しなくなったりして、歩く機会が激減しているからでしょう。

ジャリジャリの感触は毒がたまっているサイン

むくみがなく柔らかな和智先生の足は土踏まずのアーチが美しく、拇指球周りもスッキリした理想の足

 毒がたまっていない健康な足は、骨格がクッキリ浮き出ていて、血色がよく温かで、むくみがなく、押すと痛いところもなく、手のようにしなやかに指と指の間が開く足です(写真上)。

 反対に、不健康な足は、血行不良でひんやりと冷たく、くるぶしや土踏まずのアーチが埋もれて、全体がパンパンに張っています(写真下)。

健康に問題のある人の足は、むくんで土踏まずも骨格も目立たず、硬くガサガサしている


 ひどい場合は、長年かけて蓄積した毒が固まってしまっていて、棒や指が足裏に入らず、もみ崩そうとしても痛みさえ感じないこともあります。

 けれども、根気よく足もみを続ければ、どんなに固く不健康な足も、徐々によくなっていきます。

 あなたの足のどこかに、押すと痛みがあったり、触れるとジャリジャリする感触があったりしたら、そこには毒がたまっています。その毒は、体のどこかに病気や不調を引き起こしていますので、よくもんで、体外に排出してください。

1回3分!血液とリンパの流れを整えて毒出しの道筋を作り毒のありかをもむ

ルールを確認してから「1準備もみ→2基本もみ→3症状別足もみ」の順に行ってください

足もみのルール

■病気や不調がなくても足もみは毎日の習慣に

——不調を感じなくても、老廃物は毎日体にたまっていく。足をもんで痛いところには老廃物がたまっているので、重点的にもんで老廃物の蓄積を防ぐと、病気を遠ざけられる

■食後1時間を避ければ、いつ行ってもいい

——食後は胃に血液が集中するため、足もみで全身の血流を促すと、消化不良になる可能性がある。最もお勧めは血行がいい入浴後

■生理中も行ってよい

——脳下垂体や生殖腺の反射区をもむ

■もむところにクリームを塗る

——棒や指のすべりをよくして、皮膚を保護するため

■ゆっくり息を吐きながら行う

——吸う時間の倍をかけて吐くイメージ。圧をかけるときに、息をしっかり吐く

■足もみは「押し込み、もみ崩し、かき出す」

——足もみ棒、または利き手の人差し指の第2関節を使う。突き刺したり引っかいたりせず「①体重をかけてグーッと押し込んで、②もみ崩して、③かき出す」のがコツ(図参照)

■もんだ後は白湯を飲む

——老廃物を体外に排出するために、足もみ後は500㎖以上の白湯を飲む

①準備もみ(1分) 血液とリンパの流れを整える

①鼠蹊部をもむ

鼠径部(足の付け根)は老廃物の出口のような箇所。足の付け根のくぼみ辺りに両手のひらを当てて、矢印の方向に20秒、優しくもみこむようにさする

②ひざの裏をもむ

左ひざ裏に両手それぞれの親指以外の4本の指を入れて、足の付け根に向かって10回もみ上げる。老廃物をかき出すイメージで丁寧に。右ひざ裏も同様に行う

②基本もみ(1分) 毒出しの道筋を作る

①膀胱をもむ

側面から足裏に向かう方向に、グーッと力を入れて15秒もみ、老廃物を崩してかき出す。左足→右足の順に

②尿道をもむ

かかとと内くるぶしの中間あたりから、膀胱に向かってグーッと力を入れて15秒もむ。左足→右足の順に

③症状別もみ(1分) 病気・症状にアプローチする

 準備もみ、基本もみが終わったら、足もみマップを参照して、正しい順番でもむ。左足をもんでから右足をもむ

【足裏をもむ姿勢】

反射区を見やすく、棒や指に体重を乗せやすいため、あぐらで行うのがお勧め。足の指をもむ際も同じくあぐらで、もむ足を、反対の足のひざに置くとよい

【足の甲をもむ姿勢】

片ひざ立ちになって、反射区を真上から押さえる

【かかとをもむ姿勢】

片ひざを立てて、棒を握った手の親指と棒とでアキレス腱付近をつかむと力を入れやすい

40の病気と不調が改善する足もみゾーンが一目でわかる!【足もみマップ】

「準備もみ」「基本もみ」を行ってから気になる病気や症状に対応する箇所を探してよくもみ、たまった毒を体外に排出してください。

足もみ棒または指でもむ

※KMR式官足法療法院で使われている「KMR毒出し桐棒」がお勧めで、Amazonや楽天で購入可。あるいは市販の足もみ棒や自分の指でもんでもよい。