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手作り【ショウガドリンク】ジンジャエール、ジンジャーティ……ショウガの薬効で体の冷えが改善!

イベントがきっかけで「ほぼ日」に登場し有名に

 私はフードディレクターとして食に関わる仕事を続けてきましたが、もともとショウガをはじめスパイスが大好きで、お料理にもよく使っていました。

 6年ほど前、あるイベントで、自家製のジンジャーエールを出したところ、思いのほか好評で、「ショウガは、わき役ではなく、主役級の素材なんだ」と改めて実感しました。

 その後、自家製ジンジャーエールを飲んだかたからのご縁で、糸井重里さん主宰のウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」に掲載していただき、また大きな反響がありました。

 「自分と同じように、ショウガ好きな人ってこんなにたくさんいるんだ」と感動したことを覚えています。その中では、ジンジャーエールやお菓子にも使う、ジンジャーシロップの作り方を紹介しています。

 このなんにでも応用できるジンジャーシロップをもっとたくさんのかたに広めていきたいと思い、本も出版しました。

 本を読んでくださったかたからは、「冷えが軽くなった」「疲れなくなった」「夏バテしない」「カゼをひかない」など、体の変化についての感想もたくさんいただきました。

 特に夏は、冷房や冷たいものの取り過ぎで、体が冷えて疲れやすいですが、自家製ジンジャーエールは冷たくても体が温まり、水分補給もできる、優れたドリンクだと思います。

 この、簡単で、おいしくて、体にいいジンジャーエールを、ぜひ皆さんにも作っていただきたくて、レシピをご紹介しています。

 シロップ作りで残ったショウガスライスも、活用法がたくさんあり、皮はもちろん、ショウガを余すところなく使えます。

 ちなみに、市販のジンジャーエールは、ショウガが入っておらず、ショウガの香りを出す香料のみのものも。それだと、ショウガの栄養効果を得ることはできないですよね。

皮ごと使える無農薬の安心なショウガを選びたい

ジンジャーシロップに使うのは、「ひねショウガ」と呼ばれる根ショウガ。収穫後2カ月以上貯蔵してから出荷されるので、繊維質を形成し、辛味が強い。ショウガ1かけは、手の親指第一関節の大きさが目安で約10g。

 自家製ジンジャーエールは、「飲んだらすぐに体がポカポカしてきた」という人も多いですが、1回きりではなく、毎日取ることで、体が大きく変わっていきます。

 そのため、「簡単に作れて、飽きない」ということが、大事なポイントになるのです。

 炭酸水で割るジンジャーエールや、紅茶に入れて飲む、ヨーグルトのシロップにするなど、皆さんが取り入れやすいスタイルを提案しているので、ぜひ毎日続けてみてください。

 また、毎日食べるものだからこそ、ショウガはなるべく新鮮で、できれば無農薬のものを選びたいですね。

 私はいつも、高知の「土佐山有機生姜(とさやまゆうきしょうが)」を使うようにしています。皮ごと安心して使え、辛味、香りもしっかりとしていてお勧めです。

 体を温めてくれるショウガの辛味成分は、皮の部分に多く含まれているため、皮ごと使いたいものです。

 生産者のかたも、ビールにショウガを入れるなど、毎日ショウガを食べられていて、とてもお元気です。「やはりショウガにはすごいパワーがあるのだ」とお会いすると実感できます。

 ジンジャーシロップに使用するお砂糖も、白砂糖ではなく、きび糖など、精製度が低く、ミネラルが豊富なものを選びましょう。

 「ショウガをすりおろして、生で食べるほうが栄養が摂れるのでは?」と質問されることも多いのですが、ショウガは加熱すると栄養価がアップすることがわかっています。

 生で食べると、たくさんの量を取るのが難しいという面もあるので、ジンジャーシロップなど、加熱して保存できる形にして、毎日しっかり取ることをお勧めします。

 夏には、繊維がやわらかく、さわやかな辛味が特徴の「新ショウガ」を見かけることも多いでしょう。でも、ジンジャーシロップに使うのは、一般のショウガのほうが向いています。

万能調味料として料理にも使える

 ジンジャーシロップは、ジンジャーエールなどのドリンクだけでなく、料理のレシピに加えると、万能調味料として味付けも決まります。スープ、サラダ、パスタ、おかず、ごはん、スイーツと、ほどよい辛味が食欲を増す一品が完成!

 また、ジンジャーシロップは、アルコールとの相性も抜群。ホット梅酒やホットワイン、ジンジャーハイボールにジンジャービールなど、さまざまなお酒で楽しめます。

 スパイスをお好みでプラスして、オリジナルシロップを作るのもお勧めです。さわやかで甘い香りのクローブ、ピリリとした辛さが特徴のカルダモン、清涼感のあるシナモンなど、ご自分のお好みの味で「マイジンジャーシロップ」を作ってみてください。

 皆さんがショウガを身近に感じ、「ジンジャーライフ」を楽しく、健康に続けていかれることを心より願っています。

ショウガのエキスがギュッと詰まった嶋田葉子さんの【ジンジャーシロップ】

2週間保存できる【ジンジャーシロップ】

 ジンジャーシロップは、ショウガを加熱しそのエキスを抽出したもので、ジンジャーエールの素になります。砂糖の甘さとショウガの辛味が程よく調和し、ショウガのパワーを丸ごといただけます。

 ジンジャーシロップ用に煮出した後のスライスは、甘辛い味が染みこんでいるので乾燥させてチップスにしたり、そのまま刻んで料理に使うなど活用しましょう。

 どちらも冷蔵庫で約2週間保存できます。保存容器はきれいに洗って水気をふき、アルコールスプレーで消毒してから使うと万全でしょう。

 バリエーションとして、ほかのスパイスをプラスする。砂糖を黒糖に変える、ジンジャーシロップにバルサミコ酢を加える、イチゴやマンゴーなどフルーツピューレを加える、といった作り方もお勧めです。

 作っているときから、ショウガとスパイスのいい香りが漂い、飲むのが待ち遠しくなります。

スパイスは固形のもので力強い香りを出して

 ショウガは、新鮮な無農薬なものを選びたいのですが、無農薬のものが手に入らなかったときは、皮をむいて使うといいでしょう。スプーンで皮をこそげ取るようにして、薬効成分を逃がさないよう、なるべく薄くむいてください。

 また、スパイスは、粉末のものよりも弧形のもののほうが、力強い香りを楽しめます。スパイス類は、煮出すときにお茶パックに入れると、後で取り出しやすいでしょう。

 余ったショウガは、乾燥させると状態が変わってしまうので、あまりお勧めしません。皮つきのまま、かぶるくらいの水といっしょに密封容器に入れ冷蔵庫で保存しておくといいでしょう。こまめに水を替えると、かなり日持ちします。

 ジンジャーシロップ作りに慣れてきたら、2週間分で使い切ることができる分量や、味つけを調整して、作ってみてください。

◎材料

【ショウガ】…350g

【レモン】…大さじ1(15㏄)

【基本のスパイス】黒胡椒…5粒 鷹の爪…2本 ローリエ…2枚

【キビ糖】…300g

【水】…480㏄

基本スパイスに追加するスパイス

【シナモン】…1本 【クローブ】…3粒 【カルダモン】…3粒

・カルダモンはさやを割いて中の種の香りを出して使用する。

・シナモン、クローブ、カルダモンは、体を温める作用がある。

◎つくり方

①ショウガはよく洗い2~3㎜の厚さにスライスにする。

※ショウガはできるだけ無農薬、有機栽培のものを選ぶ。それ以外の場合は皮を剥くとよい。

②ボールにスライスしたショウガに分量分の砂糖を加え全体にまぶす。

③ ②のボールにショウガからじゅうぶんに水分が出るまで2時間以上冷暗所に置く。

④ ③ショウガのスライス+水分)、スパイス、レモン汁、水を鍋に加える。

⑤ ④を強火で沸騰させアクをとり中火にし約20分煮出し火を止める。

※スパイス類はお茶パックなどに入れておくと後で取り出しやすい。

⑥⑤の粗熱がとれたらざるでこし、シロップとショウガのスライスに分ける。

⑦シロップは消毒した保存容器に入れ冷蔵庫で保存。

※消毒済みの保存容器で約2週間冷蔵保存が出来ます。

スライスも使おう

ショウガのスライスは保存容器で冷蔵保存し、ドリンクに入れたりみじん切りなどして料理に使用するのもお勧めです。

炭酸水で割ると市販品より断然おいしい【手作りジンジャーエール】フレッシュレモンジンジャーエール

◎材料(1人分)

ジンジャーシロップ:50cc  レモン:1/4個

炭酸水:150cc  氷:適量  ミント:適量

①レモンはよく洗い小さめの乱切りにし、種を取り除く。

②グラスに氷、ジンジャーシロップ、ミント、レモンを搾り入れ、炭酸水を注いで完成。

※暑い日にはレモングラスなど体の熱を取ってくれるハーブを加えるのもオススメ。

氷を入れて飲んでも体が冷えすぎない

 ジンジャーシロップは、3~4倍で薄めて飲むのが基本。炭酸水でジンジャーエールにするのはもちろん、紅茶、牛乳、フルーツジュース、ビールとも相性がよく、おいしく健康的なドリンクが出来上がります。

 ジンジャーエールは、レモンとミントを加えると、さらにさわやかさが加わり、熱い夏にぴったり。氷を入れて飲んでも、体が冷えすぎず、じんわり温かくなってくるのが不思議です。

 中には、汗が出てくると言う人もいます。スムージーに、ジンジャーシロップを加えるのもお勧めです。

 いつもの紅茶も、ジンジャーシロップとスライスをプラスすることで、違ったおいしさが楽しめます。

 さらに、シナモンやカルダモン、クローブなどのスパイスを加えると、「スパイスチャイ」として温め効果がさらにアップします。寒い冬を乗り切るスペシャルドリンクとしても重宝するでしょう。

紅茶に、ビールに入れてもおいしい。ヨーグルトのトッピングにも最適

後味がさわやかでおやつにもお勧め

 ジンジャーシロップは、お酒に入れることもできます。ビールには、シロップだけでもOKですが、トマトジュースも加えて「ジンジャーレッドアイ」にするのもおしゃれ。

 ヨーグルトのトッピングとして、ジンジャーシロップとジンジャースライスを加えるのもおいしくて、朝食の定番メニューになっている人も多いのです。

 ジンジャーシロップを、豆寒天にかけたり、大学いものあめとしてからめるなど、和風のおやつにも合います。

 夏は、市販のバニラアイスに、ジンジャースライスを加えるのもお勧め。甘いアイスにほどよい辛みが広がり、大人な味わいに変化します。

 ご自身のひらめきで、いろいろなものにジンジャーシロップとスライスを自由に追加して、毎日手軽にショウガを取る生活をしてみてください。気づいたら〝冷え知らず〟の体になっている可能性は大です。

【ジンジャービアー】

◎材料(1人分)ビール:約425㏄  ジンジャーシロップ:50㏄

①トールグラスにジンジャーシロップ、ビールの順に注ぎいれる。

※お好みでレモンを絞っても美味しい。

【ジンジャーティー】

◎材料(1人分) 紅茶(ティーバッグ):1個  水:180cc

ジンジャーシロップ:大さじ2  ジンジャースライス:2枚

①小鍋に水とティーバッグを入れ、好みの濃さに煮出す。

②ティーカップにジンジャーシロップ、ジンジャースライスをいれ、①の紅茶を注ぐ。

【ジンジャーヨーグルト】

◎材料(1人分)ヨーグルト:約240g  ジンジャーシロップ:大さじ2

ジンジャースライス:2枚  ミント:適量

①器にヨーグルト、ジンジャースライス、ミントを入れ、ジンジャーシロップをかけていただく。