●本記事は月刊『ゆほびか』(2019年刊)の掲載記事を再編集したものです。
好きなものがわからない人は自分を抑えているんじゃないかな
「自分の好きなこと、やりたいことで成功したいけど、好きなことが見つかりません」という人がいます。「どうやって好きなことを見つければいいのでしょう?」と言われても、これはね、ないんです。
質問の中でもいちばん答えにくいのはね、「私は何が好きでしょう?」っていうもの。それを第三者である一人さんに聞くのはおかしいんです。
「一人さんは何が好きですか」って言うんだったら、「お茶漬けが好きです」とか答えられるけど、「私は何が好きでしょう?」って(笑)。
それは自分で探すしかないの。一人さんは丸顔の女の人が好きですよって。私の好みは何でしょうって。だから、それは愚問だよね。答えることはできるけど、おそらく納得がいく答えはできないよね。
だいたい自分の好きなものがわからないって、おかしいよ。自分で自分を抑えてるんじゃないかな。「女が好きだ」とか、「魚釣りが好きだ」とか、「甘いものが好きだ」とか。そんなこと、第三者に聞く問題じゃないんだよね。
冷たくて言ってるんじゃないんだよ。甘えているんじゃないかと思うんだよ。そういう人はね、他人に甘えているか、困らせたいんだよね。だから、何か言うと必ず「それはダメなんです」とか言い出すんだよ。一人さんの今までの経験だとね。「でも、僕はそれが好きになれないんです」とかって。その手には引っかからないことだよね。
こんなに世の中、楽しいことがあるのに、この中から一つも「好きなもの」が見つからないなんて。「残念な人生だね」って言うしかないよ。
好きなことをやってみれば才能が開き、人生も開けるんだよ
だから、「もっと自分らしく生きたいんです。自分らしい生き方を探しています」という人へのアドバイスも、一人さんにはわからないんだよね。
だって、一人さんも一人さんらしい生き方しかできないもん。人の思うように生きられない。だから、「いい子」もできないの。産まれてからずっと反抗期なの(笑)。
周りの人が思ったとおりにさせようとするのは、大きなお世話なんです。この世に人の言うことを聞きに来たんじゃないの。自分の言いたいことを言いに来たし、やりたいことをやりに来たの。
でも、「自分らしく生きる」って、「自分らしく生きていたいと思っていること」が、すでに「自分らしく生きている」よね。
わかるかい?
自分らしく生きるようになったら、私はどうなっちゃうんだろうって、モヤモヤしてばかりいる。あなたの、そういう生き方が、あなたらしいんです。
「何が楽しいか、わからない」って人もいるけど、そういう自分が嫌で、ほんとうは変わりたいんだよ。だから、一人さんが書いた本を読むんだよ。一人さんとは全然、違うんだよ。
一人さんは、自分のいいところを数えていると夜になっちゃうんだよ。寝る時間が来ちゃうんだよ(笑)。それぐらい自分が好きなんだ。だから、神が味方してくれるの。
みんな、神の分け御霊だからね。どのぐらい神様が好きかっていうことは、どのくらい自分が好きかっていうことなんだよ。
「自分のことが好きだとエゴにならないですか?」とか言う前に、やってごらん。自分っていうのは「愛と光」なんだよ。自分がむき出しになったら、「愛と光」しか出てこない。エゴなんか、出てこないんだ。
「愛」があふれるだけ、「光」があふれるだけ。
「愛」というのはね、神がくれたやさしさであり、思いやりなんだよ。「慈悲」の心。
それから、「光」というのは、才能なんだよ。誰にでも才能があるんだ。それを使わないから、波動がおかしくなっちゃうんだよ。
「才能って、どうやって出るんですか」って、自分の好きなことをやってみればいいんだよ。「魚釣りが好き」だとか、「女が好き」だとか、「Tバックが好き」でもなんでも、ちゃんと言ってみればいいんだよ。そしたら、人生が開けてくる。
はい、以上です。
(おわり)