本記事は『ゆほびかGOLD』vol.30(2016年刊)の記事を再編集したものです。
斎藤一人さんは、全国累積納税額日本一の当代一の実業家として知られています。
今回は、編集部にたくさん寄せられた斎藤一人さんへの質問に、ズバリ回答していただきました。
神さま好きの一人さんならではの神さまとの上手なつきあい方を通して、
「神さまを味方につけるコツ」も見えてきます。
楽しく読めて、心がすずやかになる「お金と幸せ」の人生問答をどうぞお楽しみください。
皆さん、こんにちは。
〝一人さん〟こと、斎藤一人と申します。
今回は「幸せとお金の神さま」というテーマでご質問をいただきまして、皆さんほんとうにありがとうございます。
これから、ご質問にお答えしていくわけですけれど、その前に1つ、頭の中に入れておいてもらったらありがたいな、と思うことがあります。
私は「神さまはいる」と思っています。神さまが大好きで信じている人間です。「不思議だな」と思う人がいるかもしれません。だからと言って、皆さんに「信じなさい」と言うつもりはありません。
私は他人に強要されるのも、他人に強要するのも、苦手です。
私がこの記事で話したことはすべて、皆さんからのご質問に対して、
「一人さんはこんなことを考えて、こんなふうに生きている人間ですよ」と言っているだけなんです。
でも、読者の皆さんがさらに豊かになって幸せになりますように、私なりに一生懸命お答えしていきます。
そうやって私が話したことの中に、もし、皆さん1人ひとりの心に響く何かがあったら、ものすごく光栄です。
【質問⑨】幸せな人と比べない心を養うには
自分の心のクセを客観的に見ると、「幸せ」も「お金」も、他人と比較して「自分は持っていない」から〝不幸グセ〟がついてしまっているのだと思います。私に限らず、多くの人がそう感じているのかもしれません。
「自分は自分。幸せの基準は私が決める」という立場に立つことができれば、今でもじゅうぶん幸せです。
他人と自分の境遇を比較しないための心の持ち方についてご教示いただけましたら幸いです。(読者)
【回答⑨】私たちは自分を見つめるために生まれてきたんです
これはね、2500年ぐらい前からお釈迦様がお弟子さんに説いてることなんです。
「他人と比べちゃいけないよ」って言うんだけど、ほんとうに難しいことなんです。
私たちは、どうしても比べちゃうんだよね。
まあ、お釈迦様が言ってることはこういうことなんですね。
「自分を見つめるんだよ」って言うんです。
だから、他人と比べるんじゃなくて、例えば、「自分は今、腹が立ってる」とか、「悲しいな」とか。
「今、自分は人と比べて落ち込んでる」とか、自分より貧しい家の人と比べて「あの人よりはマシだ」と思ってるとか。
自分はそういうことを考えてる、ということを見つめなさい、って言うんです。
すると、見つめて見つめて見つめていくと、だんだんだんだん、バカげたことはしなくなってくるんです。
そして、心の中に〝安らぎ〟というのが生まれてくる――というのが、お釈迦様の教えなんですね。
簡単に言うと、「自分を見つめるために生まれてきたのに、外を見てちゃダメですよ」という、教えなんです。
そのことに気がついて、自分はどうしたら比較しないで済みますか? と言っているあなたはすばらしいですよ。
きっと、もうじき、何かが見えてくるでしょう。
その⑩に続きます