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【本田健】「もしもの備えに千円札!」緊急事態からの経済大変動に備える

●本記事は『ゆほびかGOLD』vol.34(2017年刊)からの抜粋です。

万一の事態が起こると高額紙幣が使えなくなる!?

 いざというときに備えて、私は千円札をたくさんストックしています。

 今後、万一、日本で預金封鎖や、一万円札が使えないという事態が現実化した時にも、千円札がたくさんあれば安心です。

 預金封鎖というのは、現金を銀行口座から引き出せなくなることです。そんなことがあるのかと思うかたもいるかもしれませんが、実際に戦中・戦後の日本で行われたことがあります。また2000年代に入ってからも、アルゼンチン、ウルグアイなどで実際に預金封鎖が行われました。

 また、最近、インドやベネズエラで突然、高額紙幣が使えなくなったと、ニュースでも報じられていました。

 歴史上日本で起きたこと、近年外国で起きたことは、いつ日本で起きてもおかしくはありません。

 そうなった場合に頼りになるのが現金です。特に千円札がいいでしょう。

 例えば、株、土地、金などの資産はすぐには現金化できません。

 預金封鎖になったときに、手元に現物の金があったとしても、金で何かを買えるわけではなく、やはり現金で売買することになるはずです。

 例えばコンビニエンスストアなどでも、千円札があれば、食料品やトイレットペーパーなどの必需品の買い物はできるでしょう。

 私の周辺の人たちにも、千円札をある程度の束で持っておくことを勧めています。以前、事務所のスタッフにも、これを置いておくといいよ、と、ある程度まとまった量の千円札を渡したこともあります。

 念のためにお伝えすると、これはいざというときに困らないためのものです。そういう緊急事態が必ず起きると言うわけではありません。

 ただ、米国の大統領が何かの方策をすると言ったり、やめると言ったりするだけで、次の日から、アメリカの株価のみならず、日本の株価も大幅に上がったり下がったりするのは事実です。それだけ不安定な状況であることは確かなのです。

現時点での自分とお金の関わりを見直そう

 ある日突然の経済の大変動や、天災なども含めて、ある程度の食料の備蓄と、数か月分の生活費を賄うことができる千円札があれば、何か大変なことがあっても乗り切ることができるでしょう。備えていれば日々安心です。

 さらに、現時点でお金とどのように関わっているかを見直し、対策を考えてみましょう。

 あなたは、下に示す「7つのタイプ」のどれに当てはまるでしょうか。それぞれのタイプ別の処方箋を実践してみてください。

 複数当てはまる人もいるはずです。実は、私自身、すべてのタイプを経験し、一つ一つ取り組むことで、お金とのバランスを整えてきました。

人生のステージとともにタイプが変わることもあります。バランスが整うとともに、お金と健康的につき合えるようになるはずです。

7つの「お金タイプ」と特効処方箋

①貯め込みタイプ

■特徴 貯めるのが大好き。残高の増えた通帳を見てはニヤニヤしてしまう
■処方箋 楽しみのためにお金を使う。月1回、人か自分に3000円のプレゼントをするなど、お金を使う楽しみを学びま
しょう

②浪費家タイプ

■特徴 お金は使うためにある。キーワードは「自分へのごほうび」。ギリギリまで使う。
■処方箋 月1回、3000円を積み立てる。また、買った物と値段をリストにし、それぞれどれだけ幸せを感じたか書き出し、その買い物を心から楽しんでいるかチェックしてみましょう

③清貧タイプ

■特徴 お金は悪いものだと考え、清く正しく、お金持ちにならないように生きている
■処方箋 自分のお金を有意義に使われることに寄付することなどで、お金のプラスの面を感じてみましょう

④無関心タイプ

■特徴 学者、芸術家などに多い。財布を忘れても気づかない。ある意味、幸せなタイプ!?
■処方箋 とにかく、街に出て、お金を使ってみる。お金が、喜び、悲しみ、怒りなど、人の感情をどう左右するか、観察しましょう

⑤稼ぎ中毒タイプ

■特徴 来る日も来る日も、寝る間も惜しんで働いている。働いていないと落ち着かない
■処方箋 仕事時間を毎日1時間へらし、その時間を好きなことに使う。「損をする」のではなく、人生の時間を買い戻していると考えましょう

⑥心配屋タイプ

■特徴 この飲み会は割り勘になるのかな…老後のお金どうしよう…と心配に追われている
■処方箋 心配のドミノ倒しをやめる。心配するたびにノートにつけ、一日で自分が何回心配したか数え、翌日から、一つでも心配を減らしてみましょう

⑦ギャンブラータイプ

■特徴 よいときと悪いときの差が激しい。まるでジェットコースター
■処方箋 賭けにのめり込んでいる自分を離れたところから見る。株をやっている人なら1週間取り引きをやめ、株価を見るのもやめてみましょう