神社参拝とは神様に決意を表明する行い
私は、東日本大震災後に神様のエネルギーである「ご神氣」をはっきりと感じるようになり、神様の存在を確信したことをきっかけに神話や神道を学びました。
そして、熊本地震の年にサラリーマンを辞めて、神様やヒーリングなど目に見えない世界について伝えることを本業にしています。
大地震によってゲートが開かれるとよく言われますが、まさに私もその一人だと思います。
神社に参拝する目的を問われると、多くの人はご利益をいただくためと答えるのではないでしょうか。
ただ「お金が欲しい」「パートナーが欲しい」と神頼みをするのはお勧めしません。
神様とのやりとりを人間関係に置き換えるとよくわかると思います。自分は何も努力しないで、ただ「欲しい欲しい」とすがるだけでは神様も困ってしまうのです。
神社参拝の目的は、神様に一方的に願い事をするのではなく、自分の決意を表明をするために行くことにあります。
「私は世のため人のためにこんなことがしたい、こんな生き方がしたい」と表明したうえで、「そのためにこのぐらいのお金や、人とのご縁が必要なので、後押ししてください」と伝えます。
何よりも自分は何をしたいのかという目的がたいせつで、お金はその手段の一つにすぎません。
このように言うと、なかには夢や目的が見つからないという人もいます。社会貢献といっても、例えば、家族に尽くしたり、一生懸命子育てをしたりすることもすばらしい社会貢献です。
要は、「自分はこれをやるために生まれてきたのだ」と思えることを実践するのです。誰しも一つは必ずあります。
指標となるのは、やっていて楽しかったり、ワクワクしたり、まったく苦にならずに続けたりできることです。
夢や目的が今すぐわからなくても、目の前のことを一生懸命やっているうちに、経験から生まれてくるものがあります。子育てをがんばっていたら、将来は子育ての技術を教える人になるかもしれません。頭で考えているだけでは見つからなくても、実際に経験することで見えてくるものがあるのです。
壁にぶつかってから初めて神頼みをする
神社では、「○○できますように」とお願いする人が多いと思いますが、この願掛けだと、自分には○○が欠けていて、それを望んでいる状態が続くのでお勧めしません。
神様の前で、「○○します」と言い切るようにしましょう。ただ、これを口にするには、覚悟が必要です。
例えば、「彼氏ができますように」とお願いする人は、彼氏ができた後の状況を思い描けていません。
パートナーがいない今は、一人でいるので楽だし、わずらわしいこともありません。
ところが、彼氏ができれば、ケンカすることもあるし、一人の時間も少なくなり、今以上にお金も必要になるでしょう。このような状況の変化を受け止める覚悟がないのです。
神様に宣言するときには、本人が本気で思っているかどうかが問われています。本気で思っていないと、当然神様に見透かされてしまいます。その結果、いつまでたっても夢が叶わないのです。
実際、「彼氏を作るぞ」と覚悟を決めたら、定職に就いたり、メイクやファッションに気を使ったり、家事の腕を磨いたりするでしょう。
覚悟を決めたら、行動が変わります。行動が変わるので、頭では難しいと思っていたことも、やってみると意外と簡単にできることが多いのです。
ただ、やっていくうちに壁にぶつかって、自分の力だけではなかなか厳しいと感じるときがやってきます。その段階になって初めて神頼みをするのです。
神頼みをする前に、まずは、
・目的をはっきりさせ覚悟すること
・目的に向かって行動し始めること
です。
お金がない、時間がない、人脈がないなどは全部やらないための言い訳です。神様に力を貸してもらうには、変化を恐れず、覚悟を決めてください。
間違った思い込みが幸せや成功を阻害する
多くの人は、お金がないと何もできないと思い込んでいる可能性があります。
例えば、子どもの頃から両親に「ウチは貧乏でお金がないの。お金がないと何もできないのよ」と言われて育つと、そういった間違った考え方が刷り込まれ、お金がなくてもできることでも、「お金がないからできない」と思うようになります。間違った思い込みから、やりたいことをやれずに一生を終えてしまうこともあります。
人はハードルを一つ乗り越えて何かに気づくと、「今までの考え方は違うのかもしれない」と視野が広くなるのです。
その一つのきっかけとして、神社で、神様の歓迎のサインを目の当たりにしたり、神様のエネルギーを感じたり、という成功体験を積み重ねるといいでしょう。
神社に参拝したときのことを思い出してみましょう。鳥居をくぐると、空気が変わったと感じた経験はありませんか。
あなたの感度を上げるためには「気づくこと」がたいせつです。空気が変わることに「気づくこと」の延長線上に神様のエネルギーを感じたり、神様の存在をはっきりと感じたりすることがあるのです。
神社参拝をより実りあるものにするためには、神域で感じる変化に「気づくこと」がカギとなります。
神様からの歓迎のサインはこんなところに現れる
神様からの歓迎のサインを感じるとはどういうことなのでしょうか。下のイラストで紹介したのは、そのサインの代表例です。
いずれも神社にお参りしたときに目に見えるわかりやすい神様からの歓迎のサインだといえます。
歓迎のサインで代表的なものは、生き物が現れることです。神域に現れる生き物は、神様が遣わせていると考えていいでしょう。
参道を歩いていると、チョウが現れて目の前を飛び回ったり、鮮やかな色のトカゲやヘビが横切ったりすることがあります。
天気の急激な変化も神様からのサインだとされています。例えば、曇間から光が差してきたり、突然風が吹いたりしたら、龍神様の歓迎かもしれません。
鳥居をくぐったときに雨が降ってきたら、日ごろの穢れを祓って浄化しようとしてくださっています。その雨が止んで、虹が出るなども神様が吉兆を伝えてくれていると思っていいでしょう。
参拝時に、結婚式やご祈祷をしているのも神様の歓迎のサインです。結婚式はお祝いムードのとてもいい気が流れ、神様からの祝福と応援の気も充満しています。
基本的に祝詞とを奏上しないと神様は降りてこられませんが、結婚式やご祈祷が行われているときは、すでに神様がその場にいらっしゃる状態です。タイミングがよいと感じるときは、神様から歓迎されているといっていいでしょう。
人はどうしても日々の生活の中で、ストレスや我欲、思い込み、妬みや嫉み、いらだちといった感情によって穢れていきます。
そこで、神社にお参りして、たまった穢れを神様のエネルギーで祓ってもらい、魂をクリーンな状態にし、自分が生まれてきた本当の意味や目的を思い出して帰るのです。
神社の参道は産道、お宮は子宮だとする考えもあります。ですから神社参拝には、もう一度生まれ直すために行くという意味もあるのです。
尊敬する目上の人に会いに行く気持ちを持つ
神社へは、自分が尊敬している目上の人に会いに行く気持ちで参拝するのが基本です。そうすれば、おのずと心構えや行動が変わってきます。
尊敬する目上の人に決意表明をしに行くのに、だらしない服装をしたり、無駄話をしたりする人はいませんよね。
また、年に一回だけ有名な神社に行くよりも、氏神様や大好きな神社に、足繁くお参りするほうが神様の目のかけ方も変わってきます。
氏神様や大好きな神様には、日常の報告をして「いつもありがとうございます」と感謝を伝えるだけで、気持ちはじゅうぶんに伝わります。
私は出かける日の朝、氏神様にお参りして、「今日はここに行きます」と報告しています。すると、初めて行く場所でも、道に迷わないよう眷属を遣わせてくださり、さまざまな人に出会えるよう、タイミングを取り計らってくださいます。
本殿の真裏は静かでご神氣を感じやすい場所
神社に参拝するのは、日の出から3時間くらいまでの早朝がお勧めです。神域が浄化され、神様が降りてきやすいからです。有名な神社は、観光客がたくさん訪れるので、神域を清浄な状態に保つことが難しいため、できるだけ早朝に参拝するようにしてください。
先ほど、尊敬する目上の人に会いに行くつもりで参拝することとお伝えしましたが、単純に心地がいいという理由で、神社に行くのもいいと思います。リフレッシュ目的のときは、境内の中で自分が心地いいと感じる場所で、しばらく静かに過ごすようにします。
神様の存在をより近くに感じ、静かに参拝するために本殿の真裏に行くのもお勧め。本殿の最奥にあるご神体に最も近い場所といえます。訪れる人も少なく落ち着いて参拝できます。そこで神様にゆっくり近況を報告してもいいし、神様のエネルギーを取り入れて、穢れを吐き出すイメージで深呼吸を繰り返すのもいいでしょう。
また、境内で急にせき込むことがあったら、穢れが体内にたまっている表れなので、我慢せず吐き出してしまいしょう。
そうして過ごすうちに、神様のエネルギーにより穢れが祓われ、気持ちがすっきりするはずです。神様に歓迎される参拝作法を取り入れて、あなたの人生をより豊かに、より実りあるものにしてください。