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斎藤一人さん直伝!「上気元」で暮らすと金運が上がる(2)

天が味方する〝四方よし〟の生き方

 ここまで、上気元と不機嫌についてお話ししてきましたが、残る1つ、「中機嫌」についてお話ししましょう。実は、世の中の大半の人は、この「中機嫌な人」なのではないかと思います。

 簡潔に言うと中機嫌な人とは「普通」の人のことで、“中の気”が引き寄せることは「普通」のことなんですね。ですから、中機嫌な人は、一生懸命頑張れば、成功できるかもしれない。逆に、一生懸命頑張っても、成功できないこともあるという状態です。

 もちろん、上気元の行を行っている私たちですら、知らないうちに「中機嫌」になってしまうことがあります。なぜなら、上気元の行を楽しんで行っていると、「あ、お試しだ」と思うことが出てくるからです。そうです。上気元でいても、ときどきつい不機嫌になってしまうような現象が起きるのです。

 一人さんはこう言います。
「嫌なことが起きたとき、我慢して我慢して自分を押し殺すと、いつか自分が壊れちゃう。でも、好き勝手をすると、今度は周りが壊れちゃうんです。
 いちばんいいのは、嫌なことをほっとした笑い話かなにかに変えて表現できたら、自分も相手も、周りにいる人もハッピーなんだよね」

 最初から一人さんのようにはなかなかできないと思った人もいるかもしれませんが、一人さんは、日本一上気元なのですから、できなくても気にしなくてだいじょうぶです。

 嫌なことが起きて、「今、自分は不機嫌になりかけているな……」と気づいたときは、なによりもまず最初に、口角を上げて笑顔を作ってみましょう。

 笑顔にすると、その表情に引きずられるように心の緊張がほぐれてきて冷静になれます。次は、起きた問題に対して、最善の対策を考えればよいのです。

 このとき問題を解く鍵は「自分によくて相手にもよく、周りの人にもよくて天の神様が喜ぶこと」一人さんの言う「四方よし」の考え方です。

上気元でいれば周りも楽しくなる

 この鍵を実際、どうやって活用すればいいのか、参考までに、先日、私に起きたことをご紹介させていただきますね。

 その日私は、羽田空港へ向かうのにタクシーに乗りました。運転手さんがとても感じのいいかたで、楽しい会話が弾んでいたのですが、途中、渋滞に巻き込まれて、車が動かなくなってしまいました。

 運転手さんは焦りだします。私を搭乗予定の便に間に合うように目的地に送り届けたいという思いがあるからこその焦りです。でも、その焦りは〝不の気〟なんですね。

 すると、だんだん私も心配になってきて、少しイライラし始めました。そのイライラに気づいた私は、まず笑顔になりました。そして考えたのです。

「私がイライラしているのは、この渋滞のせい。この渋滞で自分にどんな困ったことが起きるだろうか」と。

 いちばん困ることは、飛行機の時間に間に合わないこと。でも、大阪まで行く便はほかにもたくさんあります。私は、予約した飛行機を携帯電話でキャンセルして、30分後の便の予約を入れました。

 こうすれば当初の予定より少し遅れるものの、大阪まで行って当初の目的を達成することができます。

 私は上気元を取り戻して、運転手さんに、「予約を変更したからだいじょうぶですよ。ゆっくり行きましょう。ドライブを楽しみましょうよ」と言いました。

すると、運転手さんもホッとした様子で、再び楽しい気持ちになり、上気元になりました。そして私は無事、30分後の便に乗ることができたのです。

 実は、この便の中で、思いもよらない幸せなことが起きたのです。

 飛行機で隣りの席に座ったかたと意気投合し、楽しく会話していたところ、相手の方に「どんなお仕事をされているんですか?」と聞かれ、「こういう仕事をしています」とお答えしました。すると、「ぜひ、あなたの本を買います」と返事が返ってきました。

 相手のかたは、たくさんの従業員を抱える会社の社長さんで、「うちの従業員にも読ませて勉強させたいです」とおっしゃっていただいたのです。

 不機嫌を上気元に変えただけで、周りの人も楽しくなるし、私自身にもついてることが起きました。

 これが、一人さんの言う「四方よし」ではないでしょうか。

お金をたいせつに扱うとお金に愛される

 最後に、お金の話をもう1つお伝えいたします。

 お金というものには思いがあります。「豊かになりたいから楽しく稼ごう」「すてきなバッグが欲しいから、一生懸命、楽しく働こう」というように、お金を稼ぐときもいろいろな思いがあるでしょう。

 また、「お世話になったあの人にお礼がしたい」「この税金で世の中のお役に立つんだ」——お金を使うときにも思いがあります。

 私たちのこうしたさまざまな思いを実現してくれるのがお金であって、神様の霊感です。

 お金は神様の霊感でできているからこそ、一人さんは「お金をたいせつにしなさい」とおっしゃいます。金額に関係なく、あなたが愛する人をたいせつにするようにお金をたいせつに扱うのです。

 お金は、お金をたいせつにしてくれる人のところに集まってきてくれます。
 1円玉が道に落ちていたら、ちゃんと拾って助けてあげましょう。お札は、向きをそろえて財布にしまいます。

 また、買い物をして、お金を払うときは、「ありがとう」と心の中で唱えましょう。自分が出したお金に対して「あなたのおかげで買えるわ」と感謝の気持ちを表すのです。

 お金のことを昔は、「お足」と言ったように、お金は世の中を巡り巡っていきます。だから、自分の代わりに、社会の皆さんのお役に立ってきてねとの思いをこめて「ありがとう」と言うのです。

 また、お金に愛されるには、借金を重ねるほどブランドものなどを愛しすぎて、お金のことで苦労しないこともたいせつだと思います。

 一人さんもおっしゃっているように、お金は楽しく稼いで楽しく使うこと。私は今もそのことを肝に銘じています。