休息を入れないで行うと効果がない
「血管伸ばしストレッチ」の効果を最大限にするポイントは、休息を挟みながら行うことです。
実は、ストレッチの行為自体で血流が増えるわけではなく、ストレッチの後に休息時間を設けることで血流が増えることがわかっています。
では、どのくらいの長さの休息を挟むといいのでしょうか。
下のグラフは、ストレッチをしたほうの脚とストレッチをしていないほうの脚の、ふくらはぎの後脛骨動脈の血流を測った実験です。
ストレッチの効果は合間の休息にあり
血管が若返る理由として、ストレッチで血流が増えることが考えられる。ただし、ストレッチを行っている間は、むしろ血流は低下する。ストレッチを緩めた瞬間に血流がどっと増える。つまり、ストレッチは、合間の休息でその効果が高まる
そして、15秒後には増えた分の血流量は急速に半減し、60秒後くらいまでゆっくり時間をかけて元の血流量に戻っていきました。
そこで私は、ストレッチを指導するときは、一つひとつのストレッチの合間に10~20秒、休息時間を取るようにしてもらっています。
また、がんばって強く伸ばしすぎると、筋肉や腱を傷めてしまう可能性があるので、“イタ気持ちいい”程度に伸ばすのもポイントです。
さらに、呼吸を止めると、血圧が上がり、効果がなくなってしまうので、ストレッチの最中は、意識して呼吸を行いましょう。
どうぞ「血管伸ばしストレッチ」で、若々しい血管を保ってください。