全国的に名高い浅草寺の近くにあるパワースポット、待乳山聖天をご紹介します。成功者や著名な芸能人が足繁く通うと評判のお寺です。待乳山聖天を推すリュウ博士こと、八木龍平先生が見どころをナビゲートしてくださいました。写真も、八木先生が撮影したものです。
歓喜天様に参拝して収入が上がった人が数多くいる
私が東京・台東区の浅草寺の子院である本龍院待乳山聖天に、初めてお参りしたのは10年ほど前のことです。お参りしたことを、後日人に話すと、「あのお寺はスゴいんだよ」と口々に言っていました。著名な芸能人や、経営者が足繁く通う、最強の開運寺だったのです。
待乳山聖天は、推古天皇の御代、この地に金龍が現れたことから、お祀りされるようになりました。祀られているのは、金運や出世、恋愛などの全般を現世利益全般を司る歓喜天様です。元はヒンドゥー教のガネーシャ神で、現世利益によって仏教に帰依し、歓喜天の姿となって、この地で干ばつに苦しむ人たちを救ったそうです。
天台宗の開祖である最澄は、歓喜天様について「我々は志があっても力がない。歓喜天様を信仰することで、貧乏人でもたちまち裕福になり、卑しい地位の人間でも高い地位につけるだろう」と語りました。つまり、歓喜天様は非常に功徳の大きな神様で、お金や出世などの現世利益を得るサポートをしてくださるのです。実際、待乳山聖天には、次のように祈祷の意義が説かれています。
「人間の欲、貪りあがく心がいろいろな罪や災いを招く原因になる。歓喜天様は、日常のさまざまな願いをことごとく叶えることで、私たちの貪りの心を取り除こうとされている」。
実際私も、収入や出世が一定の水準まで到達すると満足し、それ以上は望まなくなりました。欲は満たせば、収まるのだと実感したのです。歓喜天様に参拝することで、自分が満足するまで収入が上がったり、会社の経営がうまくいくようになったりした人は少なくありません。
大根を奉納する独特の参拝法
待乳山聖天に参拝する際は、まず大根を授与してもらいます。この大根には、体の毒出しをして、体調を整える意味があるとされています。次に、本堂の前にある賽銭箱の奥に大根を奉納します。
手を合わせて、「〇〇(住所)から参りました、〇〇(氏名)と申します」と自己紹介したのち、歓喜天様と十一面観世音菩薩様への真言を3回ずつ唱えます。真言は、御仏様に伝わる言葉で、歓喜天様の真言は、「オンキリギャクウンソワカ」、十一面観世音菩薩様が、「オンマカキャロニキャソワカ」です。真言を唱え終えたら、「ありがとうございました」とお礼を言います。
その後、右回りでも左回りでもどちらでもいいので、自分の直感に従って、本堂の四方から拝みます。本堂を出て、右横、裏側、左横、もしくは左横、裏側、右横に移動し、その場で手を合わせましょう。本堂の裏側には、お稲荷さんもあるので、裏側で手を合わせた後に、いっしょに参拝するのがお勧めです。
志を整えてから真摯な思いで参拝する
その後、歓喜天様をご供養し、その力を引き出す「浴油祈祷」をお願いします。浴油祈祷とは、密教の修法の中でも最も深秘の法といわれているものです。清浄な油で煩悩を洗い流し、歓喜天様がお備えのお徳を顕わしていただくためのもので、聖天様独特の祈祷法です。
私は、本堂で手を合わせた際に頭痛を覚えました。後日、浴油祈祷が始まる日にも同様の頭痛が生じ、数時間後に慢性化していた頭痛や眼精疲労が消えたのです。毒出しの効果を実感しました。
待乳山聖天は、真摯な思いで熱心に参拝しているかたが多いように思います。歓喜天様の強大な力を実感している人が多いためでしょう。また、歓喜天様は、もともと厳しい面をお持ちだったので、生半可な思いではなく、真摯な思いで参拝したほうがよいといわれています。
歓喜天様には、願いを叶えたり、お力を得られる功徳があるわけですが、その目的や志がたいせつになります。なぜ願いを叶えたいのか、なぜお力をいただきたいのか、志をしっかり整えてから、真摯な気持ちでお参りすると、ご加護を授けてくださるに違いありません。
本龍院 待乳山聖天
ほんりゅういん まつちやましょうでん
【所在地】
東京都7-4-1
東京メトロ線浅草駅から
徒歩10分
東京都台東区浅草にある聖観音宗の寺院で、浅草寺の子院の一つである。山号は待乳山。本尊は(聖天)歓喜天・十一面観世音菩薩。川べりの小高い丘(待乳山)にあるが、この丘は595年9月に出現して龍が守護したとされ、浅草寺の山号(金龍山)の由来となったと伝えられる。601年、この地が干ばつに見舞われたとき、歓喜天と十一面観世音菩薩が安置されたと伝えられる。