●本記事は『ゆほびかGOLD vol.40』の掲載記事を再編集したものです。
イチョウの色は大判小判を連想させる
街路樹など、日本全国いたるところで見かけるイチョウの木ですが、実は、世界最古の樹木の一つで、その起源は、1億5千万年以上前の中生代から新生代までさかのぼります。
この時代にたくさんのイチョウの種が繁栄し、世界に広がっていきましたが、氷河期に中国で自生する1種類のみを残して絶滅。その生き抜いたイチョウが、鎌倉時代から室町時代に日本に渡来したと言われています(諸説あります)。
イチョウの木は、非常に丈夫で長命であることでも有名です。
京都・西本願寺にある「水吹き銀杏」は、度重なる大火や兵火に対して、水を噴いて火を消したと伝えられているように、火災で焼けても多くは生き返ることができるほどの強靭さで知られ、信仰の対象とされてきました。
イチョウの中には、樹齢1000年を超える古木もあり、その生命力と繁栄力にあやかって、瑞祥木(縁起のよい木)として長く愛されてきました。
また、秋から冬にかけて黄金色に色づくイチョウの葉は、大判小判を連想させることから、金運アップにご利益があると言われています。
街路樹のイチョウの葉が落ち葉となる頃、各地では「黄金ロード」と呼ばれるパワースポットもよく見かけます。金色の葉のじゅうたんを目で見て、その上にたたずむと、不思議と生命エネルギーが高まるのを感じられるはず。
秋から冬の金運パワー、イチョウの葉で金運上昇のご利益をいただきましょう。
イチョウのご神木がある京都の「御金神社」
京都・二条城の近く、市内を東西を走る御池通から西洞院通へ少し北に上がったところに、金運アップのご利益があると、全国から毎日、参拝者が後をたたない大人気の神社、御金神社(みかねじんじゃ)があります。
閑静な住宅街の中にあるこの神社を訪れると、まず目にするのが、黄金色に輝く金属製の鳥居です。
この神社の主祭神は、伊邪那岐神と伊邪那美神の皇子である金山毘古神で、鉱山・鉱物の神として、金属全般、さらには、通貨に用いられる金・銀・銅にもご利益があることから、金運上昇や商売繁盛を授けてくださる、ありがたい神様。
「もともとは木製の鳥居でしたが、台風の影響で倒壊したので、金属全般の神様、金山毘古神を崇あがめる意味で、鉄製の鳥居を建てました。その後、金箔を扱うお店のご好意で金箔をご奉納いただいて金箔が施され、今から16年前に、今ある黄金色に輝く鳥居が完成したのです」と、話してくれたのは、御金神社の鳥居希恵子さんです。
この神々しい黄金の鳥居をくぐるだけでも金運・財運のご利益にあずかれそうです。
そして、境内に入ると、本殿の後ろに、御金神社のご神木であるイチョウの木が目に入ります。樹齢200年の古木で、高さは20mを超える大木です。
特に、12月ぐらいから徐々に色づき始めるイチョウ葉と、本殿の屋根瓦に黄金色で装飾された「金」の文字が並ぶ様は、一枚の絵のような絢爛豪華な美しさがあります。
いつの頃からか、このご神木の金色に色づくイチョウの落ち葉を、「金運を呼び寄せるお守り」として、持ち帰られるかたが増えてきたそうです。そこで、今では、年の暮れになると、落ち葉を箱に集めてお持ち帰り用として境内に置いているのだとか。
参拝者のほとんどが、この箱から黄金のイチョウの葉をいただき、丁寧に持ち帰るそうです。
持ち帰った黄金のイチョウの葉はお財布や手帳に入れて、持ち歩き、毎日見るようにしている人が多いということでです。
このイチョウの木には、もう一つ注目すべきことがあります。それは、葉が散り終わる頃にしか目にすることができない光景で、まるで夫婦二頭の龍が仲よく対になるような枝ぶりが見えることです。
自然のなせるわざかもしれませんが、ちょうどご神木の3分の2くらいの位置にそれはあり、夫婦龍として人々の目を楽しませてくれます。
見ることができなかった場合は、社務所の横に写真を展示しているので、そちらで確認することができます。
高額当せんを祈願する参拝者があとを絶たない
御金神社では、ご神木のイチョウにちなんで、絵馬もイチョウの形になっており、金色の装飾が施されています。
宝くじの高額当せん祈願、資産運用に関するお願い事、競輪や競馬などのギャンブル勝利祈願など、さまざまなお願い事が書かれた絵馬が、次から次へとたくさん奉納されています。
そこで、ご利益を授かって金運がアップした、いいことがあったというかたのお話を、同神社の鳥居さんにうかがいました。「ある個人投資家で、資産が7億円になりましたという話をお聞きしたり、宝くじで3億円が当たりました、というお話やお手紙をいただいたりしたこともあります。幸運を授かって、絵馬に感謝や御礼の言葉を書いていかれるかたもいらっしゃいます。ご利益の形はさまざまですが、皆さん、いろいろなご加護と恵みをいただいておられるようです」
御金神社の境内では、さまざまなお守りが用意されていますが、そのほぼすべてが、黄金色に輝いています。イチョウの形や小判型のお守りも多数あり、眺めているだけで、そのパワーを感じらずにはいられません。
さらに、御金みくじ(300円)も金色のイチョウの葉の形をしていて、金運が上がる小さな縁起物お守りが入った特別製。
このおみくじには、「大大吉」という福運グレードが最上級のものもあるそうです。運試しに、参拝の際は、引いてみるといいでしょう。
金山毘古神の深いご加護と、ご神木のイチョウの葉パワーをいただきに、年の暮れに訪れてみてはいかがでしょうか。
発売以来完売続出! 光市の開運イチョウカード
山口県光市観光協会が、毎年、発行している 「開運イチョウカード」が、非常に金運効果が高いと人気を集めているのをご存じですか。
このカードは、色づくイチョウの葉をラミネート加工して免許証サイズのカードにしたもの。そこで、どのような経緯でカードが作られたのか光市観光協会の事務局長の岡崎誠さんにお話をうかがいました。
「もともとは、伊藤博文公の出生地である旧大和町(現光市束荷)にあるイチョウの落ち葉をお財布に入れておいたら、金運が上がるという言い伝えが昔からありました。 2003年、旧大和町の観光協会が、その葉をカードにして販売したのが始まりです。
その後、旧大和町と旧光市が合併して、2006年からは、光市観光協会が主催して毎年販売しています。金運パワーのあるイチョウの木が伊藤博文公ゆかりの地にあることから、イチョウの葉は、伊藤公が祀まつられている束荷神社に開運祈願をしていただいてから、伊藤博文公の顔が印刷された台紙に乗せてカードにしています」
旧千円札に伊藤博文公の肖像画が使われていたこともあり、金運アップのお守りとして、日本全国から入手希望者が訪れるのだとか。
カードの発売開始は、毎年、1月上旬頃。伊藤博文公の生誕年にちなんで1841枚発行していますが、1週間ほどで完売してしまうそうです。
財布などに入れたら金運がアップ!
「開運イチョウカード」を買われたかたの多くが、言い伝え通り、お財布に入れてご利益をいただいているのだそうです。
このカードをお財布に入れたら、「ナンバーズでストレートが当たった、2年連続で宝くじに当たった」「地域のお祭りで10万円の旅行券が当たった」「パチンコで連勝し続けた」などのたくさんの開運の報告が寄せられているそうです。
「九州地方のあるかたですが、『開運イチョウカード』を買ったその年は、悪いことがなにもなかったと、わざわざご報告にお越しいただいたこともありました」(岡崎さん)。
「開運イチョウカード」は伊藤公資料館、光市観光協会、室むろづみ積観光案内所の3カ所で販売。さらに、前年のカードは希望により、お焚き上げも受けつけているとのことです。
また、カードを同協会に郵送か持参していただければ、束荷神社で供養してくださるそうです。金運ご利益たっぷりの「開運イチョウカード」。数に限りがありますが、運よく入手できれば、幸せと金運に恵まれるかもしれません。