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【もずく酢ファースト】でやせる!桃田ぶーこさんは体重27㎏減、リバウンドなし!免疫力アップ、高血圧・糖尿病予防にもお勧め

 「食事の前に食べるとやせる」と、一時期ブームになったもずく酢。釈由美子さんや渡部直美さんが実践したことでも話題になりました。

 はたして、ほんとうにやせるのか?効果を上げるコツは?実際に27㎏やせて、その後も体重をキープしている桃田ぶーこさんにお話を聞きました。

 もずくの免疫力を上げる効果、酢の食後血糖を抑える効果も判明!今が旬の生もずくで作るもずく酢も紹介します。今年はもずく酢でヘルシーにやせましょう!

もずく酢ファースト」で27㎏減!卒デブして人生が変わった私の食事法を教えます

 4年半前、私が45歳で「人生最後のダイエット」を決意したとき、応援してくれる友人から勧められたのが、もずく酢を食事の最初に食べる「もずく酢ファースト」でした。

 私は4100gの特大サイズで誕生して以来、デブ人生を歩んできました。家にいつもお菓子があり、家族みんながよく食べる家庭に育ち、子どもの頃からぽっちゃり体型。高校1年生のときは体重が64㎏あり、バイト先の制服がパツパツでした。

 就職後、好きな人ができて、カロリー制限ダイエットを試みるも、激やせとリバウンドを繰り返し、心も体もボロボロに。

 20代半ばには、結婚式でウエディングドレスを着るために64㎏から58㎏まで減量したものの、すぐにリバウンド。

 出産をしてさらに太り、ムダ食いがどんどん加速して太り続け、とうとう85㎏まで超デブ化してしまったのです。

 当時の私は、食べることがやめられない、甘いものがやめられない状態でした。朝6時に家族と朝食をとったあと、8時頃に2度目の朝食で食パン1斤と炭酸飲料をペロリ。

 家事がひと段落するとスナック菓子を食べ、昼食の準備の前にも間食。午後はソファーでゴロゴロしながら夕食までお菓子を食べ続け、夕食後は深夜に1人で夜食を食べてから寝る。

 そんな生活を続けていました。いつもやせたい気持ちはありましたが、「こんなに太っているから、もう無理」とあきらめていました。

 ところが、忘れもしない2016年11月14日の朝。目が覚めると、これまで経験したことのない違和感を体に感じたのです。腰から背中に大きな爆弾を背負っている感じで、体の中で何か恐ろしいことが起きていると感じました。

 壁に手をつきながら恐る恐るトイレに行ったものの、布団に戻ると動けなくなりました。「これはSOS信号だ!太り過ぎて体がもう限界なんだ。このままでは死ぬ!」と本気で思いました。

 しばらく横になってから居間に行くと、テレビには高尾山の美しい紅葉と、元気に山登りをする高齢者の様子が映し出されていました。「今の私はこの山にも登れない」と思うと涙が止まりませんでした。

 けれど、同時に「1年後、やせて健康になって私もこの山に登ってみせる!」と熱い思いが湧いてきました。

「とりあえず食事のはじめに必ずもずく酢を食べて!」

 そう決意した私は、翌日からダイエットを始めました。手始めに、健康のことに詳しい友人に相談しました。彼女は「やっとその気になったんだね!」と、本気で喜んでくれました。

 そして「ぶーこは糖質のとり過ぎで太っているから、絶対に『ゆる糖質制限』がお勧め!私に任せて!」と、自ら指南役を買って出てくれたのです。

 「とりあえず食事の始めに必ずもずく酢を食べて!食事制限なんてしなくてもいいから、それだけはやって!それだけでも変わるから」というのが、友人からの最初のアドバイスでした。

 ダイエットを始めてからは毎日、朝昼晩に自分が食べたものの写真を友人にLINEで送りました。すると、「もっとおかずを食べて!減らしたらダメ」という返事が来てビックリ。

 アドバイスに従って、主食は減らし、毎日、朝昼晩の食事でおかずをたっぷり食べていました。

 最初の1カ月間は、スナック菓子、炭酸飲料、アイスクリーム、菓子パンなどの間食はすべてやめましたが、「こんなに食べていいなら楽だわ!続けられる!」と思いました。

 体重はおもしろいように減っていき、最初の1カ月で7㎏減。体調もよくなり、頭痛や腰痛、体のだるさなどの不調が消え、些細なことでイライラすることもなくなりました。

 そこから食べ物への興味が湧き、体にいいものを食べようと思うようになり、食事内容や食べ物の好みが少しずつ変わっていきました。

 そして、半年で20㎏の減量に成功。以降は体重の変化は緩やかになりましたが、リバウンドはなく、着実に減っていきました。

 1年後には、目標だった高尾山の登山も実行。仮目標だった63㎏に到達し、2年半後には最終目標の58㎏になれました。

 人生最後のダイエットに成功して思うのは、「健康が何よりも大事」ということ。太っていた頃は少し動いただけで息切れし、出かけた翌日は体調不良で寝込んでいましたが、今は体が軽く、いつも元気。

 毎日が楽しく、自分を好きになれたことが、いちばんの収穫だと感じています。

無理なく続けられて効果大やせるための「5つのルール」

 私が挑戦したのは、「ゆる糖質制限」。太る最大の原因である糖質を、緩めに制限する(1日の糖質摂取量を70~100gにする)ダイエット法です。

 これを実行するために、私は次の5つのルールを「基本のやること」に決めました。

①糖質の少ない食材を選ぶ

 糖質の多い主食は1日1回、昼食だけ食べることにしました。昼食の主食は、白米にもち麦を混ぜて炊いたご飯を80g(茶わん半分)。これで糖質量は30gほどなので、あと70gくらいは糖質をとれる計算です。

 糖質の多い麺類やパン、甘い飲み物、お菓子、果物、いも類・根菜類は量を控え、野菜、きのこ類、海藻類、肉、魚介類、卵、乳製品、豆腐、納豆など、糖質の少ない食材を積極的にとりました。

②カロリーは気にせず、しっかり食べる

 食材や食品の糖質量はチェックしますが、カロリーは一切気にしない!高カロリーな肉やマヨネーズなども気にせず食べてOK。

 主食は減らしても、おかずはカロリーを気にせずに量もたっぷり食べられるので、空腹感や食事制限のつらさは一切なかったので続けられました。

③食べる順番を守る

 「食事の最初にもずく酢!」が、このルール。食事は、食物繊維の多いもの(海藻類・きのこ類・野菜など)→肉や魚のおかず→主食(ご飯、パン、麺類など)の順番に食べます。

 この順番で食べると、主食に含まれるたくさんの糖質の吸収が緩やかになり、太りにくくなります。

④調味料と油を替える

 みりん、ケチャップ、ソース、たれなど甘くて濃い味の調味料は糖質が多いので、料理の味付けには塩やハーブ、スパイスを活用。

 良質な油をとることが大事と知り、サラダ油はオリーブオイルに、マーガリンはバターに替えました。

⑤甘い間食を少しずつ減らしていく

 「ゆる糖質制限」ダイエットは、食べてはいけない食べ物はなく、甘いものも適量であればOKです。でも私はダイエットを始めて最初の1カ月間、甘いものをキッパリ絶ちました。

 理由は、食品の成分表示を見て、あまりの糖質量の多さにゾッとしたから。私が巨デブ化した3大原因は、菓子パン、お菓子、炭酸飲料だったことが身にしみてわかったのです。

 間食がしたくなったら、あたりめやおつまみ昆布など、硬くて低糖質のものをひたすら噛んで食べる。これで脳が落ち着きました。

 どうしても甘いものが欲しくなったら、糖質ゼロの天然甘味料を使ったゼリーやプリンを手作りしたり、低糖質の高カカオチョコを1片だけ食べたりしました。

ポイントは2つだけもずく酢とたっぷりおかず

 「1日1回しか主食を食べられないのはつらい」「間食を減らすのはムリ!」と思う人もいるでしょう。

 でも、だいじょうぶ。大事なポイントは「もずく酢ファースト」と、「主食のかわりにおかずをしっかり満足するまで食べること」の2つだけ。

 実は私は、もずく酢をおいしいと思ったことが一度もありませんが、ダイエットに成功したのはもずく酢ファーストのおかげだと思っています。

 27㎏やせてもシワやたるみが出なかったのも、毎食もずく酢を食べていたおかげかもしれません。そして、おかずメインの食事をたっぷり食べていれば、空腹感ゼロなので、間食も減っていきます。

 さらに、体重が落ちていくとともに、自然と食事の量も適量に落ち着いていきます。目標体重の58㎏を達成して2年たちましたが、現在も58~60㎏をキープしています。

 リバウンドせずにいられるのは、ダイエットを通して「太らない食事と食べ方」が身についたからだと思います。

 太っていた頃、夫は「このままだと早死にする」と私の体を心配していましたが、今では「歩き方がデブじゃなくなった」と笑っています。

 娘は「普通のお母さんになれてよかったね」とほめてくれます。毎日が快適で、「卒デブ」して本当に人生が変わりました。

桃田ぶーこさんのダイエット初期の3食の献立例。3食とも「もずく酢」がある