
閻魔さまのお告げの聞き方
お参りをしたら、お告げもいただいて帰りましょう。法乗院ゑんま堂では、お賽銭を入れるや音声で説法が流れ、閻魔さまからのお告げもいただくことができます。
ほとんどの神社仏閣ではそのような体験はできませんが、音声とは違う形で、神仏からのお告げをいただくことはできます。皆さんもご存じのおみくじがそれです。もともとおみくじは、神仏の意思を占い進むべき道を訓えるもの。すなわちお告げなのです。
法乗院でも音声とは別に、おみくじがあります。見落とさずに引くとよいでしょう。
くまなくきちんと参拝をすると、自分の周波数が上がり、潜在意識が磨かれ、神仏とより一体的になります。その状態で引いたおみくじは、オンリーワンのお告げになります。

おみくじを引いたら、そこに書かれていることを文字通りに狭く受け止めるのではなく、視野を広げて上手に解釈することが大切です。このことは、お告げを生かし、人生を好転させていくうえで、大きな秘訣になります。
例えば、「安産やすし」とあったとき、自分には関係がない、そんな年じゃないなどと、読み飛ばす人も多いでしょう。
ですが、人から生まれるのは、子どもばかりではありません。例えば、自分の中から何かいいアイデアが生まれることもあるでしょう。何らかの生産的な行動が、思いのほかうまくいくのかもしれません。
「待ち人来たり」の待ち人も、恋人や待ち合わせをしている人など、意識的に求めている人とは限りません。例えば、思いもよらず、自分を引き上げてくれる人や、見えないところから助けてくれる人かもしれません。
おみくじといえば、まず目に入るのが吉凶ですが、それについても同じことが言えます。書かれている吉凶も、元来、くじの当たり外れでなく、いわば、そのときの運気の状態を示したお告げです。
凶が出たなら「足下を見直すべし」というサイン、吉なら「そのまま頑張れ」というサインです。足下を見直して修正すれば、よい方向に向かえるのですから、おみくじで吉凶のどちらが出ても、よいほうにしかいかないのです。
原因と結果の因果関係を閻魔さまは教えてくれる
閻魔さまは、因果応報ということを、私たちに象徴的に教えてくださっています。物事には原因と結果の因果関係があり、悪事という行動は、それを原因として、地獄に落ち罰という報いを受ける結果となるのだから、良い結果を得たいなら行動を振り返って見直してみなさい、というわけです。
人にはそれぞれ、生きていればさまざまなことが起こりますが、起きたことや、とりまく状況にも、なんらかの原因がどこかにあります。
起きたことにいたずらに感情を動かすのではなく、原因と結果の因果関係の中で、何が原因なのかを見定めていくと、現状で見直すべき点もつかめてきます。
お参りのときは、お告げに耳を傾けながら、ぜひその機会に行動を振り返ってみてください。
過去の失敗は、必ず何か自分にとっても知らせになっていますから、振り返って思い当たったなら、それがどんな意味や作用を持つのか、さらに踏み込んで考えてみましょう。
きっと運気も上がり、これからの人生が好転していきます。
(おわり)