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神道の祝詞が成功に結びつく理由

 

西洋の成功哲学にはなじみづらい人もいる

私はかつて、西洋の成功哲学を学びました。成功哲学はキリスト教圏で生まれたものです。そこに生きる人たちは、キリスト教が教えるところの「愛」の力でモチベーションを高めています。
こうした宗教的価値観は重要で、個人の倫理感はもちろん、精神力にも影響します。真のモチベーションは、信仰心からやってきます。

一方で、キリスト教の「愛」を理解している日本人は、多いとはいえないでしょう。ですから人によっては、西洋の成功哲学になじみづらく、真にその内容を理解するには努力が必要だと感じました。
そこで私は、もっと多くの日本人に合ったモチベーションの高め方、成功への近づき方があるのではないか? と考えたのです。

日本人が成功するためには、日本人の心を強くしなやかにする精神基盤、別の表現をすれば「意識のOS」が必要です。では、そのOSとはなにかと考えたとき、最終的に出た答えは神道でした。神道は、日本人の精神文化のルーツともいえる存在です。その一方で、顕在意識レベルでは、神道を忘れてしまっている日本人も少なくありません。

(Photo 明治神宮by hylom)

それに気づいてから3年間、神道の本を読みふけりました。現在入手可能な神道の本は200冊くらいあるのですが、私は3年でそのほぼすべてに目を通しました。神社の宮司や神道学者のかたがたにもお会いし、教えを受けました。

神道を学ぶにつれ、その世界観が実におおらかだとわかりました。また、古事記や日本書紀に描かれた神々は驚くようなことをしており、「痛快」だと感じました。
その一方で、いかに現代の日本人の心にゆとりがなく、「気」(エネルギー)が枯れてしまっている人が多いかということに思い至りました。

神道を精神基盤に組み込むと成功力が上がる

私が神道から学んだいちばん大事なことは、明るく、温かく、清しく、楽しく、おおらかに生きること。そして、私たち1人ひとりが「神の分霊」であり、「神」そのものであるということです。

私たちの内側、意識の奥深くには共通の「宇宙意識」が存在しており、それは神そのものの意識です。言い替えれば、私たち1人ひとりの内側に神がいるということであり、究極的には私たちも神なのです。

神社や神域に足を運び、神道の祝詞を唱えることは、こうした神道の考え方を無意識のレベルにまで浸透させ、OSに組み込むことです。

私たちは、毎日のさまざまな活動を、パソコンでいうならアプリケーションを使って行っています。いかにアプリケーションが優れていても、それを動かす基本となるOSが不安定では、高いパフォーマンスを発揮することはできません。

神道をOSに組み込むことで、日本人の精神基盤が強化されれば、潜在意識がクリアになり、やる気や元気などのよい「気」が心身に満ちて、パフォーマンスは最大限に高まるはずです。

以前、島根県の観光PRのキャッチコピーに「運は一瞬、縁は一生」というものがありました。島根県の観光振興課の説明では、人生の中で時間をかけて紡ぎ、つなげるものが「縁」であり、その一瞬を切り取った瞬間が「運」である、ということでした。たしかに、そのとおりだと思います。

人との出会い、チャンスの到来など、人生の流れが変わる瞬間には、必ず、運というものが関係しています。でも、それは一過性のことであり、ただ運だけでは、幸せな人生にはつながりません。

幸せになるためには、運をつかむだけではなく、よい運で得たご縁をたいせつに育んでいくことが重要なのです。

神道が示す「人間は皆、神の分霊であり、神そのものである」という考え方を深いところから信じられれば、自分と出会う人たちはみな、神様ですから、ご縁とは、まさに神様との出会いでもあります。

神道に親しむことは、あなたがさまざまなよいご縁に巡り会うきっかけだともいえます。そのご縁に感謝し、育てていけば、自ずとお金や成功に恵まれることでしょう。