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【パンと牛乳をやめる】と脳機能が回復!患者さんの対人恐怖症、不眠、自閉症も改善

2020/12/12

対人恐怖が消え、自傷行為をしなくなった

「頭がボーっとして集中できない」

「少し前のことを思い出せない」

「ぐっすり眠れない」

「精神的に不安定だ」

 こうした症状は、脳機能に問題が起きていると思われますが、「頭をぶつけたわけでもないし、特に原因が浮かばない」というかたもいらっしゃるでしょう。

 私のクリニックでは、本人に思い当たる原因はないけれど、脳機能のトラブルが疑われるかたに、食事の指導を積極的に行っています。

 先ほどのような症状が、食事が原因で起きていることも、少なくないからです。

 患者さんの生活スタイルに合わせて、白砂糖や加工食品など、体によくないものを控えていただくよう指導しますが、中でも最初にやめていただく、2つの食品があります。

 それが、「パン」と「牛乳」です。

 どちらも、食卓でおなじみの食品ですから、「パンと牛乳が脳機能に関係しているなんて、考えたこともなかった」というかたが、ほとんどだと思います。

 数年前からクリニックで、2つの食品を控えるよう、本格的な指導を始めから、患者さんの一カ月後の改善ぶりが、明らかに向上しました。

 ここでは、脳機能が改善したと思われる、3つの症例を紹介します。

Aさん(50代・女性)

 クリニックでは、初診の患者さんに細かく問診を行います。これまでの体調についても伺いますが、Aさんの返答は不明瞭でした。頭がボーっとしているようで、話も支離滅裂。そこで「まずはパンと牛乳をやめましょう」と指導しました。

 3週間後、再来院したAさんの話し方は、見違えるほど明瞭になっていました。以前のように、同じ話を繰り返すこともありませんでした。

Bさん(10代・女性)

 「人が怖くて外出できない」「睡眠薬を飲んでも眠れない」「朝起きられない」「すぐイライラする」 という悩みを抱えていたBさん。几帳面な性格でしたので、パンと牛乳がよくない理由を詳しく説明し、実践してもらいました。

 一カ月後、「人への恐怖心が半減して、外出できる日が増えた」「睡眠薬がなくても、ぐっすり眠れるようになった」「毎朝、きちんと起きられるようになった」「イライラも、10が2くらいになっている」と、明るい様子で話してくれました。

C君(4歳・男児)

 C君は自閉症で、壁や床に自分の頭をぶつける自傷行為や、言葉の遅れが見られました。また、自分でスプーンが持てないので、食事では介助を必要としていました。

 パンと牛乳をやめてもらって一カ月後、C君は自傷をしなくなり、一人で食事が取れるようになりました。半年後には、言葉も出てくるようになり、お母さんは感動されていました。

脳が攻撃され精神不安を引き起こす

 パンと牛乳が、脳や体に影響を与えるしくみについて、代表的なものに説明しましょう。

 パンの一番の弊害は、「グルテン」を多く含んでいることです。

 グルテンは小麦由来のたんぱく質で、パンのモチモチした食感を生み出すのに欠かせないものです。

 グルテンは、もともと消化がしづらいですが、特に現代のパンには、モチモチした食感を出すために、グルテンが多く含まれています。そのため昔と比べて、より消化しづらくなっています。

 多くのグルテンや添加物を含むパンを食べると、未消化のグルテンが腸内に残り、体内に入りやすくなります。体内に入った未消化のグルテンは、免疫システムから「異物」と見なされます。すると、それを攻撃する「抗体」が生まれます。

 実は、グルテンと脳の一部は、その構造がよく似ています。 そのため、本来、未消化のグルテンを攻撃するために生まれた抗体が、間違えて脳を攻撃するという事態が起こります。これが、未消化のグルテンの最も怖いところです。

 さらに、未消化のグルテンからは、「エキソルフィン」という物質が生まれます。脳内に入ったエキソルフィンは、脳神経に作用し、精神不安を引き起こすほか、神経伝達物資の働きを悪化させます。

 また、エキソルフィンはモルヒネのような多幸感をもたらし、「パンをくり返し食べたくなる」という中毒を引き起こします。

 つまり、パンを食べると、「未消化のグルテンが体に入ることで、脳に問題を引き起こすが、中毒性のため摂取をやめられない」という、悪循環を生み出すのです。

グルテンとカゼインの絶対量をへらす

 一方、牛乳の弊害は、「カゼイン」という乳たんぱく質です。

 カゼインも、グルテンと同じように腸で未消化物になりやすく、それがエキソルフィンを生みます。

 つまり、パンと牛乳を組み合わせると、悪循環がより強化されてしまうわけです。 

 悪循環から抜け出すのに、グルテンを含む小麦製品や、カゼインを含む乳製品を、すべてカットするのは現実的ではありません。

 たいせつなのは、「絶対量」を減らすことです。そこで私は、普段、頻繁に摂取している思われる、パンと牛乳を、まずは3週間やめてくださいと呼びかけています。

 パンと牛乳をやめてみた人からは、「集中力が戻ってきた」、「日中の眠気がなくなった」という声が聞かれます。

 未消化物が減れば腸の炎症なども改善するので、「お腹が張らなくなった」「便秘しなくなった」など、腸機能の改善は、脳機能の改善の目安になります。

 「普段パンや牛乳を摂取しているが、健康そのものだ」というかたは、消化力が強いのかもしれません。そうしたかたは無理に実践する必要はありませんが、少しでも思い当たるかたは、ぜひ試してください。