お金の住み家に厄を寄せつけない
金運は、すべての運のベースとなる「運の王様」です。「お金の『円』が人の『縁』を連れてくる」といわれるとおり、金運は対人関係運も左右します。
いい仕事や恋愛に恵まれるのも、安定した金運があってこそなのです。では、金運を上げるには、どうすればよいのでしょうか。
誰でもできる金運アップの近道が、「財布のお掃除」です。私の専門である風水は、環境を整えることで幸運を呼び込む環境開運学です。
風水を知っている人なら、「風水の基本は、家をきれいに保つこと」というのは常識です。ほこりやゴミ、汚れなどは、家に持ち込まれた不運や不幸といった「厄」が形になって現れたもの。
こまめに掃除をして厄を落とすことが、開運の第一歩です。金運に言い換えれば、お金にとっての「住み家」は財布。しかも財布は毎日持ち歩くものですから、常に行動を共にする相棒でもあり、自分を守ってくれる心強い味方でもあります。
金運を上げるには、お金が入ってくる環境を整えること。つまり、財布の掃除がたいせつなのです。
私はもともと財布が大好きで、若い頃から「どんな財布が運を上げるか」ということを研究してきました。お金持ちが愛用している財布とその使い方を観察し、自分でもさまざまな財布を使って、運の変化を比べました。
そうした長年の研究から生まれたのが、「お財布風水」です。お財布風水のポイントは、お金についた厄を落とすこと、そして財布に厄を寄せつけないことです。
いろいろな人の手を渡って世の中を循環しているお金には、欲、不安、ねたみなど、ネガティブなエネルギーが、少なからず厄となってついています。そのお金をそのまま財布に入れると、厄が財布に移って、運を落としてしまうのです。
また、私たちが1日の終わりに疲れを感じるのと同じように、1日を過ごした財布も疲れています。疲れは厄となり少しずつたまっていくので、財布も休ませてエネルギーを回復させてあげることが肝心です。
毎日ケアすれば開運財布に変わっていく
財布の厄を落とす方法は次のページで詳しく説明しますが、ここでは私が毎日実行しているお手入れを紹介しましょう。
私は毎日、帰宅後にカバンから財布を出し、中身を整理します。領収証やレシートはすべて出し、お札を同じ向きにそろえて入れ直します。
ついでに、厄を落とす浄化力のあるラベンダー色の布で財布をふき、別のラベンダー色の布で財布を包み、寝室の引き出しの中に入れて休ませます。傷をつけにくい、メガネふき用のクリーニングクロスなどがよいでしょう。
お釣りで受け取ったお札は直接財布に入れず、マネークリップでまとめています。このお札には厄がついていますから、いったん封筒に入れ、引き出しの中などに3日以上置いてお清めします。
厄を落としたお札は、持ち歩き用とは別の「金庫財布」に入れて保管しています。翌朝、ひと晩休んでリフレッシュした財布に、金庫財布から必要額を移して出かけます。
毎日お手入れを続けるうちに、財布に愛着がわき、友達のように感じられます。心が通じ合い「僕のために働いてくれているな」と思えてくるのです。愛情をかけて財布を育てていくと、あとは運のいいお金がどんどん貯まっていきます。
所要時間1分!財布の「ついで掃除」で厄を落とす
浄化力のあるラベンダー色の布でふく
財布をカバンから出すついでに、ササっとふき掃除。1~2分で終わります。外だけでなく、中も拭いて汚れを落とします。布は手ぬぐいでもかまいませんが、メガネふき用のクリーニングクロスは傷がつかずお勧め。色は、浄化作用のあるラベンダーか、金運アップ効果のある黄色が◎
お札はいったん封筒に入れて厄落とし
金庫財布にお金を保管
月1回は財布の大掃除をして清めたお金と塩10gを入れて神社に持参すれば超浄化
お清め① 日頃から財布を汚さず毎日やすませる
レシートや領収証、ポイントカードなどでパンパンにふくらんだ財布は、お札にとっては自宅が邪魔者に占拠されているようなもの。
機嫌を損ねて出て行ってしまいます。財布には、お札と必要最小限のカード以外は極力、入れないこと。財布を裸で持ち歩くのもNGです。
特に、財布を尻に敷いた「尻ポケット」は最悪。近所に出かけるときも、財布は小さなバッグに入れて持ち歩きましょう。
自宅に戻ったら、財布をバッグから出して休ませること。浄化作用のあるラベンダー色の布で財布を包み、家の北か中央の暗くて涼しい場所に保管します。
お清め②お札は厄を落としてから財布に入れる
お金は、それを手にした無数の人の念を背負って、世の中を回っています。厄のついたお金を不用意に財布に入れると、財布と持ち主の金運まで落ちてしまいます。
銀行でおろしたお金やお釣りでもらったお札は、いったん封筒に入れるか、マネークリップにはさんで自宅に持ち帰り、ラベンダー色の布で包むか、金庫財布に入れて保管します。
こうして最低3日間お清めしてから、普段使いの財布に入れて使います。小銭は厄落としの必要はなく、そのまま小銭入れに入れてOKです。清めたお金を使うと、見違えるほど金運の巡りがよくなります。
お清め③月に1回は大掃除をする
月に1回は、財布の大掃除を。まず、財布の中身をすべて出し、財布の外側と内側、小銭入れ、カード類も全部、ラベンダー色の布できれいにふきあげます。
そして、小さな密閉袋などに入れた10gほどの粗塩を「清めの塩」として入れておきます(この塩は、掃除のたびに交換します)。
次に、お清めの済んだお金を財布に入れて、まず神社に持参します。神社では115円のお賽銭をあげて、お参りをします。よいことに最初のお金を使い、神社の神聖な空気にふれることで、財布に運がチャージされるのです。
お参りは毎月1日か15日がオススメ。「115」は、風水では「天下を取る」という意味を持つ大開運数字です。
清めの塩を入れた財布をもって神社へ。最初に使うお金は、お賽銭など「よいこと」に使うと◎
財布は3年で買い替える
どんなに運のいい財布でも、その寿命は1000日といわれています。3年以上使った財布は、金運パワーが失われてしまうのです。
ですから、財布は3年ごとに買い換えるのがベストです。とりわけ、秋(9月23日~11月24日まで)に買った財布はお金が実る「実り財布」と呼ばれるので、買い換えに最適。使う前に、満月の光に財布を2~3分かざす「月光浴」を行うと、運気がチャージされます。