神様は自分では願いを叶えられない
死者の願いを叶えるというお話をしましたが、ときには神様の願いを叶えることもあります。神様は自分で願いを叶えられるわけではありません。魂をデッドポイントに捉えられ、上がることもできずに、ただこの世に留まって自分のいる場所を守っている場合もあるのです。
神様自身の願いを神様の私欲で叶えてしまうと、その場所を守り続ける期間が延びるといったペナルティがついてしまう場合があります。
ある日、私は音楽家の知人と東京にいました。ライブのリハーサルの空き時間に、食事がてら散歩に出たら、とある神社に行きつきました。
一礼して通り過ぎようとしたら、知人が「こっちに曲がろう」と言うのでそのとおりに曲がって歩くと、なんとなく冷気が漂ってきました。
「この人(知人)は、私に浄化の仕事をさせようとしているな」と思っていたところ、1匹の横たわる野良猫に遭遇しました。私は猫好きなので、近づこうとしてすぐに気付きました。亡くなっていたのです。
通常、来世への導きは人に対して行いますが、神社に行き当たった直後なので「神様からの依頼だな」とわかり、猫に手を合わせて霊界への道筋を手配しました。
猫が死んだ後の末路が心配になった神様
知人は、ライブの本番で「亡くなった人が愛する人を待つよ」という内容の歌を歌いました。見ていた私が眠気に襲われて目を閉じたら、先の神社の神様の視点からの、亡くなった猫との日々が見えました。
その猫は、毎日神社に通っていました。初めのうち、神様はうっとうしく感じていましたが、ある日、その猫の死期が見えて、死後の末路が心配になったのだそうです。
この世に魂がさまよってしまっては、生まれ変わっても哀しい一生になるかもしれないと気を揉んだ神様はその日、ペナルティ覚悟で私たちを呼んだのでした。
こうした活動をすると、関わった場所がグルメスポット・観光スポットとしてにぎわったり、その場所にゆかりのある人たちと現実世界で知り合いになって、さまざまな面で親切をいただけたりします。
そして、その土地からお仕事のお話をいただくことも多くあります。先日も複数の県でデッドポイントの穴埋めや地震防ぎをした後に、それぞれからウエブ連載や占いアプリの仕事をいただきました。
(おわり)