困ったときや決断を迫られたときに頼りになる存在
不動明王は、不動尊やお不動さまなどの呼び名で親しまれ、人気の高い仏様です。とりわけ困ったことがあるとき、決断を迫られたときに頼りになる存在です。
不動明王を本尊とする寺院は全国にありますから、調べれば近所に見つかるはずです。
不動明王は真言密教の根本尊である大日如来の化身であり、人々の煩悩や迷いを断ち切り、さまざまな困難や障害を打ち払うために、怒りの形相をされています。
右手には悟りを表す利剣を、左手には人々を救い出す縄を持ち、怒りの形相で、煩悩や災厄を焼き尽くす大火炎の中に座しています。
厄除けとともに、家内安全、立身出世、商売繁盛、勝負必勝など幅広い現世利益を叶えてくださいます。
不動明王のマントラ
不動明王を参拝するときは、ぜひ、下に紹介したマントラ(真言)を唱えてください。

不動明王のマントラは、それ自体が強力なパワーを持った言霊です。日本語でも効果がありますが、サンスクリット語のマントラのほうが、より強いパワーがあります。
不動明王のマントラを紙などにメモしておき、それを見ながら読み上げる練習をするとよいでしょう。
さらに、マントラを唱えながら、両手で「剣印」という印を結ぶ練習をします。
人差し指と中指を揃えて伸ばし、ほかの3本指は握り込んで「手刀」を作り、左手の手刀の中に右手の手刀を差し入れます(下イラスト)。


この印を結ぶことによって、天上界と自分がまっすぐつながり、マントラの言霊がより天上界へ届きやすくなります。