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【糖質チョイ減らし】1食あたり40gにすることで手に入る6大メリット

1食あたり40g の糖質なら体に負担がかからない

 健康な人であれば、糖質の摂取量を1日120g 、1食あたり40gにすれば、食後の高血糖を防ぎながら、体に負担をかけることなく、必要な糖質を補うことができます。

 1食あたり糖質40gというのは、白米では、約100g に含まれている量です。茶わん1膳分のご飯が、約150g ですから、まずはご飯を3分の1だけ減らす「糖質チョイ減らし」から始めるとよいでしょう。

 また、1食あたり糖質40gという目安は、体に負担をかけないために、ぜひ取ってもらいたい糖質の量でもあります。

 人体には、中性脂肪や、筋肉を構成しているたんぱく質(アミノ酸)をもとに、体内で糖質を作り出す「糖新生」というしくみが備わっています。

 糖質を食べなくても、糖新生のおかげで、体内で糖質を作ることができるので、常に血糖値を一定に保てます。ですから、理論的には糖質を取らなくても、人間は生きていけると考えられています。

 とはいえ、体に必要な糖質をすべて糖新生でまかなうのは、体に負担がかかります。特に負担がかかるのが、筋肉です。糖新生の90%に、筋肉中のアミノ酸が使われるからです。

 そのため、糖質をいっさい取らないと筋肉がどんどん減ってしまいます。筋肉が減ると、基礎代謝量が落ちるので、逆にやせにくくなってしまいます。

 筋肉の減少を避けるためには、1食あたり40gという糖質量を守ってください。

 さらに、糖新生によって筋肉が減ってしまうのを防ぐため、たんぱく質をしっかり取りましょう。

 食後高血糖にならない程度に、食事から糖質を減らせば、インスリンの過剰な分泌が起こらなくなります。

 そうなれば、糖尿病の予防や改善、ダイエット効果のほか、肌や血管の若返り、精神的な安定など、多くの健康効果を期待できます。

糖質ちょい減らしの6大メリット

メリット①血糖値が安定する

血糖値を上げる栄養素は、糖質だけです。糖質を減らせば、それだけ食後に血糖値が急上昇するのを防げます。高血糖になると、それを解消するために、すい臓からインスリンというホルモンが大量に分泌されますが、糖質を減らせばインスリンを節約できます。インスリン分泌が足りなくなるために起こる、糖尿病の予防や改善にも役立ちます。

メリット②やせて太りにくい

インスリンの別名は「肥満ホルモン」です。これは、インスリンが余分な血統を脂肪細胞に取り込み、中性脂肪に変えるからです。また、インスリンが分泌されると、脂肪の分解が止まります。糖質を減らせば、インスリンの分泌を抑えることができるので、中性脂肪が作られにくくなります。また、脂肪の分解が邪魔されないので、やせやすくもなります。

メリット③肌がきれいになる

肌が老化する原因の1つが「糖化」です。糖化とは、過剰な糖が体の中でたんぱく質と結びつく反応のことです。この反応で、「終末糖化産物」(AGEs)という物質が作られます。AGEsが、皮膚の表皮や真皮に増えると、肌からハリや透明感が失われ、シワやたるみができやすくなります。糖質を減らせば、糖化も減らせるので、肌の若々しさを保てます。

メリット④精神的に安定する

食後の高血糖のために、インスリンが過剰に分泌されると、今度は血糖値が急激に下がってしまいます。こうした血糖値の乱高下は、自律神経のうち、緊張状態を担当している交感神経を過剰に興奮させるので、わけもなくイライラしたり、不安に駆られたりします。糖質を減らせば、血糖値の乱高下が起きないので、精神的にも安定します。

メリット⑤動脈硬化を防ぐ

動脈硬化の引き金になるのが、食後の高血糖です。高血糖が続くと、血管の内側が傷つきます。傷ついた血管を修復するために、血管の壁にはコレステロールがたまります。これが動脈硬化のきっかけになるのです。糖質を減らせば血管の損傷を防げるので、動脈硬化や、動脈硬化が原因で起こる脳卒中や心臓病を予防できます。

メリット⑥手足の冷えを防ぐ

食後高血糖の後は、血糖値が急降下します。このとき血糖値が下がりすぎないよう、血糖値を上げる働きをしているのが、自律神経の交感神経です。ただ、交感神経には、手足の血管を収縮させる働きもあるので、交感神経が興奮しすぎると、手足の血流が少なくなり、冷えを感じるようになります。糖質を減らして血糖値の乱高下を防げば、冷えの改善を期待できます。