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【頭をほぐす】 1回1分の「頭頂部ほぐし」で生活習慣病や疲れ、うつを一掃!心・腎・肝を活性化!

世界14カ国、1万人の治療家が実践!

 当院では、心・体・魂の不調・苦しみに悩む患者に対し、西洋医学や東洋医学、心理学、催眠療法、補完代替療法(※1)を組み合わせた治療を実施・推進しています。 

※1 漢方薬や鍼、マッサージなど、生活の質を向上させるために行う治療法

 当院で実施する補完代替療法の中でも、驚きの成果を上げているのが「山元式新頭針療法(Yamamoto New Scalp Acupuncture:以下YNSA®)」です。

 YNSA®は、1973年に、宮崎県在住の医師、山元利勝(やまもととしかつ)先生によって確立された方法です。

 一般的に知られている東洋医学のツボとは全くの別もので、額から頭頂部まで一直線に並ぶ治療点を刺激すること、治療点と効能が1対1と対応することが特徴です。

 日本では、あまり知られていませんが、国内のほか、ドイツ・アメリカ・ブラジルなど世界14カ国で医療として導入され、1万人以上の治療家がYNSA®を実践しています。

 YNSA®は、痛みや神経疾患、内分泌疾患に効果的に作用します。例えば、「嗅(きゅう)神経/腎(じん)」のポイントを刺激すれば、腎臓の機能が活性化し、「迷走(めいそう)神経/肝(かん)」に違和感があれば、刺激を続けることで、肝機能の向上も期待されます。

 実際の症例も豊富で、脳梗塞(のうこうそく)の後遺症のリハビリにYNSA®で介入したところ、従来のリハビリのみを行った患者と比べ、回復率が2割以上高かったとか、疼痛がYNSA®開始前の30%に留まったという、驚きの報告もあるのです。

 YNSA®は、ハリ治療はもちろん、セルフケアとして日常的に実施し、効果を発揮できることもポイントです。その方法は「頭頂部ほぐし」です。

痛みや不調の原因は脳だった!

 ところで、私たちの体の痛みや不調は、どのようにして起こると思いますか?例えば、腰痛ならば、腰の骨や筋肉に異常が生じていると考える人が多いでしょう。

 確かに、それも間違いではないのですが、腰痛などの慢性痛(※2)の原因は、骨や筋肉の局所だけではなく、「脳」まで及ぶことを忘れてはいけません。 

 ※2 発症後3~6カ月以上続いている、もしくは急性疾患の経過後、あるいは外傷の治療に相当する期間(1カ月以上)を越えても持続する痛みのこと

 多くの場合、痛みの発生後、1カ月程度で、痛みの元となった組織の損傷は治癒し、痛みの感覚のみが残存します。

 この状態が、痛みが改善しない、あるいは、感情の昂(たか)ぶりによる痛みの増減といった慢性痛の状態で、単純な組織の治療だけでは解決しない場合が多くなります。

 また症状も、局所のみならず、全身性の痛みに変化したり、天候での変化や、不定愁訴・感情などで痛みが増悪したりと、かなり複雑化してくるのです。

長時間ストレスを受けると痛みを増幅して感知する

 2段階で痛みを感じる脳のしくみも、慢性痛を悪化させます。痛みが生じたとき、痛みの信号が脊髄(せきずい)・視床路(ししょうろ)を通って一次、二次体性感覚野に到達することで、最初の痛みを感じます。

 次に、脊髄・中脳路(ちゅうのうろ)を通ってきた信号が脳幹、さらに島(とう)・扁桃体(へんとうたい)・前帯状皮質(ぜんたいじょうひしつ)まで伝わります。慢性痛は、このような痛みの刺激が継続されるため、脳そのものが痛みに過敏になります。

 第二痛を感じる島・扁桃体・前帯状皮質は、感情的、認知的反応にかかわる場所ですから、長期間ストレスを受けると、痛みを増幅して感知するようになり、いつまでも症状が改善しないのです。

 ですから、痛み・不調がある場合は、患部だけでなく、脳もケアすることがとても重要になってきます。

過敏になった脳が落ち着き負の感情が抑制される

 頭頂部ほぐしは、脳に効く治療点を効率的に刺激でき、気持ちよく、リラックスできます。

 すると、過敏になった脳が落ち着き、負の感情が抑制・軽減していきますので、ストレスが原因となる疼痛・神経痛や内分泌疾患、うつなどが改善します。

 当院でのYNSA®の施術に加え、頭頂部ほぐしを行った患者さんのなかには、パーキンソン病の歩行障害・不安障害が改善した人や、自力歩行は困難と診断されたのに、スタスタと歩けるようになった人もいます。

 忙しい毎日や、コロナ禍で、イライラや不安を抱える人や、体調が優れない人も少なくないでしょう。

 頭頂部ほぐしは、気づいたときに、いつ行っても構いません。ぜひ、実践していただき、元気な体や心の維持にお役立てください。

1回1分!内臓や脳神経につながるポイントを刺激する「頭頂部ほぐし」のやり方

頭頂部ほぐしで刺激するポイント

 頭頂~額にかけて、内臓や脳神経につながるポイントが中心線から外側のラインに12個ある。頭・首・肩・腰・などの全ての痛み、めまい、耳鳴り、不眠、更年期障害といった神経疾患、脳卒中に伴う片麻痺などの中枢性疾患、パーキンソン病、内分泌疾患、アルツハイマーといった難治性疾患などに優れた治療法。ストレスでこれらの症状が出ているときには特に効果的。

頭頂部ほぐしのやり方

①両手の親指の爪を、写真のように鼻のつけ根のくぼみに当てる。鼻から息を吸い、ゆっくりと鼻から吐きながらいた気持ちいい程度の力で、頭頂部に向かって指先を滑らせる。5~10秒ほどかけて行う

②頭頂部に達したら鼻から息を吸う。ゆっくり息を吐きながら、爪の先を滑らせて①の視点に戻る。5秒ほどかけて行う。①~②を5~10往復行う(5往復の人は約1分、10往復の人は約2分)

③ ①~②を行ったときに、痛みや違和感があった部分は、握りこぶしを作り、人さし指の第二関節でグリグリと集中的に押しほぐす。このとき、鼻でゆっくりと息を吸い・吐きながら行う。10~20秒程度。いた気持ちいい程度の力加減で行う。痛すぎるほどの刺激は避ける。先が丸いペンやマッサージ棒などで行ってもいい

頭頂部ほぐしを行うお勧めのタイミング

頭頂部ほぐしは、気がついたときに、いつでも行っていいが、加藤先生一押しの時間帯は朝。朝日を浴びながらリラックスして行うと、気分がスッキリし、1日を快適に過ごせる