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【シャンプー2度洗い】白髪の予防・改善に!頭皮に負担をかけずに汚れをキレイに落とす洗い方

白髪対策には頭皮の血流をよくして栄養をしっかり毛根に届けることが重要

 私は、理美容業界時代とヘッドスパ専門家時代を合わせて20年にわたり、1万人ほどの白髪に悩む人たちのケアを行ってきました。

 その経験から断言できるのは、白髪を防ぐ・減らすためにできる対策はたくさんあるということです。白髪の主な原因は、老化や遺伝とされています。

 加齢によって髪の色素細胞であるメラノサイトが活力を失ってしまうのが、老化による白髪。また、白髪になりやすい家系に生まれると、白髪が生えやすくなります。しかし、年齢や遺伝に関係なく、白髪を招く最大の原因は、栄養不足と血流不足です。

 頭皮の血管は、もみあげ付近の側頭動脈から上は、糸のように細い毛細血管ばかりになります。そのため、頭皮の血流が悪くなると、末端の細い血管に血液が届きにくくなり、髪の毛を育てて黒く色をつけるための栄養が不足して、白髪につながるのです。

 したがって、白髪を予防・改善するには、まず、頭皮の汚れをきちんと落として頭皮環境を整えることと、頭皮の血流をよくして栄養をしっかり毛根に届けることが重要になります。

一度白くなった辻先生のひげも黒く復活した

頭のかゆみや頭皮の赤みがなくなる

 白髪を予防・改善するために、まず見直していただきたいのが、髪の洗い方です。あなたは、洗髪のとき、シャンプーを何回使っていますか?ヘアサロンでは「シャンプー2度洗い」が常識です。というのも、1度だけのシャンプーでは汚れを落とし切れないからです。

 頭皮と髪には、毛穴から出た皮脂や汗、雑菌、整髪料、ホコリなど、さまざまな汚れが付着しています。1回目のシャンプーは、それらの汚れを落とすことが目的です。

 このとき、頭皮は決してゴシゴシこすらないこと。シャンプーの泡が汚れを吸着してくれるので、頭皮全体に泡を押しつけてからシャワーで流すだけでじゅうぶんです。2回目のシャンプーは、頭皮をマッサージしながら洗います。

 1回目のシャンプーで油溶性の汚れがある程度洗い流されているので、2回目は少量のシャンプーでも驚くほどよく泡立ちます。キレイな泡を頭皮になじませながら、1~5分ほど頭全体を手根(手のひらの付け根にある膨らんだ部分)や指の腹でやさしくマッサージして、血流を促しつつ洗い流します。

 コツは、頭の筋肉と頭皮を上に持ち上げるようにマッサージすることです。頭の前と横は、前かがみになり両ひじをひざにつきながら行うと、力が入りやすく、楽にできます。

 正しい方法でシャンプー2度洗いを行うと、頭のかゆみや頭皮の赤みなどのトラブルも改善します。私も頭皮が弱いほうですが、横着して1回しかシャンプーしないと、頭皮がすぐかゆくなってしまいます。

 ちなみに、水道水に含まれる塩素は、頭皮の常在菌まで殺菌し、毛根にもダメージを与え、正常な発毛サイクルを乱して白髪や薄毛の原因となります。塩素の害をできるだけ避けるためには、シャワーヘッドを塩素除去タイプのものに替えるのがお勧めです。「浄水シャワーヘッド」や「塩素除去シャワーヘッド」でネット検索すると、 数千円でたくさんの商品が見つかると思います。

頭皮に負担をかけずに汚れをキレイに落とす 「シャンプー2度洗い」のやり方

①予洗い

ぬるめ(37~39℃)のシャワーで、髪の毛と頭皮全体をお湯で流す。60秒ほどかけて、おでこの上からえりあしまで、まんべんなくお湯をかける

② 1回目シャンプー 洗い

ぬるめ(37~39℃)のシャワーで、髪の毛と頭皮全体をお湯で流す。60秒ほどかけて、おでこの上からえりあしまで、まんべんなくお湯をかける

③ 2回目シャンプー洗い

シャンプーの泡を頭皮になじませながら、1~5分ほど頭全体をマッサージしてから洗い流す。マッサージは手根(手のひらの付け根にある膨らんだ部分)を使って行う。頭皮をギュッギュッと上に持ち上げるようにマッサージしたあと、後ろ回りに円を描くように回す