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【豆苗】は理想のダイエット食! 1年中安く購入でき ビタミンや食物繊維も豊富

2020/11/24

ウイルスへの抵抗力も強める

 私は予防内科医であると同時に、メディカルフード料理研究家としても活動しています。特に野菜や発酵食品の持つ力に注目しており、栄養療法として患者さんの治療に取り入れています。

 その私が、最近新たに注目しているのが「豆苗」です。スーパーの野菜売り場に行けば、一年中置いてある豆苗には、実は驚くほどさまざまな栄養素が豊富に含まれています。

 特徴的なのは、体内でビタミンAに変換されるベータカロテンと、ビタミンKが突出して豊富なことです。

 ビタミンAは、目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、細菌やウイルスへの抵抗力を強めたりする働きがある、特に大事なビタミンと言えます。

 ビタミンKは、骨の形成を助けて、骨を丈夫にするのに役立ちます。骨折や骨の異常を防ぐのはもちろん、日本には1000万人以上患者がいると言われている骨粗鬆症を予防するうえでも、ビタミンKの摂取はたいせつです。

 ほかにも、妊活中や妊娠中、授乳中の女性に必要な葉酸や、強い抗酸化作用を持つビタミンCも多く含まれています。

 葉酸が不足すると、血管がもろくなり、血管障害系の病気のリスクが高まります。ビタミンCの抗酸化作用で活性酸素を除去できれば、細胞の老化を防ぐことができ、髪や皮膚、内臓を若々しく保てます。

 つまり、豆苗に含まれる栄養素は、性別・年齢に関係なく、誰にでも必要なものなのです。

 最近は、豆苗をダイエットに活用するのも人気で、実際にやせた人もたくさんいるようです。これは、食物繊維の豊富さによるところが大きいと考えられます。

 食物繊維を摂取することで、腸内環境が整います。腸が元気になり、便秘の解消にも役立つことがダイエットにもつながるのでしょう。

 「豆苗の歯ごたえが好き」という人も多いと思います。これも食物繊維が豊富なことによります。食物繊維が豊富な野菜はよくかまなければならないため、少量でも満腹感が得られやすくなります。その結果、過食を防ぎ、無理なく食事の量を減らせるわけです。

 豆苗は、体を健康に若々しく保ちながらやせることのできる、まさに理想のダイエット食なのです。

発酵食品との組み合わせは抜群

 いろんな料理に幅広く活用できるのが、豆苗の利点の一つです。なかでも私が特にお勧めしたい食べ方は、「豆苗のみそ汁」です。

 作り方はできあがったみそ汁に、豆苗をキッチンばさみでチョキチョキと切って入れるだけ。とても簡単ですが、栄養バランス満点の理想の食べ物です。

 みそには、必須アミノ酸9種類がすべて含まれ、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素も豊富です。豆苗とみそを組み合わせることで、栄養効果は2倍にも3倍にもなります。

 みそ以外の発酵食品、例えば、納豆やキムチなどと豆苗の組み合わせも相性抜群です。食物繊維と発酵食品のダブル効果で、腸内環境がさらに整います。

 ビタミンCが壊れにくい食べ方としては、生がいちばんです。加熱する場合も、サッと湯通しする程度にとどめるのがよいでしょう。

 ビタミンCを生かそうと思えば、煮込むのはお勧めしません。ただ、ベータカロテンは油脂と合わせると吸収が高まるので、炒めるのはよいと思います。その場合も、長時間炒めずに、サッと火を通す程度にしてください。

 悪玉コレステロールを減らすオレイン酸が豊富なオリーブオイルを和えるのもお勧めです。

内臓脂肪を減らし脱ポッコリおなか

 ダイエット効果を期待する場合、食事の最初に食べるのが効果的です。最初に食物繊維をとることで、インスリンの過剰分泌を抑えることができます。ダイエットでは、インスリンの分泌をいかに抑えるかが重要となります。

 インスリンの分泌を抑えることができれば、内臓脂肪ができにくくなるのです。内臓脂肪とは文字通り、内臓の周りにつく脂肪です。

 内臓脂肪ができにくくなれば、すでに体内にある内臓脂肪をエネルギーとして消費するようになります。内臓脂肪が燃焼されれば、ポッコリおなかも解消するでしょう。

 今、食事はご飯や肉などから食べているという人は、まず豆苗などの野菜から食べるようにしてください。これだけでもインスリンの分泌が抑えられ、ずいぶん変わってくるはずです。

 豆苗は一年中手に入り、価格が安いのも魅力です。さらに、豆から上を切って使用した後、そのまま根を水に浸しておけば、新しい芽が出てきて再収穫できるようになります。あまりに簡単なので、豆苗を育てている人も多いようです。

 上の写真のように、日当たりのよいところにおいて、上手に栽培すれば、数日で食べられるようになります。このまま2~3回収穫できることもあります。

 一点だけ注意してほしいのは、水の取り替えです。水を替えずにずっと放置しておくと、雑菌が繁殖します。水は必ず毎日取り替えるようにしてください。

切った直後の豆苗
5日後。水だけで短期間にこんなに育つ!