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【焼き芋ダイエットのやり方】8キロ減!夏は冷たく冷やして食べるのがおすすめ

5年間毎日食べ続けて体重はずっと43㎏のまま

私は中学生の頃、大食いを続けて悪玉コレステロール値が急上昇し、医師から「このままでは死にます」と宣告されました。

それをきっかけに、高校に入るとダイエットに明け暮れることに。食事制限や運動など、あらゆるダイ
エット法を試しました。しかし、体形は理想に反するばかり。普通の食事をあきらめ、キャベツやリンゴ、コンニャクを主食にしても、さして体重は減らない。常に便秘で肌は乾燥し、ニキビや肌荒れが治らない……。体も心もボロボロでした。

ある日、そんな私を見かねた母が、弁当箱に焼き芋を詰めてくれました。「こんなものを食べたら太る」と思いましたが、おなかがすいて仕方なく食べてみることに。

すると翌日、1週間以上続いていた便秘が解消されたのです。

不思議に思って翌日も、その次の日もお昼にサツマイモを食べてみると、これまで何をしても減らなかった体重が、1週間で3㎏減。ポッコリおなかがペタンコになり、ニキビもきれいに治ったのです。ひどかったむくみもすっかり解消しました。

当時の私にとっては、まさに魔法のような体験でした。食べれば食べるほど体調がよくなり、ストレスフリーで、健康的にやせていく。腹持ちがよく、なによりおいしい! 出口の見えない苦しいダイエットから解放され、命を救われたといっても過言ではありません。サツマイモとの出合いに、いくら感謝してもしきれない思いでした。

それ以来、私は毎日欠かさずサツマイモを食べ続けています。一人暮らしを始めた大学時代は、いつも持ち歩いている焼き芋と学食の豚汁が昼食の定番。社会人になってからも、カバンの中に焼き芋を入れて持ち歩き、間食や、残業でおなかがすいたときなどに食べていました。海外旅行のときも、干し芋や冷凍した焼き芋を持って行きます。

16歳で焼き芋ダイエットを始めてから、かれこれ25年。リバウンドもなく、体重は当時8㎏やせたときのまま、今も43㎏をキープしています。

サツマイモは私にとって神のような食べ物

26歳で美容家として独立したとき、私はサツマイモの魅力について、改めて調べてみました。

そこでわかったのは、サツマイモは栄養的にも非常に優れているということ。ヤラピンと食物繊維の相乗効果で腸の働きを活発にし、便秘を解消してくれるのはもちろん、美肌に欠かせないビタミンCやコラーゲン、代謝アップと疲労回復を促すビタミンB群、むくみ予防によいカリウムなども含まれています。

サツマイモは「準完全食品」とも呼ばれるほど栄養成分が詰まった理想的な食材であり、NASA(アメリカ航空宇宙局)も「宇宙食に適切なスーパーフード」として注目しているほど。たんぱく質と脂質は少ないものの、それ以外の美容・健康成分はすべて網羅されているのです。

私にとって、サツマイモは「神」。最高のスーパーフードです。天からのすばらしい贈り物だと思って、毎日ありがたくいただいています。

無理せず長く、おいしく丸ごと、毎日食べる

「焼き芋ダイエット」のやり方と、成功のコツをお伝えしましょう。

ダイエットでいちばん大事なのは、無理せず長く続けること。厳しくてつらいダイエットは、自分にストレスを課すだけです。無理をすると、体を壊したり、リバウンドを招いたりしかねません。

サツマイモは、焼き芋または冷やし焼き芋の状態で食べるのがお勧めです。サツマイモの皮には、エイジングケアによいアントシアニンや食物繊維などの栄養が詰まっているので、皮ごと・丸ごと食べましょう。

食べるタイミングは、生活スタイルに合わせて、食べやすいときでOK。自分ひとりでパパッと済ませたい食事や、間食に焼き芋を取り入れると、続けやすいと思います。家族や友人と食卓を囲むときは、普通の食事を楽しみます。

上の図に、二つのモデルコースを紹介しました。日によって食べる量やタイミングが変わってもかまいませんが、とにかく毎日サツマイモを食べることがたいせつです。サツマイモを食べる目的の一つは、便のカサを増やすこと。食べないダイエットは便秘になり、体内に毒素がたまるばかりで逆効果です。しっかり食べて、スッキリ出して、循環のよい体を目指しましょう。

私は、ダイエットを成功させるには「ギルトフリーな生活をする」ことが不可欠だと考えています。「ギルトフリー」とは「罪悪感なし」という意味。ダイエットに取りつかれていた頃、私は飴玉1粒を口に入れるのにも罪悪感を覚えていました。食べることに罪悪感や嫌悪感を覚えてしまうと、生きていく楽しみが激減してしまいます。

その点、サツマイモはギルトフリーな食べ物です。おいしくて、食べれば食べるほど便秘が治り、きれいに健康になれるのですから、罪悪感なく食べることができます。
「無理なく!」「おいしく!」「ストレスフリーに!」を合言葉に、自分のペースで楽しみながら焼き芋ダイエットを続けてみてください。

意外に簡単に調理できる。マッシュすると重宝

最近はスーパーの店頭などでも焼き芋が年中買えるようになりましたが、実は、焼き芋は自宅でも簡単に作れます。しかも、特別な道具を揃えなくてもだいじょうぶ。電子レンジや炊飯器、フライパンなど、家にある調理器具や家電でおいしい「おうち焼き芋」ができるのです。外で買うより、断然、経済的です。

また、ねっとり甘い「紅はるか」、なめらかな舌触りの「シルクスイート」、ホクホク系の「紅あずま」、栗のような「なると金時」など、品種の食べ比べをしたり、好きな品種を選んで自分好みの味に仕上げたりすることができるのも、手作りならではの魅力です。

ちなみに、外出時に持ち歩いて食べるときは、ひと口大に切ってフライパンで焼いた焼き芋が便利です。

たいせつなのは、皮を傷つけないように指の腹で丁寧に洗ってから、皮ごと調理すること。食べるときも、皮ごといただきましょう。

焼き芋は、まとめて作って冷凍保存もできます(冷蔵保存は3日間、冷凍保存は1カ月が目安)。

焼き芋は、マッシュすると、サラダやコロッケ、デザートなどいろいろな料理に活用できて重宝します。

皮ごとジップ付きポリ袋に入れて手でつぶすだけでマッシュ完成

暑くなるこれからの季節には、冷たく冷やした焼き芋がお勧めです。

実は、冷やし焼き芋は、ダイエットにも好都合。4℃以下に冷ますことで、サツマイモのでんぷん質が、レジスタントスターチという物質に変化します。これは消化されにくいでんぷんで、腸内で食物繊維と同様の働きをし、血糖値やコレステロール値の上昇を防いだり、便秘を予防したりする効果があります。

冬は温かく、夏は冷たく、どうぞ焼き芋を年中楽しんでください。