邪気・呪い・悪霊の正体とは?
邪気・呪いの正体はいったいなんでしょうか。
僕は、物理学者であると同時に、陰陽師の家系に生まれた秘儀の伝承者でもあります。その両方の立場からお伝えすると、一般に邪気・邪念、あるいは悪霊と呼ばれているものは、人間の思考、念がモノに移ったり、空間にとどまったりして残ったものだと考えています。
ですから、生きている人の念もあれば、亡くなった人の念もあります。生きている人の強くドロドロとした思いは、生き霊と呼ばれることもあります。
また、人が亡くなったとき、生前のつらい出来事や、生に対する執着、人生で深く刻まれた後悔といったマイナスの念が、その場の雰囲気として残ったり、近くにあったものに移ったりすることがあります。
例えば、事故などで多くの人がいっぺんに亡くなった場合、そのときのつらい、悔しいといった念が、その土地に残るようなことです。
これらが、邪気や呪い、悪霊の正体だと考えられますが、このことを理解しておくと、その対処法も陰陽道の極意から自ずとわかってきます。
ここでは、空間や愛着のあったモノに残った邪念が悪さをして引き起こす、病気や体の不調を浄化によって鎮める方法をご紹介します。
今も昔も変わらず、強力な浄化アイテムである塩を使います。
特に、浄化効果が高い粗塩を使ってやるのがお勧めです。粗塩が用意できなければ精製塩で代用してもかまいません。
ただし、その場合、粗塩よりも効果は多少下がります。それほど高価ではないので、粗塩を常備しておくとよいでしょう。
邪気による体の不調には粗塩で髪を洗う
邪気にあてられて体の具合が悪くなったときは、塩で洗髪するのがお勧めです。
やり方は、粗塩で髪の毛だけを軽くもみ洗いして、お湯できれいに流すだけです。
この塩洗髪で、原因不明の頭痛や、なんとなくもやもやした不安がスッキリして、体調がよくなったという人はたくさんいらっしゃいます。
ある知人は、誰かから邪念を受けてしまい、夜中に涙が止まらなくなったことがありました。同時に重苦しい気持ちに見舞われましたが、塩洗髪をすることですぐに涙が止まり、重苦しい思いも一瞬で消えたそうです。
このかたの例のように、塩の浄化効果は即効性があるのが特徴です。また、迷惑な人や嫌な人が来たり、悪いことがあったりしたときには、昔から言われているように、塩をまくのも邪気払いに有効です。
両肩や、体の調子の悪いところに塩を振ることは体についた汚れを浄化することはもちろん、汚れを寄せつけなくする撃退と防御を兼ね備えた方法です。
なお、手元に粗塩がないときは、頭や両肩にパッパッと塩を振る真似をするだけでも浄化効果が期待できるので、試してみてください。