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【保江邦夫】神様を味方にする陰陽師の秘術② ~「寝れば天国」と「ほら吹きの術」

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月に一度は友人や知人といっしょに食事する

 前回、神様に降りて来ていただくためには、自分という存在を消して静かに過ごすこととお話ししました。しかし、人としての成長を考えると、社会という集団の中で、もまれて、ぶつかり合うことで自らを高め、進化していくことも、また必要です。

 誰かに叱られたり、意見の違いで他人ともめたりすることも人として進歩するには、たいせつです。

 昼間は、自分を磨き、高めるための〝修練の時間〞ととらえて、衝突や難題を楽しむようにしましょう。

 そして夜は、朝と同様に、できるだけ静かに、余分な音を立てないように過ごすようにします。

 夕食は、医師から特に指示がある場合を除き、食べたいものを食べられる分だけ食べてかまいません。本当に体が欲している食べ物は、消化吸収を高め、体のエネルギーも高めてくれます。

 そして、できれば月に1回程度は、友人や知人など、数人の人たちといっしょに食事する機会を設けるといいでしょう。これは、神道の儀式の一つである「直会(なほらひ)」に相当するものです。

 直会とは、神社での祭さい祀しの最後に神事に参加した一同でお神酒(みき)をいただき食事する行事のことです。

 神様に捧げた供物をいただくことで、神力を分けもらうというものです。

 会社の同僚や友人どうしで、直会になぞらえて会食していると、ふとしたときに、神様が降りて来られます。

 例えば、会食中に酔った人が発する言葉の中に、神様からのお告げが含まれていて、問題の解決につながることは少なくありません。

「寝れば天国」と唱えるとすべてがスムーズに進む

 次に、寝るときのとっておきの習慣をお伝えします。 寝床に入ったら、何も考えずに、「寝れば天国」と唱えて眠るのです。

 すると、寝ている間に神様が体の中に入り、邪気をすべて取り払ってくれるのです。 嫌なことがあって、むしゃくしゃしているときは、夜でなくてもいいので、「寝れば天国」と唱えて数時間眠りましょう。

 目覚めたときには、すべてが浄化されて、解決へと進んでいきます。 私は毎晩、「寝れば天国」と唱えて眠っていますが、おかげさまで、高校生の頃から、物事がすべてスムーズに運んでいます。

 不思議なことと思うかもしれませんが、神様に「すべて」を「完全に」丸投げすると、何事もうまくいくのです。

 私はこれを「神への全託(ぜんたく)」と呼んでいますが、主体的な考えを入れずに、流れのままに生きて、「どうぞ神様、好きにしてください」と、自己のこだわりや執着を捨てて、すべてを神様に委ねたとき、神様は手を差し伸べてくれて、すべてがうまく運ぶようになるということです。

 これまでお話ししたような「神様を味方にする過ごし方」を続けると、神様はいつでもあなたの側に降りて来て、手助けをしてくれます。

 例えば、お金にしても、なぜか必要なときに必要な分だけ入ってくるようになります。使い切れないほどの大金は入りませんが、お金に困ることはありません。

神様が降りて来られているときのサイン

 ちなみに、神様が降りて来られているときには、ある独特の現象が起きることが多いようです。

 それは、運転しているときに、前の車のナンバーが「99‐99」などゾロ目の数字をよく見かけるようになったり、突然、電灯がついたり消えたり、携帯電話がうまく動かなかったりするなど、理由もなく電気製品が異常な反応をするときは、近くで神様が手助けをしてくれているサインです。

 また、お香に火をつけて、煙が糸のように、まっすぐ高く伸びるときは、神様がそばにいる証拠です。古い剣術書には、お香の煙が途中で乱れる日は、外に難敵がいるから注意して行動する日であり、まっすぐ立ち上る日は、神様が見守ってくれているから、安心して出かけてよい日と記されています。

 近くに神様がおられるかを調べたいときは、お香を使ってみるといいでしょう。

神様が近くにいるときの兆しの例

●ゾロ目の数字をよく見かける
 例えば、前を走る車のナンバーが「99-99」など、ゾロ目の数字をよく見かけるときは、神様が近くにいて助けてくれている印

●電気製品が異常な動きをする
 突然、電灯がついたり消えたりする、携帯電話やスマホの動きがおかしくなったというときは、神様が降りてきている兆し

●お香の煙がまっすぐ立ち上る
 線香に火をつけて、煙がまっすぐに長く立ち上るときは、神様がそばで見守ってくれている印

秘伝中の秘伝「ほら吹きの術」で大願成就

最後に、陰陽師秘伝の大たいがんじょうじゅ願成就の「ほら吹きの術」をお教えします。下図のように、右手を内側にして、左手が外側になるようにして組み、左右に親指どうしを合わせるようにします。陰陽道では、この手の形を「ほら」と呼びます。

 そして、ほらの親指の隙間に、唇を当てて、3回願い事を唱えます。ほら吹きの術は、たったこれだけのことですが、即効性があり、効力が非常に高いのが特徴です。

 ある女性にほら吹きの術を教えたら、わずか1カ月で家族に関する願望が次々と叶ったという報告がありました。

「ほら吹き」は、いつ吹いてもよいですし、何回吹いても(唱えても)かまいません。 

自分の願い事でほらを吹いてもよいのですが、できれば他人や世の中の幸せを願うほうが、叶いやすいようです。 また、私の経験では、家の四隅に盛り塩をしてから、ほら吹きの術をすると、より効果が高まるようです。

 盛り塩は、海の粗塩を使って、小皿にこんもりと盛ってください。粗塩は、週に1度くらいの頻度で取り替えるとよいでしょう。 ほら吹きの術の効果は絶大です。ぜひ試してみてください。

(おわり)

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