人類太古の音を奏でる楽器とは?
聴くだけで場が清まる、「人類太古の音を奏でる」と言われる楽器をご存じでしょうか。
由緒ある神社では、神様を迎える御扉(みとびら)を開ける儀式で、今でもこの楽器が使われることがあります。
その楽器とは「石笛(いわぶえ)」です。
石笛とは、石に自然の穴が開いたもの。
ニオ貝などの二枚貝が自分の身を護るために酸性の粘液を出し、石を溶かしながらもぐり込んだ跡が穴として残ります。
また、気の遠くなるほどの年月をかけて水滴がポタリポタリと石を穿った結果だったり、火山が吐き出した溶岩が冷えて固まった場合などもあります。
穴の大きさ、深さ、位置など1つとして同じものはなく、
その自然の形に人間のほうがが息吹を合わせ音を出します。
その音色は、天に届けとばかりに甲高く、その音圧は、その場の隅から隅までを満たしてしまうほどの迫力があります。
そのため、石笛を聴くと、人の心は洗われ場は清まると言われます。
一期一会の音空間を創造する石笛演奏家
フルート奏者だった横澤和也さんは、たまたま訪れた天河大辨財天社で宮司に石笛を手渡されたのをきっかけに、石笛の音色、響きに魅せられ、一期一会の音空間を創造する石笛演奏家になりました。
これまで、伊勢神宮をはじめ多くの寺社での奉納演奏のほか、米国カーネギーホール、ギリシアのオリンポス神殿、スペインのサグラダファミリア大聖堂など、海外の演奏も数多いといいます。
『ゆほびか』編集部では、横澤和也さんに「2020年は新型コロナウイルスに
翻弄されましたが、21年こそはいい年になりますように」という願いを込めて、演奏を依頼しました。
現在発売中の『ゆほびか』2021年2月号では横澤和也さんの約40分にわたる演奏を収めた「神様を呼ぶ石笛CD」を付録としています。
試聴は↓コチラ。
また、「神様を呼ぶ石笛CD」の特集記事を13ページにわたって掲載しています。
興味のあるかたはどうぞお手にとりお確かめください。