「ホ・オポノポノ」に出会って実感した言霊のすごい力
前回までは、今、魂磨きが大切な時代になっているというお話をしました。
では、具体的にどのようにして魂磨きをしていけばよいのでしょうか。誰でも簡単にできて効果的なのは、言霊、音霊の活用です。
特定の言葉や音の響きには、魂を浄化するパワーがあります。特に、単語の末尾が母音で終わるという特徴を持つ日本語の音の響きは、他の言語に比べて鎮魂の作用が強いので、魂に響く言葉を声に出して唱える方法が向いているのです。
そこで、ここではまず、強力な言霊である「ホ・オポノポノ」の話をしたいと思います。
ホ・オポノポノとは、ハワイに古くから伝わるセルフクリーニング法、つまり心を浄化する方法です。手法自体は簡単ながら、実に奥深いものです。
ホ・オポノポノでは、私たちが抱えている問題の多くは、私たちの「外」ではなく、「内」にあると考えます。
「内」とは、自分の中にいるもう一人の自分のこと。心理学ではインナーチャイルド(内なる子ども)、ハワイの言葉では「ウニヒピリ」と呼ばれます。
魂の記憶が詰まっているウニヒピリに向けて、「ありがとう」「ごめんなさい」「許してください」「愛しています」の4つの言葉を語りかけることで、これまで抱えてきた辛い記憶を消去できるというものです。
ホ・オポノポノを実践することで魂が浄化され、自分の存在を根源から許し、受け入れ、たいせつにして「ほんとうの自分」を生きられるようになります。
私がホ・オポノポノに出合ったのは、今から12〜13年前のこと。まだ日本に入ってきたばかりの頃に、試しに実践してみました。
自分自身に対して「ありがとう」「ごめんなさい」「愛しています」という言葉をかけることは、すでに日本で実践されているメンタルワークにもあり、正直、それほど珍しい体験だとは感じませんでした。
ところが、「許してください」という言葉を口にしたとき、なぜかわかりませんが、心にズシンと深く響くものを感じたのです。
その瞬間から、私にとってホ・オポノポノの4つの言葉の中で、最も重要なものは「許してください」になりました。
潜在意識の中に深く刻まれた「傷」があった
なぜ、「許してください」という言葉が私の魂に強く響いたのか、理由を考えてみました。
私たちの魂には、人それぞれ生まれる前から積み重ねられた「カルマ(業)」があります。
それは前世での自分の行いによるものかもしれませんし、先祖の行いを子孫として背負っているものかもしれません。いずれにせよ、魂レベルで抱えているカルマがあるのです。
カルマは、顕在意識では自覚がなくても、潜在意識の中に深く刻まれ「魂の傷」となっている可能性があります。そして、ホ・オポノポノを実践することで、自分自身の魂の叫びに気づくことができます。
私の場合でいえば「許してください」という言葉が深く心に響いたことから、魂が「許されたい」と悲鳴を上げているんだ、と気づくことができたわけです。
また、これはホ・オポノポノ本来の意味とは異なるかもしれませんが、神道の考え方からも解釈できると思い至りました。
すなわち「許してください」という言葉には、祖霊の罪穢れを祓い清め、自分自身も含めたすべての魂に鎮魂と浄化をもたらす偉大なパワーが宿っているということです。
そこで私は、「許してください」の言葉をベースに、自分用にオリジナルのホ・オポノポノ「ゆうポノポノ」を作りました。
(次回へ続きます)