一般社団法人日本ピルビスワーク協会代表理事・ボディアナリスト 立花みどり
頭蓋骨のずれを正せば小顔になる
私はこれまで30年以上にわたり、あらゆるボディワークのプログラムを研究してきました。また、数万人にも及ぶ現場指導の成果から、即効的に体のバランスを改善できる「立花メソッド」を考案しました。
「立花メソッド」は骨盤矯正を中心に行います。骨盤を調整すると、背骨から頭蓋骨も変わります。骨盤と頭蓋骨もつながっているからです。
例えば、骨盤矯正を施した人から、「小顔になった」「顔のシワやたるみが消えた」という声をよく聞きます。
「骨盤を調整しただけで、顔は触っていないのになぜ?」とよく聞かれますが、これは骨盤と頭蓋骨がつながっている証明なのです。
顔は頭蓋骨にあります。骨盤を調整すると、背骨から、頭蓋骨の後ろの部分である後頭骨に伝わり、頭のてっぺんの頭頂骨、頭頂骨から前方部の前頭骨、左右の側頭骨まで調整されます。
顔が引き締まったり、顔つきや表情が変わったりするのもあたりまえなのです。人によっては、声のトーンや話し方、頭のひらめき、集中力まで変わる人もいます。
私がこの変化に気づいたのは20年ほど前です。そこで「骨盤矯正で顔が変わるのなら、頭蓋骨をダイレクトに整えたら、もっと大きな変化が得られるのでは?」と考え、試行錯誤を重ねて考案したのが、今回紹介する「頭蓋骨ゆるめ」です。
頭蓋骨は、28個の骨が組み合わさって形成されています。加齢や生活習慣などで、それらにずれが生じてくると、顔が広がり、大きくなってきます。
頭蓋骨ゆるめでこれらのずれを矯正すれば、広がった顔がコンパクトに、小顔になるほか、たるみの解消や、目と眉が中心に寄って目鼻立ちのはっきりした顔になってくるのです。
顔の輝きが増し理想の男性に出会った
先ほど頭のひらめきもよくなるという話をしましたが、頭蓋骨ゆるめは脳やメンタル面にもプラスに働きます。また、運気も上昇するのです。
コンディションが悪いと、人は誰でも多かれ少なかれ顔に現れます。体調面のほか、仕事がうまくいかない、人間関係で悩んでいるなど、精神的な不調も顔に出てきます。
そのようなときには、運気も下がるものなのです。何万人も施術してきた私の経験からも、「運気は顔に出る」とはっきり確信しています。
私たちの眉間の上には、「第三の目」があると言われています。「第一の目」は本来の目を指し、「第二の目」は視覚以外の知覚器官(鼻や耳など)です。
そして「第三の目」は、脳の松果体という部位に対応しています。松果体は、直感力と知恵に由来する場所です。それゆえ、「第三の目」が開眼すると直感がさえ、アイデアがひらめくなどの変化を感じられるようになるのです。
エグゼクティブやVIPと呼ばれるかたがたは、よいお顔をなさっています。そのようなかたたちに頭蓋骨マッサージを施術すると、直感力が高まり、変化に敏感になります。
「ビジネス上のひらめきや決断力が上がった」「取引がトントン拍子に運んだ」「相手のニーズを細かく捉えられ、大きな仕事が舞い込んだ」「会いたいと思った人に会えた」などの報告をしてくださいます。
社会的に成功した人は、「運のいい人」と呼ばれることがあります。もちろん運に恵まれているのは確かですが、悩みも多く、苦労も人一倍あります。
直感や判断力、知恵で悩みを解決し、苦労を乗り越えた結果、幸運をつかんでいるのです。
頭蓋骨ゆるめは、困難を乗り越えるための直感力、判断力を鈍らせない、「運をよくする」「幸運を保つ」ためのツールでもあります。
この運とは、もちろんビジネス上の話だけではありません。
頭蓋骨ゆるめを受けていたある30代の女性は、受けるたびに顔が若返り、輝いていっているなと感じていました。すると間もなく、理想の男性と巡り合い、おつきあいすることになったのです。
その後、その男性とは別れたようですが、すぐにまた別の出会いがあり、現在もとても幸せそうです。頭蓋骨ゆるめで顔が引き締まり、輝くようになると、人や縁も引き寄せるのです。
頭蓋骨ゆるめのポイントは髪の根元をつかんで、引っ張るところにあります。
頭蓋骨の周りは、筋膜で覆われています。筋膜が硬いと、頭蓋骨は動きません。筋膜を引っ張ってほぐし、柔らかくすることで、頭蓋骨も動きやすくなります。
頭蓋骨ゆるめは、1日のうち、いつ行ってもかまいません。ただ、髪の毛には邪気がたまりやすいと言われます。頭蓋骨マッサージを行うと、頭部が温まり、邪気を払えるので、就寝前に行うのがお勧めです。
20年来の試行錯誤でついに完成!第三の目が開く頭蓋骨ゆるめのやり方
≪後頭骨のゆるめ方≫
≪側頭骨のゆるめ方≫
≪前頭骨のゆるめ方≫
左側が終わったら、手と頭を右に替え、≪後頭骨のゆるめ方≫≪側頭骨のゆるめ方≫を同様に行う
※1回行うだけで効果がありますが、何回行ってもかまいません
※左側が終わったら、鏡で左側が引き上がっているのを確認して、右側を行うのが効果的です
※1日のうち、いつ行ってもかまいません。即効性がありますので、外出の前などもお勧めです
※髪が短いなどで髪がつかめない場合、手のひらを頭皮に押し付けて、上に引き上げてもよい
脳神経外科医も推薦!脳疲労を取りひらめきも高める【頭蓋骨ゆるめ】
菅原脳神経外科クリニック院長 菅原道仁
頭痛やめまいの原因は姿勢の悪さ
私のクリニックには、頭痛、めまいでお悩みのかたがたくさんいらっしゃいます。皆さん、「脳の病気なのではないか」と相談に来られますが、診察すると、8割以上は「姿勢の悪さ」からくる症状です。
姿勢の悪さによって起こる頭痛は「筋緊張型頭痛」、めまいは「めまい」と呼ばれています。
「姿勢が悪いだけで、深刻な頭痛やめまいが起こるはずがない」と思われるかもしれませんが、悪い姿勢は想像以上の被害を体にもたらします。
前傾姿勢を長時間取り続けると、皆さんが思うよりも首や肩の筋肉に負担がかかっているのです。
私たちの頭の重さは、約4~5㎏。ちょうどボウリング球と同じくらいの重さです。両手で持つのもたいへんな重さのものを、私たちは体の最上部に置いて、生活しています。
頭部を全身で支えるとき、ポイントとなるのは骨盤です。それは骨盤の向き、角度によって頭の位置が決まるからです。
長時間座り続けたり、また加齢や疲れなどでも、骨盤は徐々に後ろに傾いていきます。尾骨が前方に入り込むように骨盤が後傾すると、腰は曲がり、背骨がゆがみ始めます。
その結果、首が前に出て、頭蓋骨はあごを突き出したような角度となり、腰が曲がった老人のような姿勢になります。
この状態になると、頭部は最大5倍以上、27㎏ほどの負荷となります。首と肩で27㎏もの重さを支えようとすれば、頭痛、めまい、肩こりなど、多くの症状が引き起こされるのも当然です。
また、全身がゆがむことで、体のいたるところに症状が出るのです。
このような症状を解消するには、骨盤をきちんと立てたよい姿勢を保つことがたいせつです。みどり先生が指導されている骨盤矯正も、これがねらいになっています。
ただ、現代はデスクワークが増えたことで、座る時間が長くなったり、スマホを操作する時間が増え、どうしても前傾姿勢になる機会が多くなります。
一時的に骨盤を正しても、ふだんがその生活では姿勢はどうしても悪くなります。
そこでお勧めなのが、立花先生も勧めている「頭蓋骨ゆるめ」などのヘッドマッサージです。
頭皮の血流を改善し白髪や薄毛にも効果
ヘッドマッサージを行うと、頭皮が温まり、血流改善が期待できます。頭蓋骨を覆う骨膜がほぐれ、首周りの疲労が取れます。
私が特に注目している頭部の疲労ポイントは、頭蓋骨の骨膜と、首、背中の筋肉とのつなぎ目の部分です。衣類や靴などでもそうですが、解剖学的にも、組織のつなぎ目は最も疲弊しやすく、ガタがきやすいところなのです。
場所で言うと、後頭部の頭と首のつなぎ目のあたり、また、表情筋と頭蓋骨の骨膜とのつなぎ目に当たる、こめかみ周辺の側頭筋の辺りです。
頭全体をマッサージしながら、特にその辺りをもみほぐすことで、効率よく疲れが取れ、ガチガチにこり固まった筋肉をほぐせるので、美しい姿勢がとりやすくなります。
正しい姿勢がとれるようになれば、頭痛やめまいの改善につながります。
私たちの脳は、心身にストレスがたまると、これ以上、脳を酷使しないように省エネ稼働を始めます。つまり、さぼろうとします。
脳は私たちに新しい発想を選択させず、同じものを食べる、同じ服を着るといった、マンネリ生活をさせようとします。
そのほうが脳に負担がかからないからです。喜怒哀楽も脳が疲れるので、日常生活でも無気力になります。これは、脳の老化やうつの原因にもなります。
こうした状態の解消にも、ヘッドマッサージは役立ちます。ヘッドマッサージで心地よくなれば、脳疲労やストレスが解消されます。すると、脳に余力が生まれ、活動区域を増やせるからです。
ヘッドマッサージでリラックスした後、仕事がはかどったり、ひらめきや集中力が上がったりするのは、これが理由です。
それに、ヘッドマッサージをすると、単純にすごく気持ちいい。このような喜びの感情は、脳を若々しく活性化させてくれます。
また、ヘッドマッサージで、頭皮の血流が改善されれば、加齢などによる白髪や、頭皮トラブルによる薄毛、顔のシワやたるみなどのケアにも有効だと考えられます。
ヘッドマッサージによるストレス軽減、癒し効果は、症状の改善のみならず、日々の生活や仕事などのパフォーマンスを上げるとても有効な手段なのです。