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「予祝」「前祝い」のワクワク感は免疫力を高め健康をもたらす

2020/03/17

 私は、大阪で西洋医学と東洋医学に自然療法、心理療法、手技療法などを併せた「統合医療」のクリニックを開いています。

 統合医療を始めたきっかけは、どんな患者さんにも自分の家族を診る気持ちで接したい、そのうえで一人ひとりに合った治療をしたいと考えたからです。

 そんな私のクリニックには一般的な内科疾患の患者さんに加え、ガンや難病の患者さんが月に150人以上来院します。

 残念なことには、難病の患者さんの大半が、「自分の病気は治らない」というネガティブな思いを抱えています。

 実は、ほとんどの場合においてこうした思い込みが免疫力を下げるほうに働き、結果、病気が治らないという現実を引寄せているのです。ですから初診のときには、そうした思い込みを書き替えるカウンセリングから始めなくてはいけません。

 その一つが自宅でできる方法として勧めている、「予祝」という名前のセルフイメージトレーニングです。

 予祝とは、私たち日本人が昔からやってきた願いを叶え、夢を引き寄せる法則です。おなじみの盆踊りやお花見も、豊作を願って先に喜び感謝する予祝の習慣です。

 皆さんも、前祝いに参加し、乾杯をした経験が一度や二度はあるかもしれません。この景気づけ的な習慣も、予祝の法則から発しているのです。

幸せな未来を想像すると免疫力が上がる

 私が予祝を取り入れたカウセリングを始めたのは15年前です。アメリカの学問であるNLP(神経言語プログラミング)を学んだことに端を発しています。

 私が特に着目したのは、その人の現在の意識が脳に働きかけて運の善し悪しに影響、さらには免疫力や治癒までも左右するという理論です。

 例えば、「自分の病気は一生治らないのでは……」とか「検査で悪い結果が出たらどうしよう……」などの不安、恐怖、心配といった感情があります。こうしたネガティブなイメージを持ち続けていると、元来、一つのことしか考えられない脳は、思考に引っ張られてネガティブなほうへと傾きます。

 すると、脳の苦痛系の機能が動きだして、ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されます。ストレスホルモンが増えることで、自律神経の働きが乱れ、免疫力が低下します。これが、治る病気も治らないという結果を招くわけです。

 逆に病気が治ると信じて、「病気がよくなったらこれをしよう」や「ここに行こう」などと、ワクワクするポジティブなイメージを持つと、結果は180度変わります。

 脳は一つのことしか考えられませんから、ワクワクした感情や思考のおかげで、治癒を邪魔するネガティブなイメージが打ち消されます。

 また、脳の報酬系の機能が動きだし、〝幸せホルモン〟と言われるドーパミンやオキシトシンが分泌されます。

 これらのホルモンが分泌されるほど、自律神経の働きがよくなり、免疫力が上がるほうに働きます。

 私は、統合医療の一つとして、患者さんの必要に応じて予祝をやってもらっています。予祝を取り入れたことで、病状の改善に多くの成果が上がっています。

紙に書いて貼り声に出して読む

 私がクリニックの患者さんに実際に勧めている予祝のやり方をご紹介しましょう。
 まず、「病気や症状が改善したらいちばんに何がしたい?」と、自分に問いかけます。答えを適当な大きさの紙に、できるだけ具体的に書いてもらいます。

 思い浮かべるだけでもワクワクし、ときに顔がニヤけてくるぐらいの「いちばんしたいこと」を紙に書き出していきます。

 さらに、同じ紙に「何が起こってもだいじょうぶ」という言葉を書き足していきます。書いた紙を自宅のリビング、寝室、キッチンなどに貼っておき、1日に1回程度、気づいたときに読み上げます。

 その際に、ピースや万歳など願いが叶ったときに自分がしたい喜びのポーズを取ってもいいでしょう。前祝いの喜びのポーズを加えると、脳に、よりワクワク感が伝わります。

 患者さんに特に注意して欲しいのは、インターネットで病気の情報を調べないことです。ネット上には、ネガティブな病気の情報がたくさんあります。情報に振り回されて、せっかくの予祝の効果を半減させないことがたいせつです。

 ぜひ皆さんも、ワクワクしながら、予祝でより健康で幸せな人生を引き寄せてほしいと思います。

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