ゆほびか ゆほびか
  • 文字サイズの変更
  • 大
  • 中
  • 小
  • SNS
  • twitter
  • facebook
  • instagram

「神聖幾何学」—心身が癒やされ金運もアップする不思議の模様

ミクロ世界からマクロ世界にまで見られる不思議な模様

 自然界のものは時折、高度に幾何学的な模様を見せます。例えば結晶だったり、植物の花びらや葉だったり、昆虫の体の一部だったり……。

 それらを見たとき、私たちはえもいわれぬ美しさを感じます。これは、見る人を選ばない、先天的とも言うべき感覚です。何の知識も持たなくても、この幾何学模様には何か深遠な意味が含まれる、真実を内包している——。そう思わされるのです。

 こうした幾何学模様は、ミクロの世界からマクロの世界に至るまで存在しており、古代より綿々と受け継がれてきました。そのモチーフは、さまざまなアートやシンボルマークの中に見ることができます。

 これらの模様は、いつしか「神聖幾何学」と呼ばれるようになりました。神聖幾何学は、不思議なことに国や文化を問わず、世界共通で存在することがわかっています。

 神聖幾何学に関する優れた研究書に『フラワー・オブ・ライフ』(ナチュラルスピリット刊)があります。著者のドランヴァロ・メルキゼデク氏は、本書の中でエジプト・アビドスの神殿の壁に描かれたいくつもの模様について語っています。

 それが最も重要な神聖幾何学模様の1つであり、書名にもなったフラワー・オブ・ライフです(図)。

すべて正円で構成された神聖幾何学模様の中でも最も重要なものの1つ。重なり合った円と円によりさまざまな図形が内包される。2つの円の重なりはヴェシカ・パイシーズ(魚の器:細胞分裂の形)、6つの円の重なりはシード・オブ・ライフ(生命の種)、中央付近の円の交叉点を結ぶとツリー・オブ・ライフ(生命の樹)になるなど、多数の神聖な図形を見て取れる

 フラワー・オブ・ライフは、エジプトやトルコ、イスラエルなど古代文明に縁深い地域をはじめ、イギリスやアイルランドなどのヨーロッパ、チベットや中国、日本などアジアでも、宗教施設や彫像、芸術品などの中に見ることができます。となれば誰でも、その背後に大いなる存在を感じざるを得ないでしょう。

人類と宇宙全体を貫く根本法則が隠されている

 古今東西の識者たちは、異口同音にこう語ります。「神聖幾何学は生命や宇宙の根源、構造を示すものだ」と。私たち人類と宇宙を貫く根本法則が、そこに隠されているのです。

 そして、私たちが神聖幾何学模様を見るとき、意識と魂は、忘却の彼方へと追いやられたその根本法則を思い出す方向へと向かいます。

 ドランヴァロ・メルキゼデク氏はこう語ります。

「雛鳥が卵の殻を破り、暗闇の中から日の光のもとへ出るようなもので、人間としての目覚めの始まりです。古代人によって「マカバ」と呼ばれていた、神聖かつ神々しい光の体が現実のものとなります」(『フラワー・オブ・ライフ』第1巻より)。

 光の体(ライト・ボディ)とは、肉体と重なり合ったフィールド(場)のこと。これを活性化することで、ハイヤーセルフと呼ばれる高次元の意識とつながりやすくなります。本来は誰もがライト・ボディを持ちますが、私たちの多くはそれを忘れ去ってしまっています。

神聖幾何学模様には、ライト・ボディの存在に覚醒し、それを活性化させる力があると目されるわけです。

気づきが得られ心身も癒される

 引用したように、ライト・ボディの活性化に関わる重要なキーワードとして、ドランヴァロ・メルキゼデク氏が挙げるのがマカバです。これはフラワー・オブ・ライフと並んで重要とされる神聖幾何学模様です。

 すべての面が同一の多角形で構成される正多面体は、古来、神聖なものとされてきました。

 正多面体は5種しか存在しないことが数学的に証明されていますが、そのうちの1つである正四面体は、4つの正三角形から構成されます。

 これを2つ組み合わせたものがマカバ(図)です。星形二重四面体とか、星形八面体とも呼ばれ、平面で捉えると魔除けの力があるとされる六芒星になります。

2つの正四面体が重なったもので、フラワー・オブ・ライフと並んで重要視される。ドランヴァロ・メルキゼデク氏の考察では、あらゆる人間の周りにあるエネルギーフィールドの形であり、この形を原理として体現できれば、完全な真空でも宇宙エネルギーを得て生命を維持できるという。将来的には、宇宙全体が生きたマカバ型のフィールドであることが証明されるかもしれない


 ドランヴァロ・メルキゼデク氏は、レオナルド・ダヴィンチの人体図とマカバを組み合わせた絵によって、その重要性を考察しています。

レオナルド・ダヴィンチの人体図とマカバ。人体図は人体比率の神秘を描いており、これもまた神聖幾何学の1要素だといえる


 この考察は高度で複雑な内容なのですが、ごくかいつまんで言うと、この絵は、人間と宇宙間のエネルギーの流れ方を象徴的に表しています。マカバは、あらゆる人間の周囲にこのような形で存在するのです。

 そして、現代科学は実際に、マカバ形のエネルギーフィールドを発見しつつあるそうです。宇宙全体が、生きたマカバ型のフィールドであるかもしれないとも氏は語ります。

 少々重厚な話になりましたが、以上をまとめると、マカバを目にしたり、身につけたりすると、ライト・ボディへの覚醒の助けとなります。

 それが進むにつれて、現実世界に即していえば、さまざまな気づきやひらめきが得られ、感性や才能が磨かれて、意識と生き方、心と体が劇的に書き換わっていきます。

 仕事やお金、心身に不安・不満がある人も、状況が反転していき、好ましく感じられるようになることでしょう。
 さらに端的に言えば、心身を癒やし、金運をはじめあらゆる運気を向上させうる幸せの幾何学模様——それがマカバなのです。

●参考文献/『フラワー・オブ・ライフー古代神聖幾何学の秘密』(ナチュラルスピリット)

関連記事