「旦那も子どもも在宅が増えて休まる場所がない」「家族がコロナになったときの隔離部屋がない」「いざというときの備蓄品を置くスペースがない」……withコロナ時代の悩みを一挙に解決できる「3日片づけ」をご紹介しましょう。
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【第1回】部屋割りから見直すことで家族みんなが自分の「枠」を意識する「3日片づけ」
【第2回】やることが明確で悩まない!順序通りにこなすだけの「3日片づけ」プログラム(本記事)
【第3回】成功のコツは家族への 「魔法の声かけ」とモノに向き合う「心の全出し」
やることが明確で悩まない!順序通りにこなすだけの「3日片づけ」プログラム
1日目はクローゼット、押し入れの「全出し」
1日目は、クローゼットや押し入れなど、バックヤード(収納)の全出しを行います。
そもそも、使っているモノは出しっぱなし、使っていないモノを何年も大事に収納しているというご家庭が多いのです。使っていないモノは処分して、使っているモノをしまいましょう。
全出しは、家の中の棚卸しです。しまっていることすら忘れていた不要なものが出てきて、処分しやすくなります。一度出してしまったモノは、処分するか戻すかしか道はないので、手放そうと吹っ切れやすくなるのです。
また、空間を空けることで、収納場所の大きさがわかります。コロナ禍や災害対策で必要な、備蓄品の置き場所も確保できるでしょう。
片づけは疲れるので、1日がんばるためにも、お昼休憩やおやつ休憩はきちんととってください。
家が広くて、全出しが1日で終わらない場合は、この1日目を数回行うとよいでしょう。
2日目は水回り・キッチン設計通りの枠を守る
2日目は、キッチン、洗面所、トイレなどの水回りです。ここもバックヤードと同様に、全出しします。
そして、空間をピカピカに磨いてから、必要なモノを収納しましょう。収納する際は、適切な場所へ仮置きし、どこにも当てはまらないモノは、パブリックスペースのバックヤードへ置きます。
枠の中に収めきれる量にするため、入らない場合は、入れ子に収納できる容器にするなど、道具の選び直しも検討してください。
キッチンは、シンク上には何もない状態が最終ゴールになります。洗剤をたくさんストックしている人は、よく使うモノのストックを1つだけ持つようにしましょう。
水回りは、そこで使用する道具に合わせて設計されているため、「これはここで使う」という枠の意識をしっかり持って、モノを厳選していくのがポイントです。
3日目は玄関・リビング個人のモノがない空間に
リビングは、個人のモノが置かれているから散らかってしまいます。この2日間で、バックヤードを全出しして、個人のモノをプライベートスペースに移動すると、パブリックスペースのリビングには、共用品だけが残るので、モノが少ないスッキリした状態になるでしょう。
プライベートスペースが散らかっていても、みんなが使うリビングがキレイだと、「ここに座ってお茶しよう」という気分になれ、家族の団らんも増えます。書類は、必要なものだけ、最後にファイリング作業を行います。
玄関は、スペースが小さく、収納の枠が明確なので、全出ししても片づけやすいはずです。
3日目が終わると、本当に必要なモノだけが残って、収納スペースに空きがでてきます。これからの時代は備蓄品の収納が必要なので、ぎっしりと収納せず、7割収納を目指すとよいでしょう。
実際のタイムスケジュール例
■Hさん邸(家族4人、マンション3LDK)の場合
リビングに隣接した6畳間の和室に家族全員で寝ていた。部屋割りがないため、リビングにモノが集中していた。そこで、子ども部屋を洋室1・2に作り、夫婦の寝室を和室に変更することにした。
(第3回に続きます)