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withコロナ時代の「3日片づけ」【第3回】~1回やれば一生散らからない!お金も時間も増えて家族が笑顔に!

「旦那も子どもも在宅が増えて休まる場所がない」「家族がコロナになったときの隔離部屋がない」「いざというときの備蓄品を置くスペースがない」……withコロナ時代の悩みを一挙に解決できる「3日片づけ」をご紹介しましょう。

決して非難せず寄り添うように言う

 「3日片づけプログラム」でよく相談されるのが、「夫が片づけてくれない」「夫がガラクタを捨ててくれない」といった妻からの悩みです。

 カメラやパソコンの空き箱をとっておくなど、使わないものでスペースが占領されていて、妻がイライラしていても、夫は「キレイに片づいている」と思っているのです。

 そういう場合は、夫のモノを置く「押し込み部屋」を作って、パブリックスペースから移動するようにしてください。勝手に捨てるのは絶対ダメで、大ゲンカになります。

 押し込み部屋は、自分の家ではなく〝隣の101号室〟だと思うと、気持ちもラクになります。

 それ以外の場所がキレイに片づいていると、101号室の夫もキレイにしようという気持ちが出てきて、片づけ始めるというケースはよくあります。

 また、「こんな汚い靴をなんで置いているの?」といった言葉で夫を非難すると、反発しか返ってきません。そのため、捨ててほしいものがあるときは、寄り添うように話すことがたいせつです。

 例えば、電車の中で他人の靴を見て、「靴が汚い人って、洋服がちゃんとしてても印象が悪くなるよね。あなたは違うよね?」といった話し方をします。夫のプライドを損ねないように、靴が汚いのはよくないことだと伝えるのです。

 以下に、夫や子どもが片づけをする気になる「魔法の声かけ」例をご紹介しますので、困ったときはぜひ実践してみてください。

 魔法の声かけによって、夫婦仲がよくなることも期待できます。

モノと向き合うと捨てられる

 モノを手放すのは、実は難しいことです。それが本当に必要なモノなのか向き合わないといけないので、「また今度考えよう」と先送りにして、捨てずにとっておくことも多いのです。モノを手放せるようになるためには、「心の全出し」をお勧めします。

 モノと向き合って、「どうして捨てられないのか」「これがあることで自分の理想の暮らしがかなうのか」「これは今の私に必要なのか」と自分に問いかけ、心にある思いを全部文字にしましょう。

 すると、本当に必要なモノ以外は、「なくてもだいじょうぶそう」という気持ちになっていき、手放しやすくなるのです。

 新婚旅行で買った籐バッグを、10年間捨てられないかたがいました。しかし、ちゃんと向き合ったら、「洋服に合わないから」と使わない理由がわかって、気持ちよく捨てられるようになったのです。

 また、「お金に換えることができるなら手放してもいい」と思えるモノは、フリマサイトやオークションで売るなどして、手放しましょう。

 空間が空くうえに、お金までもらえて、そのお金を自分がやりたいことのために使えるのです。逆に、「お金には換えられない」という大事なモノは、捨てなくていいのです。

ちゃんと調べれば処分できないものはない

 モノを捨てられない理由で「処分法がわからないから」と言うかたがいます。けれど、今はインターネットにいろんな情報が出ていますし、調べようと思えば簡単に調べられます。

 そういった理由を述べる人は、「粗大ごみを出すのがめんどう」など、結局はちゃんとモノと向き合ってないだけなのでしょう。

 処分法がどうしてもわからないものは、役所やメーカーに電話して聞くこともできます。例えば、ペイント(塗料)など、化学的なモノのなかには、メーカーから「こちらで処分するので送ってください」と言われたこともありました。処分できないものはないのです。

 また、いらなくなったモノは、捨てなくても、売る、譲る、寄付するという方法もあります。

 ブランド品などは、インターネットから複数の業者に見積りをとって決めると安心できるでしょう。

何もないテーブルでごはんを食べる幸せを

 片づけの考え方は、一人暮らしのかたでも同じです。まずは全出しをして、洋服、化粧品、備蓄品など、枠を決めてそこに収納し、スペースが狭い人は、ベッド下を有効活用するとよいでしょう。

 どんなかたでも、片づけはやればできることであり、解決しない問題ではありません。解決する努力なら、やったほうがいいのです。

 片づけが成功すると、時間ができて穏やかになり、やりきった自分への自己肯定感が得られます。

 そんなマインドとキレイになった光景を家族も見ていて、子どもがすぐに宿題をするようになるなど、家族の変化も現れるのです。

 片づいていない家は、満員電車のようで疲れます。スッキリと片づいた部屋ができると、何も乗っていないテーブルでごはんを食べる、ゆっくりコーヒーを飲むといった、些細なことで毎日の幸福を実感できるようになるのです。