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眼科医が推す【目がよくなる写真】眺めるだけで近視・老眼・緑内障を予防! 脳も心もクリアに!

日本人の3分の1以上が近視

 この10年の間に、スマホやタブレット端末を多くの人が持つようになり、私たちの「目」を取り巻く環境は、テレビやパソコンの時代よりもさらに悪くなっています。

 それにとどめを刺すように起こったのが、2020年から始まった新型コロナウイルスの流行です。通勤せずに自宅で仕事をするテレワーク制度が進んだり、不要不急の外出を自粛して自宅で過ごす時間が増えたりしたことで、スマホやタブレット端末、テレビ、パソコンを見る時間が激増しました。

 長い人類史の中でも、今、最も目が酷使されている時代かもしれません。文部科学省が行った『令和2年度学校保健統計調査』では、小学生の37.5%、中学生の58.3%、高校生に至っては63.2%が裸眼視力が1.0未満であることが判明しました。

 少し前には、日本の全人口のうち、約3分の1の人が視力の矯正が必要と言われていましたが、ここ数年でさらに悪化している可能性が高いと言えるでしょう。

 この原因は、先ほども触れた「目の酷使」にあります。私たちは近くのものにピントを合わせるとき、眼球の周りにある筋肉をギュッと緊張させます。そのため、スマホやパソコンの画面を長時間見ているとき、目の周りの筋肉が常に緊張している状態になります。

 目の筋肉も体の筋肉と同様、縮んだら伸びる柔軟性があります。しかし、緊張している時間が長ければ筋肉はこり固まり、元に戻りにくくなります。こうなると目のピント調整がうまくできなくなります。これが、視力が低下するメカニズムです。

 視力低下には、もう一つ原因があります。それは「脳の勘違い」です。毎日、長時間スマホやパソコンを見続けると、脳が「そんなに近くが見たいなら、もっと近くを見やすくしよう」という誤った命令を出してしまいます。すると、近くはよく見えるが遠くが見えにくい「近視の目」が作られるわけです。

裸眼で見るとさらに効果的

 日常生活の中で特に気をつけたいのが、「姿勢」です。「首を前に出して長時間スマホを操作する」「1日中、ネコ背でデスクワークをする」……このような悪い姿勢が続くと、首の骨が血管や神経を圧迫して、目や脳に血液が届きにくくなります。

 血流が悪くなると、リンパ液の流れも悪くなります。眼球内をきれいに保つ房水というリンパ液がよどむと、視野が欠け、やがては失明にもつながる緑内障の原因になります。

 目の筋肉のこりや脳の勘違い、そして眼球内の血流悪化を改善する一つの方法が、目がよくなる写真(記事後半に掲載)による「目のエクササイズ」です。

 写真を見るだけで、なぜ目がよくなるのでしょうか。ポイントは2つあります。

目がよくなるポイント①目と脳と同時に働きかける

 先ほど、脳の勘違いが近視につながるとお話ししたように、私たちは目だけで物を見ているのではありません。目に写った映像を脳が認識して、初めて「見る」ことができるのです。そのため、目がよくなる写真を見て、目のトレーニングをすることは脳トレにもつながります。

目がよくなるポイント②目と全身の血行を促進する

 ピントを近くに合わせたり、遠くに合わせたり、眼球を動かしたりする目のトレーニングは、緊張して固まった目の筋肉のこりをほぐし、血流をよくします。

 目の筋肉のこりがほぐれれば、脳の血流もよくなり、全身の血流アップにつながっていきます。もし可能ならば、目がよくなる写真を見るときは裸眼がお勧めです。裸眼で見ることで、悪いところを自分で治そうとする人間の「自然治癒力」が高まるからです。

 メガネやコンタクトレンズを常に使用していると、脳は「自分の目はよく見える」と勘違いし、回復を怠けるので、視力の悪化がさらに進みます。

 これは日常生活の上でも同様です。メガネやコンタクトは、必要なときだけ使用するようにしましょう。また、今回の目がよくなる写真には、心が洗われるような素敵な風景の写真や、思わず心がほぐれるようなかわいい動物の写真を使用しています。

 飽きずに、楽しく目のトレーニングが続けられるだけでなく、実際に心がスッキリし、ストレスが軽減されてくるはずです。

 目の見え方は、脳と、そして心ともつながっています。目がよくなって、視界がクリアになると、気持ちも前向きになってきます。仕事の効率も上がり、趣味も楽しくなる。目がよくなることは、人生の質を大きく上げることにつながるのです。

目の筋肉のこりがとれて視力低下や目の病気を撃退!人生の質もグンと向上!【目がよくなる写真】

目をストレッチする写真❶

遠近感のある写真を見ることで、緊張した「毛様体筋」をほぐすことができます。

まず、写真全体を見ましょう。

次に、遠くの森の木、手前の花、後ろの富士山の順にピントを合わせたり、ずらしたりを繰り返します

目の血行を促進する写真

眼球の周りにある眼球移動筋をほぐし、目の血行を促進します。

頭を動かさず、片方の目でネコの輪郭をなぞります。

一周したら、逆の方向になぞります。もう片方の目でも同様に行います

Cute ginger cat lying in bed. Fluffy pet stretching. Cozy home background, morning bedtime.

目をストレッチする写真❷

手前にあるバナナとジュースにピントを合わせたり、

背景の海を見てピントをぼかしたりを交互に行います。

そのとき、頭を動かさないこと

目をストレッチする写真❸

まず、ピントの合ったチューリップを見ます。

次に、ピントのずれたチューリップを見ます。これを頭を動かさずに、繰り返し行います