ひすいこたろうさんは、独特の言葉の感性で、ものの見方や考え方を伝える達人です。多くのベストセラーを送り出し、その著書を読んで救われたという人は数知れません。今回は、読み終わった瞬間に、どんな人でも一瞬にして幸せなお金持ちになる「ごきげん長者の法則」を提言してくれました。想像を超えるハッピーが雪崩れ込む、その驚きの思考の真髄に触れてください。
ステップ⑤「=LOVE 答えはいつも愛」
ごきげんに過ごすためのファイブステップ、最後の5つ目はコインの裏側はいつも愛だと知ることです。
新潟の実家で泊まったときのことです。階下からの母の大きな声で目覚めました。普段、穏やかな母が珍しく声を荒げているのです。僕は飛び起きて1階の居間に飛び込みました。すると、母は父とけんかしていたのです。原因は、僕の妻が贈った、僕の父への誕生日プレゼントでした。
父の誕生日に、僕の妻が贈ったお菓子を父は食べずに、そのまま弟夫妻にあげてしまったというのです。弟たちもそのお菓子がうちの妻からだということはもちろん知りません。
僕の妻がせっかく父にと選んで贈ってくれたお菓子。それは今まで見たことのないような豪華なパッケージだったそう。それを中を見ずに渡すなんて、僕の妻の愛を台無しにした!と、母は涙目になり父に怒っていたのです。
これほど怒る母は見たことがなかったのですが、父も昔の話まで持ち出してお互いに泥沼のけんかになっていました。
僕はあわてて仲裁に入りました。
「父ちゃんは、それがいいものであるほど、自分じゃなくて子どもたちにあげたいんだよ。自分は何もいらないって思ってるんだ。だから、これは父ちゃんの愛なんだ。
一方、母ちゃんも僕の妻を思いやってくれてのことだから、母ちゃんも愛。愛と愛のけんかはドロー。引き分けだよ!」
すると、母ちゃんの涙が止まって、真顔で僕にこう言ったんです。
「あんた! このこと、本に書いていいから、そんな素晴らしい、ものの見方、読者さんに早く教えてあげなさい!」
さすが、うちの母ちゃん。どこまでもひすいフアンです!(笑)。父はそういう人だと改めて気づいたそうです。
こうして母と父のけんかは僕が仲裁に入り3秒で終了。お昼は3人で仲よく、母ちゃんが鳥のガラからスープを取ったラーメンを食べたのでありました。
愛は不機嫌を溶かしてごきげんにしてくれる
学校のテストというのは、答えを探す必要がありました。しかし大人になったら、もう人生の答えを探す必要はないんです。
なぜなら、答えはいつも決まっているからです。大人の答えは……
「=LOVE」
The answer is LOVE
答えはいつも愛なんです。
お母さんが勉強をしない子どもにイライラするのは、子どもに幸せになってほしいからです。お母さんが好きになれないと言ってる人は、「お母さんに愛されたかった」と言っているのと同じです。
このままじゃダメだと思ってる人は、本当はもっとできる自分の可能性をどこかで信じているからです。
戦争してる人たちだって、本当は争いのない平和を望んでいるんです。
上司の無能さに腹が立つ人は、自分なら会社をもっとよくできるって情熱があるからです。
部下のミスに怒り心頭のときは、それだけ「彼ならやれる」って部下を信頼しているからです。
あの人といると気を使って疲れるってときは、本当はその人に嫌われたくないって思いがあるからです。
自分を嫌ってると、なんでモヤモヤするかというと、本当は自分を好きになりたいからです。
ひどいことをされて恨んでる人は、ひどいことをされても、それでもその人を嫌いになりたくなくて恨むところまでがんばりすぎてしまった人です。
ひどいことをされても、なおその人を愛したかった、それこそ愛の人です。人間の背後に隠れている愛に、ちゃんと気づくことができたら、毎日のごきげん度が飛躍的にアップします。愛は不機嫌を優しく溶かしてくれるからです。
シミが消えるか消えないかは「思い」の差
ラストメッセージ。さあ、最後の話まできました。
洗顔の先生が話されていた、肌のシミが消える人と消えない人の違いがあるという話です。
洗顔の方法しだいでシミが消えるという事例をビフォアアフターの写真で見せたときに、「あ、私も消えるかも」と思った人のシミは、おもしろいぐらい消えるそうです。
一方、「この人は特別で、私は消えないだろう」と思った人は消えないのだとか。つまり、自分が思ったとおりになるわけです。
この世界は、あなたの「認識」でできているのです。あなたの認識の限界が、世界の限界になっています。
奇跡なんか起きないと思って、不機嫌に過ごすか、奇跡はあっさり起きると思って毎日をごきげんに過ごすか、あなたが選べるのです。どんな世界に住みたいか、あなたが選ぶことができるのです。
どうせなら、鼻歌交じりにごきげん長者で、めっちゃおもしろい未来を迎えにいきましょう。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
追伸
もし、明日から1週間ハワイ旅行だよと言われたら、「あそこに行ってみよう」、「あれやってみよう」ってワクワクしますよね。
実は、僕らは、100年の休暇を取って、この星に遊びに来たんです。
人生は100年の夏休み。さあ、何して遊ぼうか?
ひすいこたろうでした。
Universe Thank you
▲▲▲アリガ島▲▲▲
(おしまい)