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【羽賀ヒカル】神様に特別待遇を受ける神社参拝法(前編)

なぜ、お金を求める人ほど金運に恵まれないのか?

皆さんは「金運が上がる」と聞いて、どのようなイメージを持たれるでしょうか?

貯金が貯まる、臨時収入が入る、昇給する……そのような光景を浮かべる人がほとんどでしょう。

けれど、単にお金が増えることだけが金運ではありません。お金というのは、何もないところから生まれるものではなく、目に見えないエネルギーが具現化したものだからです。

そのエネルギーは「徳」と呼ばれています。これは金運のみならず、あらゆる幸運の源となるエネルギーのこと。

誰もが「徳」の貯まる目に見えない貯金通帳を持っているとイメージするといいでしょう。例えば、臨時収入があったり、うれしい出来事があったならば、同時に徳の貯金をそれだけ消費して、具現化したということなのです。

この徳の法則に基づき、金運を上げるには2つのポイントがあります。一つは「徳」を貯めること。もう一つは「徳」をお金に転じる方法を知ることです。

見えない価値を生む人は徳が貯まり金運に恵まれる

信頼を集める人のことを、「あの人は徳が高い」と言います。徳とはまさに信頼のような無形の財産なのです。

商売において、もし一時的にもうけても、相手をだましたり、人のためにならない商品を売って信頼を失ってしまえば、取り返すのは並たいていの苦労ではありません。

商売人はそれを心得ているので、必ず目先のお金より、積年の信頼を大事にするものです。目に見えるお金ばかり求めると、「徳」の残高は確実に減る一方になります。

するとやがて自分の運が尽き、人に裏切られたり、身体を壊したり、思わぬ災難に見舞われて、結果、お金も貯まらなくなってしまうのです。

徳を貯めるには、人から、空間から、そして神様から信頼されるような生き方をすることです。

人の信頼を得るには、自分の好き嫌いや損得勘定によって、相手の価値を値踏みしないこと。神道において、人は神様の分け御魂を授かって生を受けるといいます。

どなたの中にも、神様がいらっしゃる。そのような心で、誰に対しても分け隔てない思いやりをもって接するのです。

空間から信頼されるには、その空間の価値を高めること。基本は掃除。私はいつも掃除前に「天津祝詞」(下記)を奏上します。

全文を読むのが難しければ、冒頭の「高天原に神留坐す」だけでもかまいませんから、ぜひ唱えてみてください。

この一節は「この場所に神様がいらっしゃいます」という意味があります。眼の前の空間を神域に見立て、儀式のように掃除し、整頓する。すると、その空間には清々しい空気が流れ、自分自身も心地良く、訪れる人も喜んでくれる場になります。そうして空間の価値を高めた分だけ、あなたの「徳」に変わるのです。

神様に祈る気持ちで人知れずいいことをする

神様の信頼を勝ち得るには、いつも神様が見てくださっていると信じて、人知れずいいことをしましょう。

人目がないからといって、粗雑な行動を取るとか、人の悪口を平気で言うなんて、もってのほか。ほめられずとも、礼を言われずとも、見返りを求めず、ただただ善行に励む。それこそが最高の徳積みになり、運の貯金になるのです。

さらに、自分だけでは決して貯めることができないほどの徳を授かる方法があります。それが神社参拝です。

神社参拝は、準備で決まります。社会的信用のある人は銀行で多額の融資を受けられるのと同じく、日頃から神様との信頼を築いていると、いざ神社にお参りしたときに、神様が莫大な徳を授けてくださるのです。
「あなたなら、世のため人のために使ってくれるでしょう」と。

次回は、開運に繋がる参拝の作法と、祈り方をお伝えしましょう。

その2に続きます