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【幸運を呼ぶ顔の作り方】明るい笑顔で若返り!ハッピー顔トレのやり方

楽しい表情を作ると気分まで楽しくなる

ふと鏡に映った自分の顔を見て「こんなに老けていたかしら」と、驚いた経験はありませんか?

コロナ禍によって強制的に始まったマスク生活ですが、実はマスクをしていると、知らないうちに老け顔になってしまうのです。

なぜなら、マスクで隠れている部分を動かさなくなるからです。
顔も体同様、筋肉でできていますから、動かさなければ運動不足になります。すると、たるんだり、血液やリンパの流れが悪くなったりします。特に運動不足に陥りやすいのが、頬です。
頬は、常にマスクに押さえつけられているので、動かしにくく、可動域も小さくなります。そのため老廃物がたまって、むくむ人や、反対にこけてしまう人もいます。
衰えた頬は重りでしかなく、地滑りを起こすように垂れ下がります。その重さで、目の下もたるんできます。

また、マスクをしていると苦しいので、つい口が半開きになります。すると口の周りの口輪筋が緩んで、締まりのない口元になってきます。口元が緩むと、その周辺の筋肉も全部緩んできます。

その結果、どんな顔になるか想像がつくでしょうか?
頬の凹凸がなくなってのっぺりし、頬も目の下もたるんで、口がへの字になります。
また頬が垂れ下がった分、顔が大きくなり、輪郭がぼやけた老け顔になってしまうのです。

長いマスク生活でこの顔が張り付いてしまうと、マスクを外したときに顔を動かすスイッチが入らなくなってしまいます。ですから、久しぶりに友人に会ってもうまく笑えず、表情が硬くなってしまうのです。
問題は、この老け顔は人相学的に言っても、幸運を遠ざけてしまう顔だということです。

心と顔を連動させて魅力的な表情をつくる

「幸運を呼ぶ顔」とは、どんな顔のことでしょうか?
人相学と表情筋を学び、3万人以上の受講生にレッスンをした私の経験から申し上げると、「思わず声をかけたくなるような顔」が幸運を呼ぶ顔だと思っています。

なぜなら、運は人との関わりの中で生まれるものだからです。運とは人間関係そのもの、とも言えます。

では、私たちが「声をかけたい」と思う人は、どんな人でしょうか。
「自然な笑顔」「優しい表情」などが、思い浮かぶかもしれません。こういった顔の特徴は、「口角が上がっていて、目尻との距離が短い逆三角形顔」と言うことができます。反対に、口がへの字になり、頬が下がっているのは「三角形顔」と言って、ツキがなくなる顔です。


それから、「その場の状況に合った表情をしている顔」というのも大事なポイントです。
仕事のときは集中力のあるキリリとした顔つきを、歓談中は柔らかな微笑みを浮かべ、悲しい話をしているときは思いやりのある表情……。
これを私は、「TPO顔」と名付けました。
T(タイム=時間)
P(プレイス=場所)
O(オケイジョン=場)
に合わせて、自然な表情を作れる顔、ということです。言うまでもなく、運動不足の顔ではTPO顔になることはもちろん、口角を上げて笑ったりすることさえできません。
心と顔を連動させて魅力的な表情を作るには、顔を動かすスイッチを「ON」にする必要があります。そこで今回ご紹介するのが、「ハッピー顔トレ」です。

マスクは老け顔・たるみ顔の原因に!

かく言う私も、心と顔をどう連動させるのかが全くわからず、人付き合いに非常に苦労をしました。
表情筋研究家として活躍する以前、私はアルゼンチンタンゴのダンサーとしてさまざまな舞台に立っていました。

しかし、当時はダンスに真剣になりすぎていたことと、体ばかり意識して顔のスイッチが常に「OFF」だったため、ダンスのパートナーとうまくいかないことがしょっちゅうでした。口論の後は、ムスッとした表情でそのまま帰宅し、落ち込んで寝る。その繰り返しだったのです。
もしあのとき、ちょっと視点を変えて口角をキュッと上げて、「じゃ、ご飯でも食べに行こうか」とひとこと言えていれば、どんなに場の空気が変わっていたことか……。
笑顔を浮かべると、自然と気分も引き上がっていきます。

これを「フェイシャルフィードバック」と言いますが、顔だけ先に作って、後から気持ちを引き上げていくという方法もあるのです。

人は、笑っている相手には、笑い返してしまうものです。気分がそれほど乗らなくても、にっこり笑えば相手もにっこり笑う。その相手の笑顔を見て、今度は本当に心からにっこり笑える。
こういった表情の力を借りて、気持ちをどんどん引き上げることも、幸運を呼ぶことにつながっていくと私は自身の経験や、多くの生徒さんの経験から実感しています。

顔は、その人の看板です。
言い換えれば、顔は運の入り口であり、表情一つで入ってくる運も違ってくるのです。念のために言っておきますが、それは「美人」ということではありません。いい顔つきや表情が大事だということです。

ご紹介する「ハッピー顔トレ」では、顔だけでなく、姿勢についても言及します。
崩れた姿勢ではいい表情は作れません。顔と体を連動させて、初めて生き生きとした表情を作ることができます。

正しい姿勢と連動した顔トレで効果が倍増!
小顔になってほっぺもふっくら!

一つひとつの顔の筋肉を意識して動かす

顔の表情を作る表情筋は、左右合わせて50個ほどあります。一つひとつは小さい筋肉なので、少し動かせばすぐに鍛えられ、効果が出ます。反対にちょっと動かさないでいると、あっという間にドーンと筋力が落ちてしまいます。

ですから、毎日少しずつ動かす練習をします。最初は大変かもしれませんが、毎日行っていると、顔がどんどん変わっていきますから、楽しくなってきます。

「ハッピー顔トレ」は、コアフェイス(顔の中心軸)を意識して行います。そうすることによって、左右バランスよく顔を動かせるため、顔のゆがみ、シワやたるみの改善に役立ちます。

そして、顔を動かす前に、忘れてはならないのが「姿勢」です。
背中が丸まった姿勢や、首が前に突き出した姿勢では、いくら顔だけを必死に動かしても、左右均等のバランスのよい顔は作れません。

ここでは、顔と体が一本の軸を作るコアフェイスの整え方をご紹介します。


そのうえで、必ず鏡で自分の顔を見て、左右同じように顔が動いているかを確認し、自分のなりたい顔をイメージしながら、ハッピー顔トレを行ってください。

顔の筋肉が動くようになると、血流やリンパの流れがよくなります。すると、小顔になり、ゲッソリやつれたコケ顔はふっくらほっぺの若々しい顔に変わります。フェイスラインもスッキリして、首のシワも解消されます。

笑顔に自信が持てるようになると、気分が上がって幸せな気持ちになります。笑顔は伝染するので、笑顔の周りには、笑顔の人が集まってきます。その笑顔とともに、幸運が寄ってきます。

顔トレを実践して、マスクを外しても、とっておきの笑顔で笑える自分になっていきましょう!

ハッピー顔トレ お勧め5種のやり方

目パッチリ!
頬の位置を上げる「頬のVトレ」

口角を上げる「大頬骨筋」を使って顔の高い位置にふっくらほっぺを作り、目をパッチリ開けて、晴れやかな笑顔に

おでこにも目尻にもシワが寄らないよう目をパッチリ開けて、上の歯を8本見せて笑う
②親指と人さし指の側面を使って、頬全体を持ち上げるようにして5秒サポートする。
頬のお肉を残さず持ち上げるのがポイント
手を外し、頬を上げたまま
5~10秒キープする

マリオネットラインを薄くして口角のバランスを整える
口角舌筋ストレッチ

口の両脇からあごへ向けてのびるシワが「マリオネットライン」。
老けた印象を与えてしまうこのシワを薄くして、口角の左右バランスを整え、美しい笑顔を作る

①くちびるをすぼめて、舌先を前に突き出す
②頬の筋肉を使って口角を上げ、舌を前に突き出したまま、口角と舌とで5~10秒間引き合う。キュッと口角が上がるよう意識する

二重あご解消!
ウートレラウンド

口周りを鍛えて、二重あご、たるみをスッキリ解消!目もパッチリ開いて行おう!

①「ウー」というときの口にくちびるをとがらせて、右に寄せる。このとき、左の頬が伸びているのを感じる
②このままゆっくり大きく円を描くようにして、右回りに3周、左回りに3周行う。口はキュッと閉じて、開かないようにする。目はパッチリ開いたまま、おでこや目尻にシワが寄らないよう、またあごが前に出ないよう注意

目の周りのシワ、たるみ撃退! 目パッチリ!
アイトレ

加齢とともに小さくなった目を大きくパッチリ!目の周りのたるみ、シワ、おでこの横ジワを撃退!

①両手を額に当てる
②おでこと眉毛を固定したまま目の奥の筋肉を使って、ホ~と息を吐きながら目を見開く。これを3回行う

おでこの横ジワ、眉間の縦ジワ改善に
前頭筋スライド

おでこの横ジワ、眉間の縦ジワ改善に、前頭筋の筋肉を緩めてリラックス

①目を閉じて、額の生え際に
両手の指先を当てる
②おでこの横ジワを伸ばすイメージで
眉の上に指を下ろし、3~5回深呼吸する。
最後に目を開く
コアフェイスをキープしたまま行いましょう!
背中が丸まって、
あごが上がるのはNG!
この記事は『ゆほびか10月号に掲載されています