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【清水義久】【北斗七星ツボ】体・脳・魂の邪気を祓う!究極の足裏ツボ

頭に邪気がたまると感情や思考が乱れる

 私は、30年ほど前から気功教室を開催し、これまでに1万人以上のかたを指導しています。

 気功とは「気」を活性化し、活用するための方法です。気とは、森羅万象の源であり、生命を維持するために必要なエネルギーと考えていただければいいでしょう。

 気は私たちの目に見えないエネルギーですが、大きく分けると「ポジティブ」と「ネガティブ」の2種類があります。言葉を変えれば、「プラスの気とマイナスの気」あるいは「よい気と悪い気」があるのです。

 気は、私たちの体の中と外を常に循環していますが、悪い気が体の中で滞ったり、よい気が入って来にくくなったりすると、心身にさまざまな不調が現れます。さらに言えば、運勢まで悪くなりさまざまな問題を引き起こします。

 そこで大事なのが、まず悪い気を祓って(外に出して)から、よい気をチャージすることです。

 ところで、悪い気のことを「邪気」と呼んだりもしますが、邪気をためこみやすい、外部からもらいやすい体質の人がいます。例えば、身の回りにイライラしている人がいたり、気が淀んだ場所の近くを通ったりするだけで、その影響を受けやすいのです。

 特に、頭に邪気がたまると、感情や思考が乱れやすくなったり、ストレスが強まったりして、身体的にも深刻な害が生じやすくなります。現代医学的に言えば、脳疲労が蓄積している状態です。

 もともと邪気の影響を受けやすい人は、対人関係に不安や恐れを感じやすく、精神的ストレスにさらされやすい人です。考え過ぎたり、人のことを気にしすぎたり、興奮しやすかったりといった傾向もあります。

頭にたまった悪い気は足裏から出す!

 気功では、頭にたまった悪い気は足の裏から出すのがいいとされています。

例えば、芝生や砂浜のような場所ではだしになり、1分ほど立っているだけでも悪い気を抜くことができます。

家電製品で電気の逃げ道をつくるためにアースをとるのと同じ要領で、悪い気を大地に逃がすのです。足裏にシャワーを当てる、足湯をするのも有効です。

 また、次にご紹介する足裏の2点ツボは、脳と体にたまった邪気を出し、よい気をチャージするのにたいへん有効です。頭が重くてだるい、疲れやすい、眠れない、イライラや不安が強いといったときにも、ぜひ実践してみてください。

頭の邪気を祓って脳疲労を解消しプラスの気をチャージする「足裏の2点ツボ」

 まず1つめは「足の親指ツボ」です。足の親指のふくらみの中央、足の親指を横から見たときに、いちばんふくらんでいる頂点の位置です(上図参照)。

 頭の邪気は特に足の親指に出るので、左右両足の「足の親指ツボ」を、両手の親指の爪先で押してみてください。

 通常、このツボは押してもぜんぜん痛くありません。ところが、ここが強く痛む場合、脳に何かしらの異常が生じている恐れがあります。どちらか片足だけでなく、両足が痛かったら特に要注意です。

 実際、認知症やパーキンソン病、うつ病などのかたは、ここを刺激すると、ほぼ例外なく「飛び上がるほど痛い」と反応します。脳疲労がたまっていると痛みを感じることがあります。

 このツボを継続して刺激していると、最初は痛かった人もしだいに痛くなくなってきます。それに伴い、脳疲労の予防や症状の緩和につながります。

 また、ここを刺激することで脳の邪気がスーッと抜けるので、私は気功や瞑想を始める前の予備動作としてもお勧めしています。

 2つめのツボは、かかとの中央の少しへこんだところにある「失眠」です(上図参照)。失眠は中国語で不眠症のことで、このツボは不眠の特効ツボです。と同時に、プラスの気を取り入れるのに有効なツボでもあります。

 握りこぶしを作り、人差し指か中指の第2関節を曲げて突き出し、グリグリと押しもむようにして刺激するといいでしょう。失民もやはり、問題のない人は刺激してもあまり痛くありません。

 これら2つのツボは、脳疲労を解消するのに効果抜群です。ぜひ覚えていただき、毎日1回でも刺激されることをお勧めします。足裏から邪気を出し、よい気を体内に取り入れることで、脳が活性化し、思考や感情もクリアになってくるでしょう。

魂の邪気を祓いマイナスに傾いた宿命をも好転させる「足裏の北斗七星ツボ」

 ここでは、脳の疲労や不調を取るにとどまらず、すべての邪気を祓って、運命までも好転させる〝究極の奥義〟とも言えるツボ刺激をご紹介したいと思います。

 まず、ツボの位置(上図)をご覧ください。足裏の7箇所のツボを線で結ぶと、「北斗七星」のような形になります。ちなみに、①と⑦は、前項の「2点ツボ」で紹介したツボと同じものです。

 これら7つのツボを順に、手の指先やツボ押し棒で刺激しましょう。まず左足から先に行い、次に右足という順序で、必ず両足を刺激しましょう。

 実際にこれら7つのツボを刺激してみると、とても気持ちよいのを実感できるでしょう。心身に気のエネルギーがチャージされ、バランスを整えることができます。毎日の健康法として、ぜひ取り組んでいただければと思います。このツボ刺激は単に健康法として優れているだけではありません。実は「魂」のレベル、「宿命」のレベルで邪気を祓うことができるのです。

宿命を嘆くだけでは魂にまで邪気が蓄積

 望むと望まざるとに関わらず、私たち一人ひとりには、その人に特有の才能や性質、環境など、生まれついて備わったものがあります。それを「宿命」と呼びましょう。

 宿命がどんなものであれ、受け入れた上で、より望ましい方向に変えるように生きていければいいのですが、私たちはなかなか、そうは考えられないものです。

 生まれついた家庭が貧乏で自分の思うようにいかない人が、裕福な家庭に生まれて何不自由なく暮らしている人を見れば、「お金持ちの家に生まれていれば!」と思うのも無理からぬことかもしれません。けれど、そんなふうに自分の宿命を受け入れられず、思い悩めば思い悩むほど、体や心よりさらに深い「魂」のレベルで邪気が蓄積してしまうのです。

 仮に、その人が生まれ持った宿命がマイナスのほうに傾いていても、人生を生きる中でよい気をどんどん取り入れていけば、プラスに転じることも起こりえます。しかし、宿命をいたずらに嘆いたり、思い悩んだりしていれば、どんどん悪い気が蓄積していくばかり。自分が悩めば悩むほど、マイナスが歯どめなく、確実に増えていくのです。

 幸せに生きたいと願うなら、どこかでこの悪循環を断ち切らなければなりません。長年にわたって蓄積した邪気を祓うのは簡単ではありませんが、「足の北斗七星ツボ」刺激を継続すれば、魂のレベルで邪気を祓うこともできます。

 例えば、このツボ刺激をお勧めしたかたの中に、引きこもりから立ち直り、社会復帰を果たした例があります。体の不調、対人関係の悩みなどから仕事をやめてしまったのですが、実はその根底に、自分の生まれ育った環境を認めたくないと両親を恨む気持ちがあったようです。

このかたは、心身の不調が解消されるとともに、親を憎んでいた気持ちまで消えたと話され、今ではとても生き生きと活躍されています。

宇宙を構成するエネルギーの4層構造

 この宇宙、森羅万象はすべて気(エネルギー)を源にして生まれています。それは、ピラミッド構造で、下から4層になっています。

 第1層は「物質の世界」。目に見える肉体や物質として表れているエネルギーです。

 第2層は「心の世界」。特に、人との関わりの中で、このエネルギーが大きく変わります。

 第3層は「魂の世界」です。持って生まれた宿命にまつわる気は、この層です。この層の気がプラスかマイナスかが、人の運気を左右するといってもいいでしょう。

 第4層は「神様の世界」で、これは神様と直結する知恵、真理、直感などのエネルギーを指します。この層こそが純粋な気の源で、そこには本来、悪い気はありません。よい気、悪い気とは、実は第1~3層で私たち人間が色をつけて作り出しているようなものです。

 この4層構造は、どれも大事なのですが、下の第一層から順番に整えていくのが基本です。「体」を整えると「心」が整いやすくなります。心を整えると「魂」が整いやすくなります。魂が整うと「神様」とつながりやすくなります。

足の北斗七星ツボは体・心・魂の邪気を祓い、神様とつながる方法でもあるのです。